【暑い日にぴったり】『黒い家』『仄暗い水の底から』など、背筋も凍るめちゃ怖Jホラー4選

もう9月だというのに、気温は高く、寝苦しい日々が続いている今日この頃。読者の中には、背筋が凍るようなホラー映画で涼を感じたいと思う物好きもいるのではないだろうか。そこで今回は、筆者おすすめの、背筋も凍るほど怖いジャパニーズ・ホラー映画を4本紹介する。

日常的な行為と恐怖の融合

『リング』/監督:中田秀夫

『リング』/監督:中田秀夫

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<あらすじ>テレビレポーターの浅川玲子(松嶋菜々子)は、親戚の女子高校生・智子(竹内結子)が死んだことをきっかけに、見た者が1週間後に必ず死ぬという「呪いのビデオ」について調べることに。学者で元夫の高山竜司(真田広之)と共に行った調査の結果、浅川は「呪いのビデオ」が生まれた経緯、そして「死を回避する方法」を突き止めるのだが…。

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ビデオを見るという日常的な行為に恐怖を落とし込んでいるのが素晴らしい。同名の小説を原作とする作品ではあるが、本作は核となる映像表現を伴うことで原作以上の恐怖を生むことに成功している。特筆すべきは、ざらついた質感で再生されるテープ。最早お馴染みとなった貞子はもちろんだが、断片的な映像で紡がれる「貞子の記憶」は、一度見たら忘れられないほど恐ろしい。また、「死を回避する方法」を突き止めた主人公がラストで下す、あまりにも残酷な決断も秀逸。

筆者が選ぶ、邦画史上最恐の作品

『黒い家』/監督:森田芳光

『黒い家』/監督:森田芳光

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<あらすじ>保険会社に勤める若槻慎二(内野聖陽)は、菰田重徳(西村雅彦)という男から問い合わせを受け、菰田家を訪れた結果、重徳の息子・和也(針谷俊)の遺体を発見する。和也にかけられていた保険金について執拗に問い合わせる重徳と妻の幸子(大竹しのぶ)に疑問を抱いた若槻は、夫妻についての調査に乗り出すのだが…。

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分類上はホラーというよりクライム・スリラーだが、洒落にならないほど怖い映画なのでランクイン。西村雅彦と大竹しのぶが演じる菰田夫婦が余りにも不気味で、序盤から直視するのも嫌になるのだが、怖がるにはまだ早い。本作の肝は、その後に描かれる、善悪の境界を意に介さぬ幸子の恐ろしさ、そして彼女に扮した大竹しのぶの怪演なのだ。演じる大竹がほんわかしたイメージが強いだけに、幸子が見せる歪んだ笑顔、そして内に秘めた狂気は、一度見たら忘れられなくなるほど恐ろしい。幽霊などをモチーフにしがちなホラー映画だが、筆者は本作の実にリアルな物語を通じて、現実に生きる人間こそが最も怖い存在であることを悟った。

悲しみと自己犠牲を描いた秀作

『仄暗い水の底から』/監督:中田秀夫

<あらすじ>主婦の松原淑美(黒木瞳)は、夫の浜田邦夫(小日向文世)との離婚調停に悩んでいた。邦夫が娘の郁子(菅野莉央)の親権を要求してきたのだ。苦労の末に新居を見つけた淑美だったが、入居した古いアパートの一室は雨漏りが絶えず、謎めいた少女の存在にも頭を悩ますようになる。それからも、淑美と郁子の身の周りでは、様々な怪奇現象が起きて…。

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ホラー映画では珍しく、水という生活に不可欠な要素をモチーフに恐怖を描くことによって、ありとあらゆる角度から恐怖を生む一本。深みのある感情表現によって、精神的に不安定ながらも、娘への慈愛に満ちた淑美の姿を体現している黒木の演技、そして湿度の高さを感じさせることで何とも言えない不安を煽る画面構成も素晴らしい。Jホラーには珍しく、悲しみと自己犠牲が涙を誘う結末も味わい深い。

無差別で不条理な呪いの物語

『呪怨』/監督:清水崇

『呪怨』/監督:清水崇

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<あらすじ>介護ボランティアの仁科理佳(奥菜恵)は、寝たきりの老女・徳永幸枝の様子を伺うため、徳永家を訪れる。しかし、理佳は過去に同家で暮らしていたものの、とある事件がきっかけとなって怨霊と化した俊雄(尾関優哉)という少年、そして俊雄の母・伽椰子(藤貴子)と出会い、彼らから呪いを背負わされることとなり…。

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本作が恐ろしいのは、徳永家に入った人間、そしてその人間の関係者が、無差別かつ不条理に呪いを受けるということ。たちが悪いことに、俊雄や伽椰子は時間や空間を選ばずに出現するため、鑑賞者は92分間にわたって、ひたすら緊張感と恐怖に縛られることとなる。奥菜に加え、伊東美咲や市川由衣など、美人女優陣が見せる瑞々しい姿、そして彼女たちの美しい顔が歪む様も必見。何度か見ればコントのように思える俊雄と伽椰子の白塗りだが、初見時は相当の衝撃を受けるはずだ。

(文:岸豊)

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アーティスト情報

Ring

生年月日1984年10月31日(34歳)
星座さそり座
出生地

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清水崇

生年月日1972年7月27日(46歳)
星座しし座
出生地群馬県前橋市

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