【インタビュー】野村周平×石橋杏奈「心をザクザクにするような映画で反応が楽しみです」映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』

石橋杏奈、野村周平/映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』

石橋杏奈、野村周平/映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』

藤原竜也伊藤英明の初共演となる映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』が6月10日(土)より全国公開となる。このたび、本作に出演する若手人気俳優、野村周平石橋杏奈にインタビューを行った。

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心をザクザクにするような映画

1995年、残忍な手口で5人の命を奪った連続殺人事件が発生した。阪神淡路大震災の影響で牧村里香(石橋杏奈)は恋人・小野寺拓巳(野村周平)と共に、刑事で兄の航(伊藤英明)が暮らす東京に避難してくる。震災で心に傷を負った里香とそれを支える拓巳。東京で新生活を歩み始めた矢先、里香が行方不明となる…。

『22年目の告白』

(C)2017 映画「22 年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会

野村:近年あまりみない、ちょっと心をザクザクにするような映画が公開されるなと思っています(笑)。ストレートな作品なので、お客さんの反応が楽しみですね。

石橋:私は、“サスペンス”とか“復讐”モノが凄く好きで…台本をも頂いた時も「一番好きなテイストだ」と思いました。出来上がった作品は、すごくゾクゾクするような音の使い方だったり、疾走感も凄くて、あっという間に観終わりました。

狂気的な殺人事件に関する刺激的な内容とクライマックスに待ち構える衝撃的な展開。重要な役割を担うキャラクターを演じたふたりだが、そのストーリーの関係上、キャラクターの描写は断片的にしか描かれていない。

石橋:バックボーンが壮絶なキャラクターですが、それが描かれている部分が多くないんです。だから、毎回のカットで、そのシーンの状況を想像する作業が大変でした。感情の流れが複雑なので、監督もカメラ横でそのシーンの状況を細かく説明してくださって。とにかく一つ一つ丁寧に演じていきました。

一方で、野村は「自然に感情移入ができた」と話す。

野村:石橋さんの「心に傷を負っているお芝居」が本当に素晴らしかったので、前半の「彼女を支えるしっかりした好青年な彼氏」の気持ちに自然に感情移入できました。後半では、感情が乱れていくのですが…実際、そのシーンのことを想像したら、MAXまで感情を高ぶらせるのは難しくなかったです。 断片的なシーンでしたが、しっかり感情を出せたと思います。

断片的な芝居の中でも、監督、キャストが刺激し合い作り上げていった里香と拓巳のキャラクター。また、野村が「感情を高ぶらせるのは難しくなかった」と語る衝撃的な物語の顛末にも注目して頂きたい。

未知の1995年。手がかりになったのは…?

そんな里香と拓巳のキャラクターにとって重要な転機となるのが1995年に発生した「阪神淡路大震災」だ。しかし現在23歳の野村と24歳の石橋にとって、阪神淡路大震災をはじめ“1995年”の出来事は実体験として記憶にない未知の年代だ。

野村:僕は出身が神戸だったので、がれきが残された震災の跡地を思い返したり、やっぱり高2の時の3.11がすごく衝撃的だったので、そこからイメージを膨らませたりもしました。震災当時も神戸にいましたが、まだ2歳くらいだったので覚えていなくて(笑)。

石橋:私は出身が福岡だったので、人からお話を聞いたりもしましたが、想像しきれない部分がありました。福岡で震度5くらいの揺れを経験したことがあっても、本作の里香が経験した震災の恐怖はよりすごいもの。家もなくなって、看護師をしていた自分に対して「もっとしっかりしていれば、あの人を助けられたのに」と責め続ける。また後悔を抱えた一方で、責任感が強く「しっかり生きていかなきゃ」とポジティブに生きようとする…そんな里香の気持ちは過酷すぎて、想像しきれないと思いました。

『22年目の告白』

(C)2017 映画「22 年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会

自身の体験や想像からも、当時の人々の気持ちに寄り添っていった野村と石橋。その中で、緻密に再現された美術の数々が大きな手がかりとなった事を明かした。

野村:服装から髪型まで当時のように再現して頂けたので、芝居するうえで本当に助かりました。バス停で東京に到着するシーンでも「上京するって当時こういうことなんだ」って、世界観に入り易かったです。

石橋:役には、外見からスッと入れるタイプなので、とても入り易かったです。前髪がすごく薄いのは、当時のヘアスタイルに合わせてメイクさんに切ってもらいました(笑)。アパートのシーンもセットの部屋が散らかっている設定で、それを里香が片づけるのですが、散らばっている物にも時代感があって面白かったです。

緻密に再現された美術、ファッション、ヘアスタイル、また撮影には16mmフィルムが使用されるなど、映像の質感にまでこだわった1995年パート。その映像には、フィクションの狂気的な殺人事件が、まるで史実だったかのようなリアリティを感じる。

プロポーズのシーンは、お互いに緊張した!?

