ピクサーの撮影監督シャロン・キャラハン、日本の学生にエールを送る

ピクサー作品で撮影監督を務めてきたシャロン・キャラハン

ピクサー作品で撮影監督を務めてきたシャロン・キャラハン

5日(土)、米ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)作品のアートワーク約500点を展示する「ピクサー展」が東京都現代美術館で開幕した。そして翌6日(日)、伊藤忠青山アートスクエアで、次代のアニメーションを担う学生を対象としたトークセッション<飛び出せ!未来の巨匠たち>が開催され、『トイ・ストーリー2』『ファインディング・ニモ』、最新作『アーロと少年』などのピクサー作品で撮影監督を務めてきたシャロン・キャラハンが出席し、自身が手掛けた作品について語ると共に、日本の学生にエールを送った。

拍手に続いて登場したキャラハンは、まず最初にピクサーへの入社を回顧。彼女は1994年に『トイ・ストーリー』(1995年に全米公開)の照明スーパーバイザーとしてピクサーに入社したのだが、それ以来ヘアスタイルが全く変わっていないことを冗談交じりに告白。そして、「(今と比較すると)まだまだ小さい会社でした。『トイ・ストーリー』を作った頃に比べると、施設は格段に良くなりましたね」と振り返った。

身振り手振りを交えて解説

身振り手振りを交えて解説

実際の制作現場については、ピクサーではストーリーが王様であり、それ以外は2番手であると説明し、「ストーリーは何度も見直されて、最終的に全く違うストーリーになる場合もあります」と述べたあと、他の作品と比較すると、最新作の『アーロと少年』は、ストーリーが大幅に変わったと明かした。

キャラハンによれば、映画制作においてはリサーチが非常に重要になるとのこと。描く作品によってリサーチは異なり、『レミーのおいしいレストラン』では実際に料理に挑戦し、『カーズ2』では日本に来日して街並みを見学し、『アーロと少年』ではワイオミング州へ足を運んで景色を参考にしたという。

トークセッションは和やかな雰囲気で進んだ

トークセッションは和やかな雰囲気で進んだ

誰もが気になる「ピクサーに入社する方法」について質問されると、キャラハンはホームページで告知されているインターンシップが手助けになるとした上で、「重要なのは、皆さんがやりたいと夢見る仕事が、まだ存在しない、あるいは皆さんが知らないかもしれないということです。皆さんの可能性は開かれています」と、急いで目標を設定しないことをアドバイス。

そして最後には、「私は学生と話して、彼らの夢を応援することが大好きです。皆さんが歩む道を、何物にも邪魔させないでください。かつて私も、今自分が行っていることを、多くの人に『できない』と言われました。しかし、自分を信じ、自分ができることを知ったあとは、聞く耳を持つ必要はありませんよ」と未来のアニメ業界を担う学生にエールを送った。

(取材・文:岸豊)

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