天使に対して親近感が沸く映画―『天使に“アイム・ファイン”』雲母インタビュー

雲母
若手女優の雲母(18)が主演する映画『天使に“アイム・ファイン”』が3月19日(土)に公開を迎える。本作は、それぞれの理由によって挫折や迷いに思い悩む5人の男女に、雲母が演じる天使R(以下、天使)が救いを与え、立ち直らせていく姿を描いた作品。雲母に映画初主演の感想や本作の見どころについて話を聞いた。
―映画初主演のオファーを受けた時、率直にどう感じましたか?
初主演なので、自分に主演が務まるかということが一番不安でした。天使役と訊いた時は驚きましたね。天使を演じる機会は、あまり多くはないと思いますし、天使に対する興味というか憧れのようなものが自分の中にはあったので、天使を演じさせていただけることは、すごく嬉しくて、光栄だと思いました。
―不安だったということですが、その不安をどのように乗り越えましたか?
撮影までの期間はなかなか不安を払拭することができませんでした。撮影が始まってからは、不安にならないように気を付けてはいたんですが、、自分が主演として存在できているのか、天使になり切れているのか、2役を両立できているのかなどは、どうしても気になっていました。監督に励まされた時もありましたが、不安を乗り越えるために心がけていたのは、この作品に携わることで天使を演じることができて嬉しいという気持ち、そして周囲の方々への感謝です。
―映画初主演で1人2役という難しい役どころでしたが、正反対の性格のキャラクターを演じ分ける際には、どんな点を意識していましたか?
天使になるときは、自分のことは考えずに、常に人のことだけを考えて、人に愛を与えるために生きることを意識していました。美里を演じる時は、悲しいことを考えて、辛い気持ちや自分を責める気持ち、不安などを思い出すようにしていましたね。

(C)2016ニュースター・プロダクション
―本作では、挫折や迷いがテーマになっています。雲母さんも今までの人生で、挫折や迷いを経験されましたか?
(いじめ被害に悩む)風香ちゃんのように、あまり人間関係が得意じゃないことや、自分の将来にも悩んだことがあります。なので、本作を鑑賞して私自身も共感する部分が沢山ありましたし、それと同時に、出演したことで本作のメッセージを強く感じて、救われた気持ちにもなりました。
―そもそも雲母さんが女優を志した理由は何だったのでしょう?
スカウトされたのがきっかけでした。最初は、全然興味がなかったんです。芸能人というものが、どういうものなのかも良く分かっていませんでした。でも当時は、自分が何か仕事をすることで、人の役に立ったり、元気を与えることができればと思って、夢を探していた時期だったんです。そんな時に誘っていただいて、それまで考えたことはなかったんですが、挑戦してみようかなという気持ちが沸いたんです。
―では、目標にしている女優さんはいますか?
最近憧れを持ったのは、小川知子さん(テレビドラマ『金曜日の妻たちへ』など)です。力強くて、意志が強い感じがするというか、器の大きいイメージがあります。女性としても、尊敬できる方だなと思いました。

(C)2016ニュースター・プロダクション
―本作でお気に入りのシーンはありますか?
自分の中で印象的なのは、クライマックスで美里と天使が対話するシーンです。このシーンの何とも言えない喜びや感動は、見ていて幸せになれると思います。美里と天使の心境の変化を見ていただきたいですね。
―最近ではSNSなどで簡単に人と繋がることができますが、本作ではそういった描写がなく、心根の部分でつながることの重要性が訴えられていると思います。こういった現代性とは逆の部分については、どう感じましたか?
心は色々なことに影響していて、一番大切にしなければならないものなんじゃないかと感じることができる映画になっていると思います。SNSやインターネットを使い慣れている方にもこの映画を見ることで、心が何よりも、重要なものだと感じていただけたら嬉しいです。
―本作では、雲母さん単独のシーンよりも、他のキャストと共演するシーンが多かったと思います。共演で印象深かったことはありましたか?
頼りになる方たちばかりで、凄く助けられました。皆さんの演技に対する取り組み方は繊細で、集中力も高くて、役に染まっている姿を近くで感じることができたのですが、私はその背中を見て、置いていかれないように、ついていけるように頑張りました。皆さんには気さくに接していただいて、楽しくて穏やかな現場になったので、ベテランの方だからといって緊張して凝り固まりこともなく、役に集中することができました。

(C)2016ニュースター・プロダクション
―本作では、主演に加えて主題歌も担当されていますね。歌うことはお好きですか?
歌うことは好きです。音楽鑑賞が趣味ですし、疲れた時に歌うとリフレッシュできます。でも、趣味とは違って仕事となるとすごく難しいです(笑)。
―では最後に、本作の見どころをお聞かせください。
天使が悩める人々と関わる中で、色々な表情を見ることができるので、天使に対して親近感が沸く映画になっています。辛い時や悲しい時に本作を思い出して、応援してくれる人や、守ってくれる人が自分にもいると励みにしていただければと思います。
(取材・文:岸豊)
映画『天使に“アイム・ファイン”』
3月19日(土)より全国公開
配給:日活
配給協力:東京テアトル
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