【突撃取材!】『スタンド・バイ・ミー』が腐女子向け?Twitterの「#腐女子におススメしたい映画」を分析!

腐女子が萌えるポイントは…?

腐女子が萌えるポイントは…?

一年近くTwitter上でシェアされ続けているハッシュタグ「#腐女子におススメしたい映画を一本あげる」。『ベニスに死す』『ブロークバック・マウンテン』『マイプライベート・アイダホ』など男性同士の恋愛を題材にしたBL(ボーイズラブ)作品のタイトルが挙げられる中、一見するとBLとは全く関係ないような作品が数多く見受けられた。なぜBLでもない作品が「腐女子向け」としてフィーチャーされているのか? そもそも腐女子は、何に興奮しているのか?

そこで、このたび現役バリバリの腐女子に突撃取材を敢行! その謎を解明することはできるのか…。

取材対象:親譲りのBL好き、Mさん(23)

今回取材に協力してくれたのは、都内在住のMさん(23)。清楚で、柔和な雰囲気を放つ、気品あふれる女性だ。そんな彼女は、親譲りのBL好き。小学生のころからBL作品に親しんできた、自他ともに認める生粋の腐女子とのこと…。今回はそんなMさんのレクチャーのもと、腐女子の萌えポイントをピックアップ! そこから見てきた、BLではない「腐女子におススメしたい映画」に隠された魅力とは…?

ポイント(1):女性のいない、男だけの世界

まず男性の筆者にとって、大きな謎のひとつは「なぜ自分を投影することのできない男同士の恋愛に、女性が惹かれるのか?」だった。

「主人公目線で物語を楽しむのではないんです。登場人物の第三者としていられるからこそ、物語を純粋に楽しめます。そういう点では、壁や天井になりたい…客観的な視点から物語を楽しみたいんです」

登場人物に感情移入するのではなく、第三者からの目線で物語に入り込み、寄り添いたい。その極致が、壁や天井のような“無機物になりたい”という欲求に集約されている。

また、女性だからこそ感じる“わずらわしさ”がないことも魅力の一つだと語った。

「女性がいない分、自分を投影する必要がなくて心地いいんです。女性キャラクターがいると、その面倒くさい部分が見えてきちゃうので…」

BLにおいて女性の存在は、男同士の関係性の純度を濁らせる異物となる。だからこそ、男だけの澄み切った関係性が魅力的だと話した。

▼【編集部セレクト】“澄み切った男同士の友情”がおすすめの映画

男の友情を描いた映画には、すっきりした爽快感や微笑ましさのある描写が多い。たしかにBL作品でなくとも、そんな清々しさは魅力的だ。暑苦しくも、愛おしい男だけの世界に浸ってみては…?

『スタンド・バイ・ミー』

『スタンド・バイ・ミー』

好評レンタル&発売中

言わずと知れた名作映画『スタンド・バイ・ミー』。12歳の主人公ゴードンは、クリストファー、セオドア、バーンの3人の悪友仲間とともに死体さがしの旅に出る。

線路を歩き森を抜ける中で、4人は互いの想いをあるがままにぶつけあい、時にはケンカし、時には励まし合って進んでいく。そんな少年同士の汗まみれな友情には、嘘のない素直な気持ちがあふれている。

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ポイント(2):ギャップのある関係性

そんな自己が介入できないBLは、腐女子にとって自由な妄想が許される世界でもある。

「腐女子のジャンルは何でも許される幅があります。王道ラブストーリーの学生ものから、ヤクザ、さらにはお相撲さんをモチーフにしたBL作品もあるんです」

驚きのジャンルの幅広さ。同人誌など、その人の好みに合せた作品が生み出されていることが、ジャンルの細分化を促しているようだ。

「有名は話ですが…上級者になると『鉛筆と消しゴム』のような無機物の関係性にも妄想を働かせることができるんです。鉛筆が頑張って書いた文字を、消しゴムが何にも考えずにどんどん消しちゃうみたいな…そんな関係性を想像します。ほかにも『ペットボトルとふた』とか…(以下略)」

登場人物にはっきりとしたキャラクターがあれば、無機物であれ妄想できるという驚異の想像力。さらに、「強そうな人を“受け”にしたくなりますね…」と語るMさん。キャラクターの関係性から、あえてギャップのあるカップリング(組合せ)を妄想するのも腐女子ならではの嗜みだ。

【編集部セレクト】“ギャップのある関係性”がおすすめの映画

優等生と不良、天才と努力家、ネガティブとポジティブ。多くの映画でも、対照的なキャラクターが登場する作品は多い。そんなギャップは、登場人物たちのキャラクターをより際立たせる。また、男同士の粘着質のない関係性が、そのギャップをより輝かしく映し出す。

