新作映画『T2 トレインスポッティング』を観るべき3つの理由――作った価値あり!続編としてパーフェクトな仕上がり

映画『T2 トレインスポッティング』

『T2 トレインスポッティング』ってどんな映画?

仲間を出し抜き、麻薬取引で得た大金を持ち逃げしたレントンが20年ぶりに、故郷であるスコットランドのエディンバラに舞い戻る。そこには、レントンに裏切られたかつての仲間たち――表向きはパブを経営しながら、裏稼業で生計を立てるシック・ボーイ、家族に見捨てられ、自暴自棄になったスパッド、殺人の罪で服役中のベグビー―――がそれぞれの事情を抱えながら、荒んだ“中年”人生を送っていた。4人の再会が巻き起こす事件とは?

観るべき理由:1――唯一無二で奇跡的な続編映画

世界中で旋風を巻き起こした青春映画『トレインスポッティング』の20年ぶりとなる続編。前作をきっかけに世界的スターになったユアン・マクレガー『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞に輝いたダニー・ボイル監督をはじめ、脚本家やキャスト陣が続投し、前作公開と同じ“20年後”を描いている時点で奇跡的だが、仕上がりもパーフェクト。20年ぶりの続編、といえば最近では『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が記憶に新しいが、それに比べて『T2 トレインスポッティング』は唯一無二の続編映画として、「作った価値あり!」の大傑作だ。

「前作を見ていないと楽しめない」という映画の薦め方はしたくないが、本作に限ってはぜひ前作を見てから、劇場に足を運んでほしい。いかに『トレインスポッティング』が素晴らしく、そしていかに『T2 トレインスポッティング』が前作を超えているかがわかるはず。

観るべき理由:2――“変わらない”“変われない”男たち

舞台は前作と同じくスコットランドのエディンバラ。薬物に溺れ、犯罪にさえ手を染めていた若者たちは、20年の歳月が経った今も、まっとうな生き方を選べず、人生の裏街道を歩んでいる。結婚や離婚、新たな恋人などそれぞれに人生の岐路があったものの、そこには“変わらない”“変われない”男たちの悲哀が刻まれている。

が、そこは『トレインスポッティング』な面々だけあって、腐ってばかりはいられず、危険な同窓会ともいうべき彼らの再会が、新たなスリルとトラブルを巻き起こすのは時間の問題。歳をとり、足元は多少もたつくが、ダメ元人生を切り開こうと駆け抜ける勇姿もまた“変わらない”。

観るべき理由:3――前作『トレインスポッティング』の衝撃とは?

1996年に公開され「90年代カルチャーを代表する1本」と称されるのが、前作『トレインスポッティング』。母国イギリスでの驚異的ヒットはアメリカ、そして日本へと飛び火し、原作本やサントラのヒット、さらにオレンジと白を基調にした宣伝デザインのインパクトなど、映画の枠を超えたムーブメントを巻き起こした。その衝撃は今もなお幅広い分野に及んでいる。

日本でのブームの発信源となったのが、“ミニシアターの街”渋谷をけん引していたシネマライズ。なんと33週にわたるロングラン上映を達成した同館の周辺には、CDショップやライブハウスが点在しており、最先端のトレンドに敏感な人々(今風に言えば、サブカル意識高い系!?)が『トレインスポッティング』の多面的な魅力を広めていった。今ではシネマライズも閉館。再開発によって様変わりする渋谷の“哀愁”は、時代に取り残された中年男たちの悲哀を描いた『T2 トレインスポッティング』にも通じるものがあり、思わずしみじみ…。

(文・内田涼)


『T2 トレインスポッティング』
4月8日(土)丸の内ピカデリーほかにてロードショー

監督:ダニー・ボイル
脚本:ジョン・ホッジ
出演:ユアン・マクレガー/ユエン・ブレムナー/ジョニー・リー・ミラー/ロバート・カーライル
イギリス:1月27日(金)公開/アメリカ: 3月3日(金)限定公開・3月10日(金)拡大公開予定

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