新作映画『ゴールド/金塊の行方』を観るべき3つの理由――まさに隠れた金塊!秀作を“掘り起こす”醍醐味たっぷり

『ゴールド/金塊の行方』

『ゴールド/金塊の行方』/(C)Photo by Lewis Jacobs

『ゴールド/金塊の行方』ってどんな映画?

1980年代。祖父の代から続く鉱山採掘会社の経営者、ケニー・ウェルスは、長引く経営不振を脱しようと、インドネシアの密林に採掘チームを派遣する“大ばくち”に打って出る。自らも命の危険にさらされながら、ついに170億ドル相当の金塊が眠る巨大金鉱の発見に成功。ケニーの会社はV字回復を果たし、世界中の投資家が群がった。ところが事態は急変。驚きの事実が明らかになり、ケニーは詐欺師としてFBIの捜査対象になってしまう。

観るべき理由:1――隠れた金塊と呼ぶにふさわしい秀作

本作は1990年代に起こった、巨大金脈をめぐる実在の偽装詐欺事件をベースに、舞台を80年代に移し、登場人物にも大胆な脚色を加えた社会派エンターテインメント。2008年のリーマン・ショックを機に製作された『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の流れをくむ作品の1つだが、キャラ&事件のクセがすごいため、あえて凝った作りはしない直球勝負。先の読めないサスペンス要素と翻弄される人間模様を真摯かつシニカルに描いている。

それだけに、映画としての見応えが非常に濃厚。派手なセールスポイントはないかもしれないが、その分、こうした隠れた金塊と呼ぶにふさわしい秀作を、映画館で“掘り起こす”醍醐味が『ゴールド/金塊の行方』には埋まっている。

観るべき理由:2――夢、友情、冒険…男のロマン満載!

主人公ケニーの未来を切り開き、運命を大きく変える登場人物が、地質学者のマイケル・アコスタ。かつて独自の研究成果を武器に、豊かな銅鉱を掘り当て、採掘業界では一目置かれる存在だったが、現在は彼の理論も時代遅れ扱い。起死回生を狙いたいケニーと、再び脚光を浴びたマイケルの利害が一致し、二人は再起をかけたタッグを組むのだ。

最初こそ、ぶつかり合いながら、同じ夢を追う過程で、熱い絆と信頼を深めていく…という大人の王道友情ストーリーが秀逸。加えて、裏切りと葛藤が交差するビターな後味も加わり、映画全体を引き締めている。金塊が埋もれるインドネシア、陰謀が渦巻くウォール街という2つの“ジャングル”をめぐる大冒険にも胸が躍る。夢、友情、冒険…男のロマン満載なのだ。

観るべき理由:3――えっ、誰ですか? あのオスカー俳優が驚異の激太り

主演のマシュー・マコノヒーは、約4カ月間にわたり「何でも好きなものを食べて、飲んで」(本人談)、主人公ケニーの腹ボテ体型に大変身。かつて、アカデミー賞主演男優賞を受賞した『ダラス・バイヤーズクラブ』でエイズ患者を演じるために20キロ以上減量したが、本作では真逆の壮絶な増量に挑み、体重を95キロまで増やしたという。さらに髪を剃り、トレエン斎藤さんばりのハゲ頭も披露。曲がった人工歯まで差し込んだ。

もちろん、持ち前の演技力も存分に発揮し、再起をかけた夢追い人の栄光と挫折、内に秘めた野心と慢心、待ち受ける憔悴と絶望をこれでもかと体現してみせる。最後の最後に見せる、さまざまな感情が入りまじった瞬間の表情だけで、観る価値あります!

(文:内田涼)


映画『ゴールド/金塊の行方』
6月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

出演:マシュー・マコノヒー、エドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワード
監督:スティーヴン・ギャガン
製作総指揮:ポール・ハギス
原題:GOLD
提供:東北新社
配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント/STAR CHANNEL MOVIES

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アーティスト情報

マシュー・マコノヒー

生年月日1969年11月4日(49歳)
星座さそり座
出生地米・テキサス・ウバルデ

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