【話題のテーマまとめ】『ギルバート・グレイプ』ほか、不倫を描いた映画3選

今年1月に週刊誌にすっぱ抜かれた、ゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音と、タレント:ベッキーの不倫が未だにワイドショーをにぎわせ続けている。実害を被っているわけではないし、どうでもいい話題のように思えるのだが、これほど世間の耳目を集めるということは、不倫というテーマには普遍的に訴えかけるものがあるのだろう。そこで今回は、不倫を描いた映画を3本紹介する。

切ない不倫を描いた青春映画

『ギルバート・グレイプ』/監督:ラッセ・ハルストレム

<あらすじ>
主人公のギルバート(ジョニー・デップ)は、肥満の母ボニー(ダーレン・ケイツ)、そして障害を持つ弟のアーニー(レオナルド・ディカプリオ)の世話をしながら暮らしていた。好青年として知られるギルバートだったが、彼は保険会社を経営するカーヴァー(ケヴィン・タイ)の妻ベティ(メアリー・スティーンバージェン)と不倫関係にあった。そんなある日、町にベッキー(ジュリエット・ルイス)という快活な少女がやって来る。彼女はギルバートに影響を与えていき、彼はある決断を下すのだが…。

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往々にして醜いものが多い不倫だが、時には切なさを感じさせるものもある。本作がその好例だ。母と弟の世話、そして田舎町の閉塞感という身近な悩みを背負っているギルバートの姿には、デップの名演も相まって自然と感情移入するし、ベティとの不倫に溺れてしまうのも理解できる。難役に挑んだ若き日のディカプリオが絶妙な演技で見せる純真な姿も素晴らしく、切なさと爽やかさに満ちたエンディングも秀逸だ。

雄大な自然の中で紡がれる愛は、実に美しく、そして悲しい

『ブロークバック・マウンテン』/監督:アン・リー

<あらすじ>
カウボーイのイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、ワイオミング州ブロークバック・マウンテンで羊の放牧管理者として一緒に働くことになる。数々の困難を共に乗り越えたイニスとジャックの間には深い友情が芽生えるのだが、次第に二人は友情以上の感情を互いに抱くようになり…。

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ブロークバック・マウンテンの雄大な自然の中でイニスとジャックが紡ぐ愛は、実に美しく、そして悲しい。だからこそ、結婚生活を犠牲にしてまで純粋に互いを求めたイニスとジャックの愛は、不倫でありながらも応援したくなってしまう。男らしさに満ちたイニスの妻アルマ(ミシェル・ウィリアムズ)が胸の内に秘める葛藤と、カウボーイという男の象徴を夫にしたジャックの妻ラリーン(アン・ハサウェイ)が見せる複雑な感情も泣き所。

ゲスな不倫をミステリーに落とし込んだ傑作

『ゴーン・ガール』/監督:デヴィッド・フィンチャー

<あらすじ>
作家のニック(ベン・アフレック)は、妻のエイミー(ロザムンド・パイク)が突如として失踪したことを知る。警察に連絡して懸命にエイミーを捜索するニックだったが、愛人の暴露によって自身の不倫が衆目に晒され、妻の失踪にも関わっているのではないかと疑われ始めてしまう。そんなある日、エイミーは突然ニックの元に戻ってきたのだが…。

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本作は物語の枠組みが素晴らしい。ストーリーは「現在」がニックの目線で、「過去」がエイミーの手記によって語られるのだが、これによってミステリーにおけるテクニック「信用できない語り手」が二重に張り巡らされることとなり、観客は展開を先読みすることができなくなる。中盤で不倫が明かされたニックは次第に追い詰めらていき、観客は彼が犯人だとミスリードさせられるのだが、そのあとに待ち受けるどんでん返しには思わず「やられた!」と膝を打ちたくなるはず。

(文:岸豊)

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アーティスト情報

アン・リー

生年月日1954年10月23日(64歳)
星座てんびん座
出生地

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ラッセ・ハルストレム

生年月日1946年6月6日(73歳)
星座ふたご座
出生地スウェーデン

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