新作映画『ズートピア』を観るべき3つの理由――過去10年のディズニー・アニメで最高傑作

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

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『ズートピア』ってどんな映画?

ハイテク技術の粋を集めた動物たちの楽園「ズートピア」を舞台に、ウサギの新米刑事とキツネの詐欺師が、続発する「動物失踪事件」の真相を突き止めようと奮闘する冒険ファンタジー。誰もが夢を叶えられる理想郷に隠された秘密とは?

全米で『アナと雪の女王』『ベイマックス』のオープニング興収記録を上回ったディズニー・アニメーション・スタジオ最新作。バイロン・ハワード(『塔の上のラプンツェル』)とリッチ・ムーア(『シュガー・ラッシュ』)が共同監督を務める。

観るべき理由:1――ズバリ、過去10年のディズニー・アニメで最高傑作!

80年近い歴史を誇り、数々の名作を生み出したディズニー・アニメーション・スタジオ。しかし2000年前後からクオリティの低下が指摘され、当時ライバルだったピクサー・アニメーション・スタジオに大きく水をあけられた状態だった。そんなスタジオを救ったのが、2006年にクリエイティブ面の統括を任された『トイ・ストーリー』のジョン・ラセターで、以降は“アナ雪”を代表とする傑作を次々と生み出すスタジオとして見事な復活を遂げた。

そんな同スタジオが放つ最新作『ズートピア』は、この10年で洗練されたストーリーテリングにより磨きをかけ、誰もが感情移入できるキャラクターが躍動する過去10年のディズニー・アニメで最高傑作に仕上がっている。

観るべき理由:2――現代社会を色濃く反映させた、メッセージ性の高さ

色鮮やかな世界で繰り広げられる冒険ファンタジー、失踪事件の真相を探るサスペンス、主人公二人の友情物語と、あらゆる映画のエッセンスが散りばめられた本作。その背景にはあるのが、現代社会を色濃く反映させたメッセージ性の高さ。舞台となるズートピアには、さまざまな種類の動物が生きており、彼らの間には性別や習性、体のサイズや肉食/草食といった“違い”=多様性が見て取れるのだ。

だからこそ、ときには差別や偏見が原因になった衝突が起こることも。主人公のジュディは、優秀な成績で警察学校を卒業するが「ウサギだから」という理由で、駐禁取り締まりに配属される。相棒のニックは幼い頃に、キツネ=ずる賢いという偏見を突きつけられ、「世間がそう言うなら」と詐欺師の道を歩んでしまう。

観るべき理由:3――夢をつかむ方法は? ディズニー“王道”要素も健在

そんな“人間味”あふれる設定に加えて、動物の生態を徹底的に研究し、リアルさを追い求めるキャラクター造形も相まって、物語はより深みを増している。一度はつらい挫折を味わったジュディ&ニックは、自分の夢を見つめ直し、それをつかみ取ろうと力を合わせる。夢の実現は、ディズニー作品が時代を超えて問いかけ続ける“王道”のテーマ。かつては何でも叶える“魔法”が幅を利かせていたが、現代は「そんなに現実は甘くない」と突きつけながら、“自力”で夢をつかもうとする主人公の姿が観客の共感を呼んでいる。

もう1つの王道要素といえば、やはり主題歌! 最近では「Let It Go~ありのままで~」現象が記憶に新しいが、本作の主題歌「トライ・エブリシング」も力強い歌詞と耳に残るサビが印象的で、新たなヒットの予感だ。

(文・内田涼)


映画『ズートピア』
2016年4月23日(土)全国ロードショー

製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:クラーク・スペンサー
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』/リッチ・ムーア『シュガー・ラッシュ』
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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アーティスト情報

ジョン・ラセター

生年月日1957年1月12日(62歳)
星座やぎ座
出生地アメリカ・カルフォルニア州ハリウッド

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