映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』監督・樋口真嗣インタビュー

樋口真嗣

人間を食らう巨人と人類の戦いを描いたスペクタクルアクション2部作の後篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』がDVDで登場。実写化という難題に挑んだ樋口真嗣監督が、作品に込めた思いを語る。

マンガの実写化は想像以上に大変でした

今、マンガの『進撃の巨人』を実写化するのであれば、立体機動装置を使い生身の人間を限界まで酷使したアクションをやらなければならない。若者が大きな敵に挑むという普遍的なテーマを描かなければならない。そして、21世紀版の『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のような巨人同士の肉弾戦を描かなければならない。この3つの要素を絶対映像化しなきゃいけないと考えていたんですが、“描く”アニメやマンガと違い、全部実写で“撮る”のは実際大変でしたね(笑)。そもそも、この世に実在しない立体機動装置で飛べるのか? 嘘をつくにしても、説得力のある嘘を構築しないと成立しない。そして次の段階として、立体機動装置を実際に装着してもらって、キャストのみなさんにホンモノのように練習してもらわなきゃいけない。そういったことをすべて解決させなきゃクランクインできない。手間がかかって気の遠くなる作業の連続でしたが、目の前で実際に三浦春馬くんたちが装着して動いてくれると、やっぱりテンションが上がって『これならイケるんじゃないか!』と思いましたね。

長崎県の軍艦島でのロケや巨大なオープンセットでは、絶えず風とほこりが舞っている大変な環境だったので、キャストのみなさんは辛かったはずです。実際クランクアップの日は『これで解放される!』といった感じで、本当に嬉しそうな笑顔になっていて。でも、僕自身はこのまま終わってほしくなくて、その後に撮られたスピンオフ『〜反撃の狼煙』にも『参加したい』とお願いしたくらい本当に楽しい現場でした!

前篇のラストですが、僕が『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』を観たときに感じた、続きが気になるワクワク感など、2部作になったことでしかやれないことを入れました。この作品で挑戦したやり方が、今作っている『シン・ゴジラ』(7月29日公開)にも受け継がれています。

『このシーンを観てほしい』という部分的なことではなく、タイトルの出るタイミングの気持ちよさだったり、前篇のエンディングの途中で突然、後篇の予告が入る間だったりと、全体のグルーヴ感を考えて作ったので、それを感じてほしいですね。そのためには、せっかくなので前篇、後篇のイッキ観をしてもらいたいです。かなりの体力勝負になりますけども(笑)。

◆PROFILE

樋口真嗣/'65年東京都生まれ。特撮、特技監督として平成『ガメラ』3部作('95〜'99)など数多くの作品を手がける。監督作は映画『ローレライ』('05)、『日本沈没』('06)、『のぼうの城』('11)など。監督&特技監督を務める『シン・ゴジラ』が7月29日公開。

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』

3.16 RENTAL 3.23 ON SALE
'15年・日
監督/樋口真嗣
原作/諫山創
脚本/渡辺雄介、町山智浩
出演/三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、石原さとみ、國村隼
【セル】3,800円(税抜)、5,800円(税抜/豪華版)、4,800円(税抜/ブルーレイ)、6,800円(税抜/ブルーレイ豪華版)

©2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 ©諫山創/講談社

(取材・文:くれい響/撮影:江藤海彦)

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アーティスト情報

樋口真嗣

生年月日1965年9月22日(53歳)
星座おとめ座
出生地茨城県古河市

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