新作映画『ワイルド・スピード ICEBREAK』を観るべき3つの理由――「なんでもアリ」のその先で、熱いドラマ性が復活

(C)Universal Pictures

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『ワイルド・スピード ICEBREAK』ってどんな映画?

史上最悪の敵との対決にケリをつけ、固い絆で結ばれた“ファミリー”との平和な日々を過ごしていたドミニク。しかし、謎の女サイバーテロリストであるサイファーの出現によって、こともあろうにドミニクは、ファミリーを裏切り、再び悪に手を染めてしまう。果たして、その理由は? 司令塔でもあるドミニクを失い、窮地に立たされたホブス、レティらは最終手段として、意外過ぎる人物に白羽の矢を立て、チームに招き入れるのだった。

観るべき理由:1――原点に立ち返った絆のドラマが胸アツ

主演俳優ポール・ウォーカーの急死を乗り越えて、歴代シリーズの興収記録を更新した前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』から2年。一時は存続が危ぶまれた同シリーズが、8作目となる最新作で再び映画シーンを爆走する。最大の特徴にして魅力は、熱いドラマ性の復活。ここ2~3作は「なんでもアリ」(もちろん褒め言葉)なアトラクション性が強かっただけに、“ワイスピ”の原点に立ち返る姿勢にまず胸が熱くなってしまう!

その要因が、シリーズ初参戦となったF・ゲイリー・グレイ監督の存在だ。『交渉人』(1998年)、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015)などで知られる手堅いヒットメーカーとして、本作の肝である「なぜドミニクが裏切ったのか?」というサスペンス要素、その綻び(=ブレイク)を乗り越える絆のドラマを濃密に描き上げることに成功した。

観るべき理由:2――「アニメかっ!」とツッコミ必至のド派手アクション

何より、グレイ監督はミニクーパーが大活躍する強盗アクション『ミニミニ大作戦』(2003年)も手がけており、“ワイスピ”起用は必然だったのかも。熱いドラマ性を加速させる空前絶後のカーアクションは、当然ながら健在!

ハリウッド大作として初めて敢行された大規模なキューバロケを皮切りに、ベルリン、ニューヨーク、そしてクライマックスの舞台となるアイスランドの氷上と、過去最大級のスケールで極限のチェイスが繰り広げられる。「こんなカーアクション、『ルパン三世』や『名探偵コナン』でしか見たことないよ」「ってか、アニメかっ!」とツッコミを入れたくなるド派手なシーンの連続だけに、やっぱり劇場での体感がマストなのだ。

観るべき理由:3――アカデミー主演女優賞に輝く女優2人が初参戦

“ファミリー”の絆を描く本作だけに、ドミニク役のヴィン・ディーゼル、ホブスを演じるドウェイン・ジョンソン、ドミニクの恋人レティ役のミシェル・ロドリゲスらが再集結。こういう書き方は不謹慎かもしれないが、ポールの死を乗り越え、キャスト同士の絆がより深まったように見えて(劇中にはオマージュも)、ファンもまた前を向ける作品に仕上がった。ジェイソン・ステイサムカート・ラッセルの再登場も嬉しい限り!

一方、宿敵サイファーを演じるシャーリーズ・セロン、そして最重要にしても一番おいしい役どころにヘレン・ミレンが起用され、2人のアカデミー主演女優賞受賞者がシリーズ初参戦を果たした。本作は「シリーズ最後の三部作」の第1弾だけに、2人が今後どうストーリーに絡むかも注目したい(ちなみに第2弾が2019年、通算10作目となる第3弾完結編は2021年に公開される予定だ)。

(文・内田涼)


映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』
2017年4月28日公開

監督: F・ゲイリー・グレイ『交渉人』『ミニミニ大作戦』『ストレイト・アウタ・コンプトン』
脚本: クリス・モーガン『ウォンテッド』『ワイルド・スピード』シリーズ(※3作目以降全てを担当)
製作: ニール・H・モリッツ『アイ・アム・レジェンド』『ワイルド・スピード』シリーズ(※シリーズ全作)、ヴィン・ディーゼル、マイケル・フォレスト
出演: ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッド、カート・ラッセル、ヘレン・ミレン

ワイルド・スピード SKY MISSION

ワイルド・スピード SKY MISSION

出演者 ヴィン・ディーゼル  ポール・ウォーカー  ドゥエイン・ジョンソン  ミシェル・ロドリゲス  ジョーダナ・ブリュースター  タイリース・ギブソン  クリス・“リュダクリス”・ブリッジス  エルサ・パタキ  ルーカス・ブラック  ジェイソン・ステイサム
監督 ジェームズ・ワン
製作総指揮 サマンサ・ヴィンセント  アマンダ・ルイス  クリス・モーガン
脚本 クリス・モーガン
音楽 ブライアン・タイラー
概要 ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーが凄腕ドライバーに扮して大活躍する世界的大ヒット・カー・アクション・シリーズの第7弾。共演にドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサムほか。監督は新たに「ソウ」シリーズ、「死霊館」のジェームズ・ワン。ヨーロッパ全土で暗躍していたオーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させるとともに、レティの奪還にも成功し、ドミニクと仲間たちはようやくロサンジェルスでの平穏な日々を迎えていた。今や“家族”とも呼べる固い絆で結ばれたドミニクたちだったが、そんな彼らのもとに1本の電話がかかってくる。それは、弟オーウェン・ショウの仇討ちに燃えるデッカードからの宣戦布告だった。

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アーティスト情報

ヴィン・ディーゼル

生年月日1967年7月18日(53歳)
星座かに座
出生地米・ニューヨーク

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ポール・ウォーカー

生年月日1973年9月12日(40歳)
星座おとめ座
出生地米・カリフォルニア

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ドゥエイン・ジョンソン

生年月日1972年5月3日(48歳)
星座おうし座
出生地米・サンフランシスコ

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