女性のリアルで、底知れない、愛欲を覗き見る!? 瀬戸内寂聴原作の恋愛映画

(C)2016「花芯」製作委員会

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瀬戸内寂聴原作の同名小説初の映画化『花芯』(8月6日公開)。本作は、新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」との批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた、鮮烈な恋愛文学だ。

今回、瀬戸内寂聴は『花芯』の映画化について「『花芯』は活字になるなり、子宮作家、エロ小説と、悪口雑言を受け、それに名もない作者、私が反抗したため、その後五年間、文学雑誌から干された小説である。私にとっては、この一作の不幸な運命の為、かえって六十余にわたる小説家の生活がつづいたという因縁の作品である。今度はじめて映画化された。それに関ってくれたすべての人に感謝する」と愛着ある作品の映画化を心から喜んでいるという。

94歳になった今でも現役作家として活躍する瀬戸内寂聴は、処女作を発表してから約60年、300冊を超える著書を発表しているが、映画化された作品(※)は、『恋愛学校』('62)、『みれん』('63)、『妻と女の間』('76)、『良寛』('97)、『夏の終り』('12)の5本と、今回の『花芯』を加えても非常に少ない。(※Yahoo!映画調べ)

その5作品の中から、女性のリアルで底知れない愛欲を描いた2作品をピックアップ。

自身の体験を基に描いた大人のラブストーリー

『夏の終り』('13)/監督:熊切和嘉

<あらすじ>長年にわたって妻子ある年上の作家・小杉慎吾との愛人生活を送る相澤知子。慎吾は妻のいる家と知子の家を週に半分ずつ行き来しており、不倫でありながらも知子にとっては穏やかで安定した日々だった。ところがある日、帰宅した知子は、慎吾から木下涼太という男の来訪があったことを告げられ、心のざわつきを覚える。涼太はかつて、結婚していた知子が恋に落ち、夫と子どもを捨てて駆け落ちした相手だった。彼のことが忘れられず、慎吾との生活を続けながらも、いつしか涼太との関係も復活させてしまう知子だったが…。

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寂聴自身の体験を基に執筆された同名ロングセラー小説の映画化で、1963年に『みれん』という題名でも制作された作品。昭和30年代、妻子ある年上の作家・慎吾と、長年に渡り一緒に生活している知子は、その恋が不倫でありながらも生活に満足していた。ある日、かつて知子が夫や子供を捨てて駆け落ちした青年・涼太と再会する。それ以来、知子の心は揺らぎはじめていく…。男女3人の抑えられない感情がにじみ出る、大人のラブストーリーに浸ってみるのはいかが?

美人四姉妹とその男たち。そして次女の夫の愛人が織り成す恋愛劇

『妻と女の間』('76) /監督:豊田四郎、市川崑

京都の紙問屋に生まれ育った四姉妹のそれぞれの生き方を描く。長女・安澄は、京都を飛び出し着物のデザイナーとして東京に店を持ち、四女の耀子を養女にして共に暮らしている。姉の代わりに紙問屋を切り盛りするのが次女の優子だが、経営は夫である政之が担当。ただ政之は女癖が悪く秘書の英子と関係が出来ていた。三女の乃利子は結婚しているが、アルバイト先の雑誌編集者と関係を持っている。四女の耀子は舞台女優の卵で、同居する長女・安澄の彼氏に恋心を抱いていた…。四姉妹の恋愛模様と共に、人生ついて深く考えさせる名作!


映画『花芯』
8月6日(土)テアトル新宿他全国公開

原作:『花芯』瀬戸内寂聴著(講談社文庫刊)
監督:安藤尋
脚本:黒沢久子
出演:村川絵梨、林遣都、安藤政信/毬谷友子
配給:クロックワークス
製作:東映ビデオ、クロックワークス
製作プロダクション:アルチンボルド
制作協力:ブロッコリ、ウィルコ
2016年/日本/95分/ビスタサイズ/DCP5.1ch/R15+

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