いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう恋愛映画5選―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

観た後にもつい思い出してしまう、そんな映画に出会った時の幸福感。これは一生ものですね。ここでは特に、観た後も余韻が残る恋愛映画を厳選して紹介します。

死をドラマティックに描かない

  永遠の僕たち

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交通事故で両親を失い、自身も臨死を体験した少年、イーノック。以来、日本人の特攻青年ヒロシの霊が見えるようになっていた。そんなある日、他人の葬式に紛れ込んでいイーノックは、余命3ヵ月の少女アナベルと出会う。死によって結びついた2人の仲は急速に深まっていくが…。

【余韻を残すPoint】
本作を初めて観た瞬間に、「いい映画に出会った」と感じられました。きっかけは「デニス・ホッパーの息子が出ているんだ」という他愛もないものでした。その甘いマスクを文字通り甘くみていたのですが、公開当時二十歳そこそこの優しそうな青年からは、確かに親父さんの持っていた気骨を感じます。

そしてショートカットの女の子がもう一人の主人公。この子のナチュラルな演技に思わず恋しました。その女優の名はミア・ワシコウスカ。『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスです。不思議な役どころで加瀬亮も出演してます。

物語は、人の生き死にを描いていますが、決して死をドラマティックに描きません。そういう映画ほど余韻が残ります。

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ラストがこれ以上ない多幸感

  50回目のファースト・キス

50回目のファースト・キス

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常夏の島ハワイ。水族館で獣医として働くプレイボーイのヘンリーは、ある日カフェでルーシーという女性と出会い、一目惚れ。意気投合した2人だったが、翌日また同じカフェで再会すると、彼女は冷たく他人行儀になっていた。実はルーシーは1年前に交通事故に遭い、その後遺症から一晩で前日の記憶を全てなくしてしまう短期記憶喪失障害を抱えていたのだった。

【余韻を残すPoint】
「記憶」と「恋愛」を題材にした映画はたくさんありますが、「幸せだった日々の記憶」とその記憶を「失ってしまう」という落差それ自体が、ドラマとして成立し易いことが背景があると思います。

しかし本作は究極的に切ない。なぜならば日々記憶を失ってしまうからです。毎朝リセットボタンを押され、昨日一日積み上げたものが水泡に帰す。でもコメディアンのアダム・サンドラーと数々のラブコメに出続けてきたドリュー・バリモアの主演映画ですので、基本的にラブ&コメディなんです。泣けます。笑えます。

そんな積み上げては崩れる泣き笑いを毎日繰り返し、映画は果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。安心してください。これ以上ない多幸感に包まれますよ。

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異国の地。トウキョウ。ジャパン。

  ロスト・イン・トランスレーション

ウィスキーのコマーシャル撮影のため来日したハリウッド・スターのボブ。彼は滞在先である東京のホテルに到着すると、日本人スタッフから手厚い歓迎を受けるが、異国にいる不安や戸惑いも感じ始めていた。さらに、息子の誕生日の不在を責める妻からのFAXが届き、時差ボケと共に気分が滅入ってしまう。

一方、同じホテルにはフォトグラファーの夫ジョンの仕事に同行してきた若妻シャーロットが滞在中。彼女は新婚にもかかわらず多忙な夫にかまってもらえず、孤独を感じていた。ホテルで何度か顔を合わせた2人は、やがて言葉を交わすようになる…。

【余韻を残すPoint】
この映画は、たまたま異国の地で出会った、年齢も立場もまったく違う男女が、心を通わせる物語です。

別の記事でも私は書いたことがあるのですが、主人公たちが異国を旅をしている設定の場合、異国にいて楽しく感じることや不安に感じることが、観ている側も同時進行的に感じられ、より感情移入を増す効果があります。

特に本作の場合、その異国の地がトウキョウ ジャパン(主に新宿)なので、更に我々日本人は感情移入できると思いますし、これまたラストシーンが素晴らしく印象的です。

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シーンを観れば、すべて伝わってくる

  君と歩く世界

君と歩く世界

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観光名所のマリンランドで働くシャチの美人調教師ステファニーはある時、ショーの最中に事故に巻き込まれて両脚を失ってしまう。絶望にうちひしがれ、心を閉ざす彼女はふと、かつてナイトクラブで助けてくれた男アリに連絡を取る。再会したアリの不器用な優しさに触れ、心惹かれていくステファニーだったが…。

【余韻を残すPoint】
主人公のステファニーとアリの二人の心が引き合っていく様が、説明的な台詞や説明的なシーンでなく、何気無い演出で表現されます。そんな二人の心のつながりを表現するために、邪魔になリそうな要素を極限まで削ぎ落とした一本です。

こんな演出は、監督が映画を観ている人へ「これで伝わるよね、わかってくれるよね」という暗黙の了解、全幅の信頼があるからこそなせる芸当です。

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恋が始まった瞬間がビビビと伝わってくる

  恋人までの距離(ディスタンス)

恋人までの距離(ディスタンス)

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ジュリー・デルピー、イーサン・ホーク共演によるラブ・ロマンス。列車の中で偶然出会った一組の男女。二人は意気投合して列車を途中下車し、ウィーンの街をあてどもなく歩く。しかし楽しい時間はあっという間に過ぎ、やがてお互いの生活に帰る朝がやってくる……。

【余韻を残すPoint】
旅の途中での偶然の出会い。その設定自体は映画としてはありきたりかもしれませんが、二人が列車を途中下車してからの展開は秀逸です。ウィーンの街をデートする二人の恋が始まった瞬間は、観ている側にビビビと伝わってきます。

「本当にこれは脚本があるの?」というくらいナチュラルな二人の掛け合いのおかげで、恋愛のドキドキと、映画の展開が読めないドキドキが徐々にシンクロしていくのです。

さて、映画の結末をご覧になったは、恐らくこの二人は今後どうなっていくのかがとても気になると思います。実は本作の公開9年後に、物語の時間経過も9年たった設定の『ビフォア・サンセット』という続編がございまして……。

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【オススメ人】
勝江正隆

学生時代に映画に目覚め、年間200本以上劇場で観ていました。96年に出会った『ユージュアル・サスペクツ』にショックを受け、映画を将来の仕事にしたいと思うようになりました。大学3年の時に洋画配給会社で働き、カンヌ国際映画祭にバイヤーとして参加しました。その時に映画ビジネスの面白さを知り、現在に至ります。

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