古市憲寿、映画『アズミ・ハルコは行方不明』を絶賛「本能的に気持ちのいい映画」

 

松居大悟監督と、社会学者の古市憲寿

12月3日に公開を迎える映画『アズミ・ハルコは行方不明』の公開前トークイベントが、28日に都内で実施され、メガホンを取った松居大悟監督と、社会学者の古市憲寿が登壇。古市は「前後関係やストーリーを説明しすぎない、本能的に気持ちのいい映画」と本作の魅力を語った。

作家・山内マリコが書き下ろした同名小説を基に、OL安曇春子の失踪をきっかけに起こる、捜索願いのポスターをパロディにした落書きの拡散、そして無差別に男を襲う謎の女子高生集団の出現を描く本作。古市はイベント開始早々に、「いきなりだけど文句から言っていい?僕、前作の『私たちのハァハァ』がダメだったんだよね(笑)」と先制パンチ。しかし、「だから試写に行く時すごい心配だったんだよね。でも今回は楽しかった!最近はLINEとかやりとりもそうだけど、タイムラインがどんどん短くなっているから、2時間の映画って4Dでないと耐えられないと思っていたんだけど、この映画はテンポも良くて、音楽もハマってて疾走感が気持ち良かった!!」と本作を絶賛した。

 

松居大悟監督と、社会学者の古市憲寿

さらに、「みんなSNSをやっていて、世界中につながれるのに地方で完結してしまっているという地方都市の閉塞感がすごくリアル」「男性優位の社会で多かれ少なかれ不遇な扱いを受けている女性たちが、男性に復讐するというファンタジーとしても面白かった。その方法が、男たちをギャフンと言わせるとか、陥れようとするんじゃなく<私たちが幸せに生活するのが復讐>だという発想が素敵だと思った。“優雅に暮らすことが最高の復讐になる”というセリフが一番好き。今の場所にずっといなきゃいけないというのは苦痛だけど、行方不明になってもいいんだと、別に他の生き方もあるんだよとオルタナティブを示しているのが良いよね、違う人生を思い描くことができるのが魅力」と矢継ぎ早に大絶賛の言葉をぶつけ、これには松居監督も満足げな様子。

続いて話題は、春子の幼なじみ曽我を演じた石崎ひゅーいへ。「あのヌメーとした感じがいいよね(笑)。やけにリアルだったし、どんな演出したの?」という古市の質問に、松居監督は「初めての演技なので最初いろいろ準備をして撮影を迎えてくれたんですけど、全部やめてもらいました。ひゅーいのその雰囲気のままで、春子のそばにいて欲しかったんです」と回答。古市は劇中でキャバ嬢の愛菜役を演じた高畑充希について、「とと姉ちゃんからすごいギャップだよね。朝ドラを観てたおばあちゃんがこの映画を観たらわかんないんじゃないかな」と話し、朝ドラからの役のイメージのギャップが大きいことに驚いた様子だった。

 

社会学者の古市憲寿

続けて「松居君、女の人のことなんてわかんないのによくこの映画撮れたね。そもそも、なんで監督を松居君にしたんだろうね」と古市から辛口の質問が飛ぶと、松居監督は笑いながら、「原作が好きで、プロデューサーと『アズミ・ハルコは行方不明』をやろうって決めてからスタッフを集めたんですが、気づいたら周りが強い女の人ばかりになってて(笑)。でも僕は女の人のことは分からないし、いろんな意見を聞いてバランスを取っていたらすごく面白かった。この作品に関してはみんなで作ることに意味があるんだなと感じました。女性を肯定する大きな意味でにの人間賛歌になればいいなと思ってます」と振り返った。

最後にメッセージを求められた古市は、「前後関係やストーリーを説明しすぎない、本能的に気持ちのいい映画。何度も観たくなる映画だと思います。今年は『シン・ゴジラ』や『君の名は。』『この世界の片隅に』など観れば観るほど新しい発見がある映画がヒットしているし、この作品も通じるところがあるので、皆さん何度も観てください!!!」と作品の魅力をアピールしていた。

 

松居大悟監督


映画『アズミ・ハルコは行方不明』
12月3日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

出演:蒼井優 高畑充希 太賀 葉山奨之 石崎ひゅーい
菊池亜希子 山田真歩 落合モトキ 芹那 花影香音 /柳憂怜・国広富之/加瀬亮

監督:松居大悟(『ワンダフルワールドエンド』『スイートブールサイド』『私たちのハァハァ』)
原作:「アズミ・ハルコは行方不明」山内マリコ(幻冬舎文庫)
配給:ファントム・フィルム

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アーティスト情報

松居大悟

生年月日1985年11月2日(33歳)
星座さそり座
出生地福岡県北九州市

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