映画『家族はつらいよ』は雑談から生まれた!?―山田洋次が20年ぶりに挑んだ喜劇の誕生秘話とは

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映画『家族はつらいよ』より (C)2016「家族はつらいよ」製作委員会

『男はつらいよ』をはじめ、『たそがれ清兵衛』『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督による、ファン待望の喜劇作品『家族はつらいよ』が3月12日(土)より公開となる。

橋爪功×吉行和子が“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じて絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木聡×蒼井優が務める本作は、「この最高のアンサンブルで、今度は現代の家族を“喜劇”で描きたい」という山田監督の想いの下、『東京家族』(13)のキャスト8人が再び集結し、東京郊外に住む新たなる一家の物語を愉快に描き出す作品。

その公開を前に、本作の誕生秘話が明らかとなる『東京家族』撮影時のエピソードと、本作撮影時の様子が明かされた。

一つの作品の撮影が終わる頃、「またみんなで一緒にやれたらいいね」と出演者たちが話すことはあっても、通常なかなか実現しないものだが、『家族はつらいよ』はまさにその言葉どおり、『東京家族』の8人が同じ家族構成で出演した作品。というのも、『東京家族』の撮影現場での山田監督とキャストたちとの雑談が、本作誕生の発端となっているのだ。

当初こそ撮影に緊張していたキャスト陣も、終盤になると山田監督のもとで絶妙なアンサンブルを奏でるようになり、撮影の待ち時間には、橋爪を中心に“家族”の輪ができるようになったという。そこに山田監督が加わるようになると雑談がはじまり、それが談笑になって、回を重ねるごとに楽しいエピソードが付け加わり、“別の家族の物語”が生まれていったのだそう。「『東京家族』ならぬ『崩壊家族』という喜劇ができる」と楽しそうに話していた山田監督は、2年後の2014年にこの物語の映画化を実現させ、“家族”たちを驚かせた。

また、本作を撮影時の山田監督は、『東京家族』の撮影以上に厳しく細かい指示を出したそう。同じキャストだから楽をするのではなく、気心の知れたキャストに高い要求をすることで、喜劇として高みを目指した。一方のキャスト陣も、山田監督の「喜劇映画を二十年ぶりに撮る」という意気込みを感じ取り、それに応えていったという。


映画『家族はつらいよ』
3月12日(土) 全国ロードショー

出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍、風吹ジュン、中村鷹之資、丸山歩夢、笹野高史、笑福亭鶴瓶(特別出演)
監督:山田洋次
脚本:山田洋次・平松恵美子
音楽:久石譲
撮影:近森眞史
美術:倉田智子
照明:渡邊孝一
編集:石井巌
録音:岸田和美
プロデューサー:深澤宏
製作:「家族はつらいよ」製作委員会
制作・配給:松竹株式会社

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