ピーター・バラカン、「戦争体験は生易しいものではない」―『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』トークイベント

(c) 2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES -FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO

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20日、都内で映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の大ヒットを記念して、ブロードキャスターのピーター・バラカンを迎えてのトークイベントが開催。バラカンは「戦争体験は生易しいものではない」と語った。

本作は、学校から見放された問題児クラスに赴任したベテラン教師のアンヌが、アウシュヴィッツに関する授業を通じて、落ちこぼれの生徒たちの人生を変えていく日々を描く作品。当時18歳だった「落ちこぼれクラスの元生徒」が自身の体験を元に、監督と共に脚本を共同執筆し、出演も果たしたことでも話題を呼んでいる。

 

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バラカンは、「まず本作を観て素直に感動しました。知っている俳優がいるわけではないけれど、一人でも多くの人に観てほしい映画だと思いました」とコメント。続けて、「教育というものは、人から与えられるものではなく、子供たちが意欲をもって自分から進んで学ぶことがどれだけ大切か、つくづく感じた。僕は私立の高校でラテン語と古代ギリシャ語を両方7年間やったのだけど、高校3年生のときはそれを専門に学んでいて、その古代ギリシャ語の先生がすごい人で、一度も教科書を使わなかったけれど、彼の教室にいると、その情熱が伝わってきて、習いたくなる先生だった。学びということがどういうことか、あのとき知った気がするし、一生忘れない体験ですね」と述懐。

自身の父がユダヤ系のポーランド人だというバラカンは、「父は最初自分がユダヤ系の人間だということを話さなかったんです。12,3歳くらいの頃初めて知って、言わなかった理由をきいたら〝もしかしたら第2のヒトラーがまた現れるかもしれないし、子供たちは知らないほうが良いと思っていた。知らなければ嘘つく必要もないし″と。彼らはその当時、ユダヤ人とわかればひどいことになったわけで、同じように語ろうとしなかった人も多かったのではないか。父は結局戦争の体験について、80歳すぎるまで話すことはなかった。戦争体験は生易しいものではないからね」とも語った。


映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』
YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、
角川シネマ新宿ほかにて全国順次公開中!

監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
脚本:アハメッド・ドゥラメ、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラン、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ、ステファン・バック
配給:シンカ
【2014年/原題:Les Heritiers/105分/フランス語/シネスコ】

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アーティスト情報

ピーター・バラカン

生年月日1951年8月20日(67歳)
星座しし座
出生地英・ロンドン

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