邦画エンタメの新たな可能性!“攻めた”良質作品に注目<2016年夏休み映画ナビ>

『エヴァンゲリオン』の庵野秀明総監督による『ゴジラ』

シン・ゴジラ/(C)2016 TOHO CO.,LTD.

シン・ゴジラ/(C)2016 TOHO CO.,LTD.

この夏は、邦画界がエンターテインメントの新たな可能性を切り切り開こうと“攻めた”実写作品にも注目が集まっている。日本が世界に誇る“キング・オブ・モンスター”が、国産映画としては12年ぶりに復活する『シン・ゴジラ』は、庵野秀明総監督(『新世紀エヴァンゲリオン』)×樋口真嗣監督(『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』)という盟友タッグのもと、総勢328人ものキャストが集結。第1作にして永遠の名作『ゴジラ』(1954年公開)と同じく、「初めてゴジラが現れた日本」を舞台にした原点回帰のスタンスを貫きつつ、最新鋭のVFXによってアップグレードされたゴジラと人類に壮絶バトルが繰り広げられる。その過程で現代社会の暗部にメスを入れる批評性もシビアで見応えたっぷりだ。


映画『シン・ゴジラ』
7月29日(金)全国東宝系超拡大公開

長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ

脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
准監督・特技統括:尾上克郎
音楽:鷺巣詩郎

「漫画の映画化でしょ?」と侮るなかれ

(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

一方、清水玲子によるミステリーコミックを映画化した『秘密 THE TOP SECRET』もかなり“ギリギリ”な作品(もちろん、いい意味で)。「漫画の映画化でしょ?」と侮るなかれ。被害者の脳に残った記憶をスキャンする警察庁の特別機関「第九」の捜査官たちが、迷宮入り事件の真相を暴き出す本作は、『るろうに剣心』『ミュージアム』『3月のライオン』の実写化も手がける、いま最も勢いに乗る大友啓史監督の手によって、一線を超えた新感覚のエンターテインメントに仕上がっている。当初は映倫から「これは無理」とシナリオを却下されたが、凄惨な描写はそのままにPG12を勝ち取り、幅広い客層へのアピールを実現させた点も評価に値する。鑑賞後の言葉にできない“ドンヨリ感”も新しい。

(文・内田涼)


映画『秘密 THE TOP SECRET』
8月6日(土)より 全国ロードショー

出演:生田斗真、岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙/栗山千明、リリー・フランキー/椎名桔平、大森南朋
監督:大友啓史
音楽:佐藤直紀
原作:清水玲子「秘密 THE TOP SECRET」(白泉社刊・メロディ連載)
脚本:高橋泉 大友啓史/LEE SORK JUN KIM SUN MEE
製作:「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
配給:松竹株式会社

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