『劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-』戸松遥インタビュー アスナが教えてくれた“優しさ”。10代の苦労が成長の糧に

戸松遥

戸松遥

川原礫による大ヒット小説、初の劇場版となる『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』がいよいよスクリーンに登場する。様々にメディアミックス展開され、TVアニメ化も人気を博した本シリーズ。シリーズを通してヒロイン・アスナを演じる声優・戸松遥を直撃し、アスナへの思い。そして、声優道を邁進する上でのターニングポイントを聞いた。

主人公のキリトが近未来のVR(仮想現実)ゲームに挑み、冒険を繰り広げる姿を描く本シリーズ。劇場版では、AR(拡張現実)の世界を舞台に、キリトやアスナが新たな戦いを繰り広げる。

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA  アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

原作者の川原が書き下ろした完全新作オリジナルストーリーとなるが、戸松は「120分のなかに、こんなにいろいろなことが詰め込まれていることにびっくりました!どの登場人物の目線で見るかによっても、捉え方がすごく変わってくる。これまではVRが舞台でしたが、今度はAR。また新たなゲームが描かれるので、とても新鮮な気持ちで観られると思います」と描かれる展開に興奮しきり。

現実世界を舞台にしていることで、「『現実にこういう世界になるんじゃないか』と思わせてくれる」内容となっているが、「今回は生身の体で戦うことになるので、人間臭さもポイント。リアルだとキリトが結構、頼りないんです(笑)。実際の体で動くとこんな大変さがあるんだというものも描かれていて、面白いです」とTVシリーズとは違った、キリトの“ヘタレぶり”も注目だ。

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

様々な危機を乗り越えながら、確かな絆を築いてきたキリトとアスナ。二人の関係性の変化をどう感じているだろうか。「劇場版にはいろいろなテーマがありますが、キリトとアスナの関係性もメインテーマの一つです。TVアニメの2週間後が舞台となりますが、キリトとアスナはもう一緒に長い時間を過ごしてきています。お互いに大事な存在で信頼し合っている仲だけれど、どこか熟年夫婦みたいになりつつもある(笑)。キリトとアスナにとっては今回、改めてお互いのことをどう思っているのかと、初心を取り戻す話でもあると思います」。

TVシリーズのスタートは、2012年。キリト役の松岡禎丞とも、長い時間を共にしてきた。「松岡くんは1話の収録の時、ガチガチに緊張していたというイメージがあって。作品の収録以外にもラジオでもご一緒したりする機会があって、メインキャストのみんなで松岡くんの心をちょっとずつ開こうとしてきました」と松岡の人見知りぶりを暴露。「ストイックにお芝居に向かっていて、リテイクが何回かあると自分で自分をビンタして、『落ち着けー!』って言うんです(笑)。でも彼もどんどん成長して、劇場版の時は本当に頼もしかったです」。

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

戸松がアスナと出会ったのは、彼女が22歳の時だ。「アスナの醸し出す母性やお姉さんオーラは、その頃の私には全然ないもので。私はどちらかというと真逆のタイプなので、憧れの像となる女の子だったんです。だからこそ、アスナのいいなと思うところを、自分の声を通してもっとたくさんの人に伝えられたらいいなと思っていました」。

アスナは憧れの女性像に当てはまると言うが、5年間演じてきたことで「22歳の時にはわからなかった感覚がわかるようになってきた」とアスナに影響を受ける部分も多かった。「アスナのように語りかけることができたら相手は安心するだろうなとか、アスナのこういうところにキリトはいつも助けられているんだなと感じたり。そういった優しさなど、彼女から学ばせてもらっているものがたくさんあります」。

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

アスナの成長について「たくさんの出会いと別れがあって、アスナも成長して強くなった。だからこそ今のアスナがあって、今回の劇場版につながっている」と振り返る戸松。彼女自身も2007年に声優デビューしてから、様々な出会いを重ねて成長してきた。

「自分のなかにこんな感情があったんだと気づかされたり、痛いほど共感できる役柄があったりと、人生を変えてくれるような役もあります。10代の頃は、監督やスタッフの方々に厳しいこともたくさん言っていただきました。今思うと厳しいことを言っていただける現場って本当にありがたいと思うんです。成長させてくれる現場を10代でたくさん経験させてもらったことが、今の自分につながっているなと思います。感謝しかありません」。

声優になりたいと思ったきっかけをくれたのは、『千と千尋の神隠し』だそう。「とにかくこの世界に入り込みたいと思ったんです。そこに近づくのは声優のお仕事なんだと思って。ひたすら観まくって、セリフも全部覚えて。今の事務所に入る時の自己アピールでも一人で『千と千尋の神隠し』をやったんです。全役をやったんですよ(笑)。私の人生を変えてくれた作品で、声優という道に導いてくれた作品です」。

戸松遥

戸松遥

(取材・文:成田おり枝)


『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』
2月18日(土)全国ロードショー

[STAFF]
原作:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:伊藤智彦脚本:川原礫・伊藤智彦/キャラクターデザイン・総作画監督:足立慎吾/モンスターデザイン:柳 隆太/プロップデザイン:西口智也/UIデザイン:ワツジサトシ/美術監督:長島孝幸/美術監修:竹田悠介/美術設定:塩澤良憲/色彩設計:橋本 賢/コンセプトアート:堀壮太郎/撮影監督:脇 顯太?/CG監督:雲藤隆太/編集:西山 茂/音響監督:岩浪美和/音楽:梶浦由記
制作:A-1 Pictures
配給:アニプレックス
製作:SAO MOVIE Project

[CAST]
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞/アスナ(結城明日奈):戸松遥/ユイ:伊藤かな恵/リーファ(桐ヶ谷直葉):竹達彩奈/シリカ(綾野珪子):日高里菜/リズベット(篠崎里香):高垣彩陽/シノン(朝田詩乃):沢城みゆき/クライン(壷井遼太郎):平田広明/エギル(アンドリュー・ギルバート・ミルズ):安元洋貴/茅場晶彦:山寺宏一
ユナ:神田沙也加/エイジ:井上芳雄/重村:鹿賀丈史

[主題歌]
LiSA 「Catch the Moment」

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アーティスト情報

戸松遥

生年月日1990年2月4日(28歳)
星座みずがめ座
出生地愛知県一宮市

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松岡禎丞

生年月日1986年9月17日(32歳)
星座おとめ座
出生地北海道

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