ここで自分が一本撮る! というつもりで―「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」準グランプリ加藤卓哉氏インタビュー

2015年11月12日、TSUTAYAが新たなる才能を発掘し、販促・製作において全面的にバックアップするという初の試み「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(以下、TCP)の最終審査会において、自身が提案した『裏アカ』にて見事準グランプリの座を射止めた加藤卓哉氏。

受賞からしばらく経った某日、短い時間ではあるが、加藤氏が考える本作への思いや、そして自身が影響を受けた作品などを聞くことが出来た。

加藤卓哉氏

30代の人間が感じていることを映画にしたいなというのが出発点

加藤氏が準グランプリを獲得した『裏アカ』は、いわゆるTwitterのようなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)における裏の顔をテーマの一つに据えている。それが「自分が30代半ばになって、失っていくものがすごく多いと感じていた」ことと結びついた。

「10代は夢を追いかけて、20代は勢いで突っ走っていればよかった。でも30代になるとみんな結婚もして、家庭も出来ていく中で友達関係がなくなっていったり、徹夜が出来なくなったり、“若さ”がなくなっていくんです。女友達と飲んでいて分かったんですが、女性のほうがそれが顕著ですよね。結婚適齢期だとか、出産とか…。そういう30代の人間が感じていることを映画にしたいなというのが出発点でした」

本作は、真知子という女性が主人公。そこに現代らしい“闇”設定をプラスしたのだ。「そこにうまくSNSを絡められないかなというところから、裏アカウントを作っちゃった女の人が堕ちていく話、っていうのは面白いなと思ったんです」

SNSの裏アカを持ってしまった女性・真知子が若い男とのセックスに溺れ、しかし元夫との後悔にもがき、欲望と理性の間でさまよいながらも生きていこうとする姿を、男女のラブストーリーとして描く――TCPの最終審査会では渾身の映像で会場を驚かせたが、それはあくまで導入にすぎない。

「映画にするならストーリーがあって、役者のお芝居でメッセージを伝えられないといけない。入り口はエロでもちゃんとラブ・ストーリーにして、観る人が一歩前に踏み出せるような作品にできたらと思っています」

加藤卓哉氏

ここで自分が一本撮るというつもりでやらないと

構想から審査会の第2稿になるまでおよそ半年だったと語る加藤氏。すでに映画の現場で助監督として仕事があるなか、企画はいつ考えているのだろう?

「普段の仕事場から家が離れているので、片道1時間15分くらいかかるんです。その間にネットを見たりして、思いついたアイデアをメモしたりしていました。ただ、やっぱり(作品を作るなら)時間がないので、本格的に時間を作らないとダメだと思って。今年の4月くらいを最後に、なるべく長期に渡る作品は断るようにして、自分の企画開発や脚本執筆をしていました」

「東映で結構お世話になっているので、完全にフリーの方に比べるとある程度生活は保証されている」と話す加藤氏だが、先に語ってくれたとおり、勝負するには時間が足りない。「ここで自分が一本撮るというつもりでやらないと、歳ばかり取ってしまうなというのもあって。5月くらいからはそんな感じでやってましたね」

そして、その勝負の場の一つとなったTCPと出会った。「今どき、5,000万円という規模のお金を出してくれる企画はないので、是非挑戦してみようと思いました」

原点はBTTF! そんな加藤氏おすすめの映画は…

「映画監督というか、自分で(映像作品を)作ってみたいなと思ったきっかけは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんです」と話す加藤氏が、人生で一番泣いた映画としてオススメしてくれたのが『デッドマン・ウォーキング』

SHIBUYA TSUTAYAにて

SHIBUYA TSUTAYAにて

加藤氏おすすめコメント

死刑、人が人を裁くこと、許し、愛。見終わってここまで考えさせられる映画は他にありません。声を出して泣きたい人は必見!

「映画ってこう…“メッセージ”みたいなものだと思うんです。学生の時に見た『デッドマン・ウォーキング』が強烈に心に響いたので、自信を持っておすすめできる一本です。すごい…いい話じゃないんですけど、泣ける話なんですよね。俳優のティム・ロビンスが監督した作品で。人生で一番泣いた映画だと思います。単純に死刑廃止論とかキレイ事じゃなくて、死刑囚の気持ちもわかるし、被害者の気持ちもわかるし、見守る側の気持ちもわかる。人が人を裁くっていうのはどうなんだというのを問いかけるというか、重いテーマを扱っているのにちゃんと見終わった後に少し希望があって、考えさせてくれる」

単に“重い”だけでなく、問いかけ考えさせるというところは、今回の『裏アカ』とも繋がるところがあるのでは?

「そうですね。テーマ的には“人生は切ないけど頑張ろうよ”みたいなことだと思うんですよ。そういうのはあるかなと思うんですよね」

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