[Alexandros]川上洋平のTSUTAYAで迷ったらコレを観よ!ー今だからこそ笑い飛ばせて、冷静に学べるはず『帰ってきたヒトラー』

『帰ってきたヒトラー』

(C) 2015 Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Produktion GmbH Claussen & Wöbke & Putz Filmproduktion GmbH

TSUTAYA常連の[Alexandros]川上洋平が新作DVDをレコメンド! 今月は、独裁者ヒトラーが騒動を起こす社会派コメディ。

『帰ってきたヒトラー』

『帰ってきたヒトラー』

現代にタイムスリップしたヒトラー(マスッチ)が、ヒトラーのモノマネ芸人と勘違いされてTV出演することになり、過激な演説で民衆の支持を集めていく。

12.23 RENTAL
'15年・独
監督・脚本/デヴィッド・ヴェンド
出演/オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ

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今だからこそ笑い飛ばせて、冷静に学べるはず

予告編で「この映画、笑うと危険」とありました。そのうえで言いますが、面白かった! 笑えました! でも怖かったです。皮肉たっぷり、風刺が効きまくってる映画でした。

確かに映画館だと笑うのをためらってしまうかもしれません。ただ「ヒトラーが現代にタイムスリップしてきたらどうなるのか」という設定はポップだし、ヒトラーがモノマネ芸人として人気者になってしまうそのさまは正直笑える。しかし笑わせるだけではありません。

タイムスリップしたヒトラーは、まず現代を知るために使いの者(的な青年)とドイツを周り、国が抱えるさまざまな問題を国民から探り始める。そして最後にはTV→映画を通じてもう一度本気で政権を握ろうと企てる。その模様がちょっと怖い。

予告編がギャグ仕立てになっているので「ポップにヒトラーを扱った映画かな〜」と軽く思って観てしまうとちょっと足をすくわれます。というのもヒトラーが「いま何が不満なのだ?」と売店のおばちゃんに尋ねるシーンがあるんですが、実はそのおばちゃんは一般人。演技でもなんでもない本当の国民の声を集めるために映画だとは伝えずに撮影したそうです。その後もヒトラーにインタビューされる人物はほぼ一般人。つまりドキュメンタリーに近い映像が使われているわけです。なので、最近問題になっている難民問題なんかについてもかなりシビア。それこそドイツ国民じゃないと理解できないような闇もチラホラ。そこにはヒトラーという一人の悪と照らし合わせるように現代のドイツ、そしてヨーロッパ諸国の得体の知れない悪、つまり闇がさりげなく描かれています。とても勉強になりました。

ヒトラーを好演した役者は、舞台出身で無名のオリヴァー・マスッチさん。メイクの効果ももちろんありますが、そのヒトラーっぷりは見事にハマっていました。

今だからこそヒトラーを笑い飛ばせる、そしてそこから冷静に学ぶことができるんじゃないでしょうか。

◆PROFILE

[Alexandros]A写
派手な衣装を買ってしまいました

派手な衣装を買ってしまいました

[Alexandros]

'01年結成の4人組ロックバンド。メンバーは川上洋平(Vo&G)、磯部寛之(B&Cho)、白井眞輝(G)、庄村聡泰(Dr)。現在までにシングル13枚、アルバム6枚、映像5作品をリリース。

●今後のスケジュール
[ライヴ]
MERRY ROCK PARADE 2016
■12月24日 ポートメッセなごや1号館〜3号館
FM802 ROCK FESTIVAL“RADIO CRAZY 2016”
■12月27日 インテックス大阪
rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 16/17
■12月29日 幕張メッセ国際展示場1〜11ホール、イベントホール
Tour 2016〜2017 ~We Come In Peace~
■2017年1月7日、8日 広島 BLUE LIVE
■2017年1月14日、15日 仙台PIT

[レギュラーTV番組]
毎週月曜22:00~ 「Welcome! [Alexandros]」 (SPACE SHOWER TVにて)

[Alexandros] オフィシャルサイト

帰ってきたヒトラー

帰ってきたヒトラー

出演者 オリヴァー・マスッチ  ファビアン・ブッシュ  クリストフ・マリア・ヘルプスト  カッチャ・リーマン  フランツィスカ・ヴルフ  ラルス・ルドルフ  ミヒャエル・ケスラー  トマス・ティーマ
監督 ダーヴィト・ヴネント
製作総指揮 オリヴァー・ベルビン  マルティン・モスコウィッツ
脚本 ダーヴィト・ヴネント  ミッツィ・マイヤー
原作者 ティムール・ヴェルメシュ
音楽 エニス・ロトホフ
概要 現代にタイムスリップしたアドルフ・ヒトラーが、モノマネ芸人と誤解されて大ブレイクしていくさまを過激な風刺で描いた世界的ベストセラーを映画化したドイツ映画。主演は舞台を中心に活躍するオリヴァー・マスッチ。監督は日本初紹介のダーヴィト・ヴネント。1945年に自殺したはずのヒトラーが、なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。やがて彼をモノマネ芸人と勘違いしたディレクターにスカウトされ、テレビ番組に出演することに。すると、ヒトラーが生きていたらいかにも言いそうな言葉で現代のドイツを斬りまくると、その“芸”の完成度が評判を呼び、彼はたちまち大ブレイク。しかも言っている内容も意外に真理を突いていると迷える現代人の心を捉え、いつしか再び大衆の支持を集め始めてしまうヒトラーだったが…。

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