【開催中】ピクサー映画のアートワーク約500点を大公開!「ピクサー展」開催直前レポート

出口では、ぜひサリーとマイクと一緒に記念撮影を!

サリーとマイクがお出迎え。ぜひ一緒に記念撮影を!

今年で設立30周年を迎えた米ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)のアートワークを約500点集めた展覧会「ピクサー展」が、3月5日(土)~5月29日(日)にかけて、東京都現代美術館で開催される。

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プレスツアーに同行した、シャロン・キャラハン(撮影監督)、エリース・クレイドマン(ピクサー・ユニバーシティ&アーカイブ・ディレクター兼「ピクサー展」キュレーター)、カレン・ジョーンズ(「ピクサー展」プログラム・マネージャー)。

その開催(一般公開)を直前に控えた4日(金)、プレス・関係者向けの内覧会が行われた。内覧会に併せて実施されたプレスツアーには、ピクサーよりエリース・クレイドマン、シャロン・キャラハン、カレン・ジョーンズの3名が同行し、ピクサーのスタイルや精神について語ってくれた。

設立の経緯や製作秘話が語られている年表

ピクサー設立の経緯や秘話が語られている年表はファンなら必見!

入場するとまず目に入るのが、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター(『トイ・ストーリー』の監督など)によるメッセージが書かれたウェルカム・ボードと、ピクサーの年表。故・スティーブ・ジョブズやラセターらが、どのようにしてピクサーを設立し、どんな作品を作ってきたのかが紹介されている。

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トム・ゲイトリー作「アンディとウッディ」。鉛筆画ながら、今にも動き出しそうな質感が素晴らしい。

場内に展示されているのは、およそ500種のアートワークだ。手描きのドローイング、パステル画、デジタル・ペインティング、彫刻など、質感やイメージが異なる作品の数々には見惚れてしまう。

3Dアニメでは出せない切なさがひしひしと伝わってくるドローイング。

3Dアニメでは出せない温かさ、切なさがひしひしと伝わってくるドローイング。

作品ごとに展示のテーマは異なり、その誕生から20周年を迎えた『トイ・ストーリー』シリーズのコーナーでは、「キャラクター」「ストーリーボード」「カラースクリプト」の解説によって、ラセターが常に重要だと考えている「キャラクター・ストーリー・世界観」の3要素への理解を深めることができる。また、ジブリ美術館に影響を受けて制作したという「ゾートロープ」(アニメーションの基本原理を用いた回転のぞき絵)も展示されており、暗闇の中で立体アニメのように動く人気キャラクターの3Dフィギュアは必見だ。

終始にこやかにピクサーの製作プロセスを解説してくれたクレイドマン。

ピクサーでは、役割が異なるアーティスト同士が、互いに影響し合うことで映画作りにあたっていると語ったクレイドマン

そんな『トイ・ストーリー』シリーズのコーナーを抜けると現れるのは、ピクサー映画ができるまでを、資料映像と共に紹介する「PIXAR Process」と、ショートフィルムのコーナー。アーティストたちが制作の舞台裏について語るインタビュー映像、初期のショートフィルムの数々などを楽しむことができる。

資料映像と共に制作プロセスを学ぼう!

資料映像と共に制作プロセスを学ぼう!

エスカレーターに乗って3階に進むと、アーティストたちが生み出した絵画やドローイングを、大画面に投影する「アートスケープ」のコーナーが登場する。ここでは15分毎にループ上映が行われており、アニメーションの世界に入り込んで旅をしているかのような、不思議な感覚を体験できるはずだ。

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アニメーションについて解説したキャラハンは、「『トイ・ストーリー』を制作していた時は、観客が見に来てくれるか不安だった」と当時の心境も明かした。

さらに奥に進むと、長編アニメーションのコーナーが見えてくる。このフロアには、過去に日本を含む世界で大ヒットを飛ばした『バグズ・ライフ』『モンスターズ・ユニバーシティ』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』『カーズ2』『レミーのおいしいレストラン』『ウォーリー』『カールじいさんの空飛ぶ家』『メリダとおそろしの森』に加え、第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を獲得した『インサイド・ヘッド』、そして3月12日(土)に全国ロードショーを迎える最新作『アーロと少年』のアートワークが並ぶ。

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キャラハンが描いた『アーロと少年』のカラースクリプト(作品の世界観を分かり易く示すガイドライン)。

実は、展示されているアートワークは、劇中でのキャラクターの姿とは少し異なる。なぜなら、これらのアートワークはアーティストたちの試行錯誤の過程で生み出されたものであるからだ。しかし、劇中とは異なる姿・形でありながら、それぞれのクオリティは極めて高く、時が経つのも忘れて見入ってしまう。そんな魅力あふれる展示の最後に待ち構えているのは、クレイドマンが特に気に入っていると語るラセターの名言だ。

ピクサーの精神が凝縮されたラセターの言葉

展示のトリを務めるのは、ピクサーの精神が凝縮されたラセターの言葉。

展示コーナーの先にあるのが、ファンにはたまらない品々を取り揃えた特設ショップ。日用品からコレクター向けのアイテムまで、思わず手を伸ばしたくなるグッズが所狭しと並んでいる。

カレンダーやタンブラー、定期入れなどはお手ごろな値段。

カレンダーやタンブラー、定期入れなどの日用品はお手ごろ価格。

当日は、来日した3名に加えて、協賛企業の代表が出席してのオープニングセレモニーも行われた。クレイドマンはスピーチの中で、「ピクサーを代表し、スタジオの設立30周年を記念する『ピクサー展』を、ここ東京都現代美術館で開催できたことを、嬉しく誇りに思います」と笑顔でコメント。

クレイドマン

「コニチワ」とあいさつして会場を和ませたクレイドマン

スピーチのあとにはテープカットが行われ、「ピクサー展」の開催が高らかに宣言された(一般公開は明日から)。その後は飲み物やお菓子が振舞われ、一足早く会場に足を運んだ人々は笑顔を浮かべながら、展示やピクサー映画について語らっていた。

(取材・文:岸豊)

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アーティスト情報

ジョン・ラセター

生年月日1957年1月12日(62歳)
星座やぎ座
出生地アメリカ・カルフォルニア州ハリウッド

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