本作で監督を務めたのは、『SR サイタマのラッパー』『日々ロック』入江悠監督だ。美術のビジュアル面でも強いこだわりを見せた入江監督に、今回で3回目のタッグとなる野村は「本当にやり易かったです」と語る。

野村:監督は言葉数が少なくて、本当に重要な事しか言わないのでありがたいんです。あとは、3回目のタッグということで任せてくれる事も多かったですね。

石橋:言葉数が少なくて初めはびっくりしましたが、自分のやりたいことがはっきりされている方だなと思いました。OKの時は迷いがなくて、撮りながら不安になることはなかったです。

入江悠監督『22年目の告白』

入江悠監督/(C)2017 映画「22 年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会

入江監督の迷いのない演出にキャスト陣も全幅の信頼で撮影に臨んでいた様子だ。しかしその分、撮影に関する妥協は一切なかったそうだ。

石橋:ビジョンがはっきりされている分、NGの時はすごく早かったですね。拓巳のプロポーズで里香が号泣するシーンは何回も撮影しました。

野村:俺も緊張しました。号泣している石橋さんに指輪をはめるんですが「失敗したら俺が台無しにしてしまう」って、彼女の泣く緊張感と、泣いてる人の邪魔をしてはいけない緊張感で、結果的にそのシーン自体に緊張感が出ていましたね(笑)。

石橋:指輪がスッと入らなかったり、ちょっと突っかかるみたいにね(笑)。でも、最後はちょっと微笑ましく、笑って終わるほっこりしたシーンになりました。

ふたりが何度もテイクを重ねたプロポーズの一幕。その心温まるやりとりは、本編全体の緊迫感、疾走感とは対照的に“ほっこり”とした雰囲気がある。同時にそのギャップは、本編のヒリヒリとした空気感をより一層際立たせている。

「伊藤英明さんとの思い出しかないです(笑)」

伊藤英明『22年目の告白』

伊藤英明/(C)2017 映画「22 年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会

狂気的な連続殺人事件をテーマにした本作では、時には目を背けたくなるような凄惨なシーンも描かれる。しかし、そんな撮影現場の雰囲気について石橋は「和やかだった」と明かした。

石橋:撮影現場では、(伊藤)英明さんと3人で話したことしか思い出せないですね(笑)。作品がこういうテイストだったので、和やかな雰囲気になる様なお話しをして下さって、現場が重くならないようにずっと盛り上げて下さいました。

野村:1995年のシーンは冬の設定で厚着だったのですが、夏に撮影しているのでめちゃくちゃ暑かったです。英明さんが凄い汗をかいて「暑い暑い」って言いながら、氷嚢を持ってたのが印象的でしたね(笑)。

インタビュー中も、撮影当時を思い返し笑みがこぼれるふたり。連続殺人犯を追いかけ続けるシリアスな刑事の役どころを熱演した伊藤だが、若手俳優の中心に立って、現場の雰囲気を盛り上げる主演の姿が印象的だったようだ。共演シーンは短かったものの、スクリーンに映し出される3人の姿には“家族の温かさ”が感じられる。それも、伊藤を中心として現場で打ち解けあったからこそ生まれた“自然な温もり”だったのだろう。

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(取材・文/nony)


『22年目の告白-私が殺人犯です-』
6月10日(土)全国ロードショー

監督:入江悠
脚本:平田研也、入江悠
出演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、仲村トオル
原作:「私が殺人犯です」
配給:ワーナー・ブラザース映画

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アーティスト情報

野村周平

生年月日1993年11月14日(25歳)
星座さそり座
出生地兵庫県

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石橋杏奈

生年月日1992年7月12日(26歳)
星座かに座
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伊藤英明

生年月日1975年8月3日(43歳)
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