クリス・プラット、パパとしての哲学を語る「重要なのは、常に子どものそばにいること」―映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』インタビュー

 

来日したクリス・プラット 

ヒーローらしからぬ個性豊かなキャラクターたちが銀河を救う姿を描き、世界中で大ヒットを飛ばした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の公開から2年と少し。その続編である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が、5月12日にいよいよ日本公開を迎える。「キャラクターはそれぞれが成長を遂げるんだ。そして、彼らの関係について検証することを強いられる」と語るのは、“スター・ロード”ことピーター・クイル役で再び主演を務めたクリス・プラットだ。去る4月某日、本作のプロモーションで来日したプラットに、シリーズへの思いや、劇中で鍵を握る「父と子の関係」について話を聞いた。

素晴らしいストーリーは、常に何かしらの関係を描くもの

1作目に続いて、音楽とポップカルチャーを愛し、銀河の守護者たちをまとめ上げるピーターを演じたプラットは、「1作目ではガーディアンズがどんな奴らであるかを学んだから、今回はピーターの人柄のもう一つの側面、つまり過去を探求したんだ。そして、家族のダイナミクスの本質も深く掘り下げたよ」と作品の見どころを語る。「キャラクターはそれぞれが成長を遂げるんだ。そして、彼らの人間関係について検証することを強いられる。僕にとっては、そういったことが映画を形作る要素なんだ。素晴らしいストーリーは、常に何かしらの関係を描くものだからね。この映画は、とても多くの関係を描いていくんだよ。ピーター、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、ベビー・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)、ピーターと生物学上の父であるエゴ(カート・ラッセル)、そしてピーターのもう一人の父親であるヨンドゥマイケル・ルーカー...。彼らの人間関係が、それぞれ掘り下げられているんだ」

(C)Marvel Studios 2017

(C)Marvel Studios 2017

本作ではピーターとエゴの父子関係が物語の軸になっているが、プラット自身も、女優アンナ・ファリスとの間に息子を持つ父だ。パパとしての哲学を聞くと、「重要なのは、常に子どものそばにいることだよ。そこにいることさ」という答えが返ってきた。物理的にそばにいられなくても、「近くに存在を感じさせる」ことが重要だと考えを明かすプラットは、「それに、矛盾しないことも大事だ。あと、大人でも失敗はするものだけれど、子どもたちは両親を手本にするものだから、簡単に受け止めずに、父親として息子に対してどんな影響力を持っているかを理解することも大切さ」と付け加える。

子どもを持つことほど素晴らしいことはないよ

出会い、衝突、和解、そして試練...。劇中では複雑な父子のドラマが展開されるが、プラット自身は「子どもを持つことほど素晴らしいことはないよ」と強調する。「20歳か25歳、30歳になったら、『いつ結婚するの?』『いつ孫の顔を見せてくれるの?』って具合に両親に言われるよね(笑)。それってありふれていて、いつ聞いても笑ってしまうようなことだけれど、今になって考えると、なぜ親が自分の子どもに子どもを持って欲しがるのかが分かるんだ。なぜなら、親になることはこの世で経験できるものの中で、最高の喜びだからね。親は子どもに最高の喜びを感じてほしいと望むから、そうやって言うものなんだよ」。しみじみ語るその横顔は、劇中のピーターとは異なる、父親としての魅力を感じさせる。

(C)Marvel Studios 2017

(C)Marvel Studios 2017

前作にも増してハチャメチャな冒険を描く本作だが、ガーディアンズのチームワークはより強固なものになっている。プラットはチームワークの重要性について、映画製作そのものを交えながら熱弁しつつ、劇中には登場しないヒーローたちに感謝の気持ちを送る。「映画製作は、100%がチームワークによって成り立っているんだ。この映画を見たら、クレジットを全部見てほしいよ。マーベル・シネマティック・ユニバースのファンにとって重要な、ポストクレジット・シーンがあるからというだけでなく、驚くべき数の名前が映し出されるからさ。本作のような規模の映画では、特に多くの人々が携わっているんだ。数年を費やす中で、おそらく数千人がこの作品に関わったと思う。そして、その全員が重要な仕事を持っているんだ。チームワークは映画製作に不可欠なものだよ」

素晴らしいリーダーは、費やした時間や犠牲にしたものによって、人々を楽しませてくれる

プラットはチームワークに加えて、劇中でピーターが発揮する“ポジティブなリーダーシップ”も映画製作の柱だと考えている。「人々に見たいと思わせることができて、表現したいものを表現して、自分が誇りに思えて、時間が経っても残っていき、なおかつ商業的に成功できる映画を作ることを望むものだけれど、見過ごされてしまいがちなものの一つとして、その過程がある。僕は映画作りの旅路が、ポジティブなものになってほしいと思っているんだ。膨大な興行収入を稼ぎ出したり、何かの賞にノミネートされるということだけではなくて、毎日自分の仕事を現場で楽しむことができるかどうかも重要なんだ。だからこそ、本物のリーダーシップは大切な役割を持つね。素晴らしいリーダーは、費やした時間や犠牲にしたものによって、人々を楽しませてくれるものだからさ」

来日記者会見にて。ガン監督と。

来日記者会見にて。ガン監督と。

その言葉を証明するように、来日した際のレッドカーペットイベントや会見において、プラットは常に周りを楽しませようと気を配っていた。コメディで培った演技力に加えて、そういったリーダーシップが根ざしているからこそ、彼が演じる“スター・ロード”ことピーター・クイルの姿には、見る者を引き込むカリスマ性があるのだろう。銀河のお尋ね者たちを率いる地球生まれのリーダーが、最新作でどんな星々を飛び回り、どんな人々と出会い、そしてどんな成長を遂げたのかは、ぜひ劇場で見届けてほしい。

(取材・文:岸豊)


映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
2017年5月12日(金)日本公開

原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
監督:ジェームズ・ガン
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、カート・ラッセル 他
配給表記:ウォルト・ディズニー・ジャパン

フォトギャラリー

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

関連サイト

TSUTAYAランキング

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST