興収40億超? 小栗旬『信長協奏曲』 “マンガ原作”実写映画のこれから

早くも国内映画の年間トップ10入りなるのか。

映画『信長協奏曲』が公開4週目にして、興収32億円を超え、40億円の大台に届く勢いだ。

マンガ原作 ヒットにつながる“傾向”

勢いが止まらない『信長協奏曲』 (c)石井あゆみ/小学館 ©2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

勢いが止まらない『信長協奏曲』 (c)石井あゆみ/小学館 ©2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

初日舞台挨拶に登壇した主演の小栗旬は「本当にみんなでファミリーのようにやってきました。家族みなさんで観て頂きたい」と力強く意気込みを語った。小栗は昨年、産婦人科を舞台にしたドラマ『コウノドリ』(TBS系)で、妻・山田優との間に産まれた1歳の長女との共演を果たしている。家庭円満の小栗だからこそ、「家族みんなで観ていただきたい」というメッセージが映画を後押しする。

今作は月刊少年漫画誌『ゲッサン』(小学館)に連載中の歴史マンガ。勉強が苦手な高校生のサブローが戦国時代へとタイムスリップしてしまい、病弱な織田信長に代わり天下統一を目指す姿を描いている。観客のTwitterでの反応は、「この映画を見ていない人は人生の半分を損している」「意外な展開もあって、凄く感動した!」などと、高評価を得ている。

マンガ原作の映画化が近年、大ヒットに繋がる傾向について映画関係者はこのように語る。

「2006年の『DEATH NOTE』が興収80億円近くの大ヒットを記録した頃から、ビックウェーブがきています。2年前の『るろうに剣心』の2部作は95億円でメガヒット。まず、アニメ化からコミックスの売り上げ部数を伸ばし、ファンの裾野を拡げます。そしてドラマと連動させ、映画化に合わせ再放送を繰り返して、映画館まで足を運んでもらうのがここ数年の流れです」

問われるスタッフの力量

さすが日本が誇るマンガ文化の底力だ。映画化にあたっては、戦略的な背景に裏付けられた方程式が存在するのだ。

木村拓哉主演が決まった『無限の住人』

木村拓哉主演が決まった『無限の住人』(講談社)

今年も、木村拓哉主演の『無限の住人』(沙村広明作)や、モデル出身の中村里砂が主演を務めるカルト作『少女椿』(丸尾末広作)が5月下旬から公開予定となっている。だが、続々と発表される実写映画について、前出の映画関係者はこう危惧する。

「売れている原作に頼りすぎて、無難にヒットを狙ったものの大コケしてしまい、目標まで届かない作品も出てきています。面白いマンガ原作を、いかに映画の世界に落とし込めるか。監督、スタッフの力量が問われるところです。ハリウッドでは『攻殻機動隊』や『宇宙戦艦ヤマト』の実写化も進められています。日本はVFX(視覚効果)のレベルで圧倒的な差がありますから、違う視点の実写映画作りが求められますね」

これからも隆盛を極めそうなマンガ発の実写映画だが、安易にマンガ原作一辺倒に偏って粗製乱雑な作品が増えてしまうと、ヒットの法則も通用しなくなりそうだ。

(文:会田 錦司)

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アーティスト情報

小栗旬

生年月日1982年12月26日(36歳)
星座やぎ座
出生地東京都

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