新作映画『マグニフィセント・セブン』を観るべき3つの理由――エンタメの“原点”が21世紀に復活! 亡き人気作曲家の感動秘話も…

 

『マグニフィセント・セブン』ってどんな映画?

1879年、アメリカ西部の町ローズ・クリーク。開拓者たちが苦難の末に築いたこの地は、今や金採掘の拠点として、横暴な資本家ボーグに牛耳られていた。町民たちが不当な条件を押し付けられ、3週間以内の立ち退きを迫られるなか、夫が見せしめに殺された未亡人のエマは、町民からかき集めた全財産を差し出し、治安官のチザムに「町の用心棒になってほしい」と依頼。快諾したチザムは、6人の腕利きを呼び集め、最強チームを結成する。

観るべき理由:1――これぞエンタメの“原点”胸アツ度は『ローグ・ワン』超え

仲間を集めて、巨悪に立ち向かう…といえば、最近では『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を思い出すが、ワケありの男たちが「ただただ正しいことをする」という徹底した勧善懲悪に加えて、「一度は逃げ出した男が、仲間のピンチのために舞い戻る」なんて王道な展開もあり、胸アツ度はこちらが上。よくあるパターン? いえいえ、これぞエンタメの“原点”なのです。

その理由は本作が、黒澤明監督の『七人の侍』(1954年製作)、そのハリウッドリメイクである『荒野の七人』(1960年製作)の遺伝子を受け継ぐ、正統な再リメイク作だから。どちらもスティーブン・スピルバーグをはじめ、名だたる映画作家に影響を与えた永遠のクラシック。もちろん、この2作品を知らなくても『マグニフィセント・セブン』は100%楽しめるし、もし『マグニフィセント・セブン』を見れば、その原点を知りたくなるはず。

観るべき理由:2――「今だからこそ」胸に突き刺さるメッセージ性

先日、「世界の大富豪上位8人の資産が、下位半分36億人の富に相当」という、笑うに笑えないニュースが話題になったばかりだが、本作における「強欲な資産家と、搾取される町民」という図式もまた、今だに解決されない格差社会の根深さを象徴している。

主演を務めるデンゼル・ワシントンをはじめ、“7人”が多人種で構成されている点は、多様性が重要視される時代性が反映されており、さらには映画の撮影中には、誰も予測できなかったトランプ大統領誕生に対して、図らずも警鐘を鳴らす形となった。ハリウッドのリメイク作品は往々にして「なんで、今?」と首をかしげたくなる企画が多いが、『マグニフィセント・セブン』は「今だからこそ」胸に突き刺さる、強いメッセージ性が大きな魅力だ。

観るべき理由:3――飛行機事故で急死したジェームズ・ホーナー、真の遺作

本作の音楽を手がけるのは、『タイタニック』『アバター』といった超大作で知られる人気作曲家のジェームズ・ホーナー。メガホンをとるアントワーン・フークアとは、監督の前作『サウスポー』に続くタッグとなった。実は撮影前のフークア監督、難航するキャスティングに疲労困憊していたそうで、その姿を心配したホーナーは「大丈夫?」と声をかけたのだとか。「まるで『何、泣き言を言っているんだ。『荒野の七人』は少年の夢じゃないか!』って励まされたような気持ちだった」(フークア監督)。

ところが、音楽担当が決まった矢先の2015年6月、ホーナーは飛行機事故で帰らぬ人に…。悲嘆に暮れるフークア監督だったが、長年、ホーナーの右腕として音楽制作を支えたサイモン・グラングレンから「ジェームズは君を驚かせようと、脚本をもとに7曲作っていたんだ」という驚きの連絡が!「すごく感動したし圧倒された。しかも彼はまったく映像を見ておらず、脚本から曲を書きあげたんだ。天才だよ」(フークア監督)。エモーショナルな旋律に隠された、感動のエピソードが映画をさらに盛り上げている。

(文・内田涼)


映画『マグニフィセント・セブン』
2017年1月27日公開

監督:アントワーン・フークア
キャスト:デンゼル・ワシントン(『トレーニング デイ』『イコライザー』)、クリス・プラット(『ジュラシック・ワールド』)、イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)、イ・ビョンホン(『ターミネーター:新起動/ジェニシス』)、ヴィンセント・ドノフリオ(『ジュラシック・ワールド』)

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