『リトルランボーズ』

『リトルランボーズ』

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教会の戒律によって娯楽を禁じられて育った小学5年生のウィルと、学校きっての悪ガキ・カーターが映画「ランボー」に憧れて自主映画をつくる物語。

全く性格の違うふたりが、一本の映画をつくるため右往左往しながらも健気に取り組む姿が印象的だ。また、映画中盤に登場するフランスからのイケメン留学生ディディエの存在が、ふたりの関係性をより複雑にしていく展開も必見だ。

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ポイント(3):やっぱり男らしさは欠かせない

上述の「関係性を妄想する」というポイント。筆者は「実に女性らしい楽しみ方」だと感じた。架空の役割をあてはめ、その関係性を楽しむのは、まるで“おままごと”の延長のようだ。そんな想像力、感受性、包容力をフルスロットルにして作品を楽しむ姿勢は、非常に女性らしい趣向なのかも知れない…。

インタビューの最後、キャラクターに求めるポイントとしてMさんは「男らしさ」を上げた。

「これは、人それぞれなんですが、やっぱり画はキレイな方が私は好きですね。人によってはゴリゴリなのが好きな人もいるんですが、私は少女マンガから入ったので…。でも、女の子っぽいキャラクターにはあまり惹かれないです。どちらかといえば男らしいキャラクターや職業のほうがいいですね」

「男らしく美しい男性」への憧れが強いと話すMさん。そんな清潔感のある男性像への憧れもまた、非常に女性らしい感性だ。腐女子もまた、一人の女子であることを強く実感させられた。

▼【編集部セレクト】“美しい男らしさ”がおすすめの映画!

硬派で尚且つ「美しさ」を兼ね備えている男性キャラクター。このふたつの条件を満たすことは容易ではないが、銀幕に映し出される俳優たちのクールでスタイリッシュな姿は男も憧れる理想の男性像だ。 アクションと併せて、凛とした美しさにも注目して頂きたい!

『コードネーム U.N.C.L.E.』

『コードネーム U.N.C.L.E.』

好評レンタル&発売中

東西冷戦真っ只中の1960年代前半。核兵器を巡る国際的陰謀を暴くため、CIAの敏腕エージェント・ソロ(ヘンリー・カヴィル)がKGBのエリート・クリヤキン(アーミー・ハマー)とコンビを組む物語。

スタイリッシュに仕事をこなすスパイの姿は美しい男の代名詞。また、東側陣営と西側陣営、全く性格の違うふたりの関係性にも注目しながら、ぜひ男の魅力に酔いしれて頂きたい。

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「目線を変える」と新たな魅力が見えてくる…。

インタビュー後、その豊かな感受性に圧倒された筆者だったが、Mさんは「私なんて…」と謙遜する素振りを見せた。「個人差がかなり強いですから、人によって全然違いますよ。私よりもスゴい人はもっといます…」ともコメント。ここに至っても、まだBLの奥深さをうかがわせる発言には驚きを隠せなかった。

今回の取材で知り得た「腐女子目線」は、これまでに垣間見ることのできなかった新たな映画の魅力を提示してくれた。時には、未知の観点から映画を楽しむことで、新たな映画のおもしろさに気づけるのではないだろうか…?

(取材・文/nony)

フォトギャラリー

コードネーム U.N.C.L.E.

コードネーム U.N.C.L.E.

出演者 ヘンリー・カヴィル  アーミー・ハマー  アリシア・ヴィカンダー  エリザベス・デビッキ  ジャレッド・ハリス  ヒュー・グラント  ルカ・カルヴァーニ  シルヴェスター・グロート  クリスチャン・ベルケル  ミシャ・クズネツォフ
監督 ガイ・リッチー
製作総指揮 デヴィッド・ドブキン
脚本 ガイ・リッチー  ライオネル・ウィグラム
音楽 ダニエル・ペンバートン
概要 往年の人気TVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」を、「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が映画化したスパイ・アクション。東西冷戦時代を背景に、アメリカとロシアのトップ・エージェントが手を組み、互いに衝突を繰り返しながらも世界を揺るがす巨大な危機に立ち向かう姿を描く。主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマー。東西冷戦真っ只中の1960年代前半。天才科学者テラー博士が失踪し、核兵器を巡る国際的陰謀に巻き込まれている可能性が高まった。CIAの敏腕エージェント、ソロはベルリンへ飛び、博士の娘で事件のカギを握るギャビーを確保する。やがて世界の危機を前に米ソは協力を余儀なくされ、ソロはKGBのエリート・スパイ、クリヤキンとコンビを組むハメになるが…。

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ウィル・ウィートン

生年月日1972年7月29日(46歳)
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出生地米・カリフォルニア・バーバンク

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