鬼才が描くアーサー王伝説とは―? 映画『キング・アーサー』チャーリー・ハナム&ガイ・リッチー監督インタビュー

チャーリー・ハナム/(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

チャーリー・ハナム/(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

『シャーロック・ホームズ』ガイ・リッチー監督が、『パシフィック・リム』チャーリー・ハナムを主演に迎えて贈る最新作『キング・アーサー』(6月17日公開)。今回、リッチー監督とハナムに短時間ではあるが取材の機会を得たので、本作についていくつか聞いた。

両親を殺され、スラムの売春宿で貧しく生き抜いてきた青年アーサー(チャーリー・ハナム)。彼の正体は、かつてのイングランド王の一人息子。その王であり兄であったユーサー(エリック・バナ)に謀反を起こしたヴォーティガン(ジュード・ロウ)は、暴君として国を支配するようになっていた。自分の宿命など知る由もなく過酷な環境で鍛えられながら成長し、優しくタフな男として仲間の信頼を集めていくアーサー。やがてアーサーは“聖剣エクスカリバー”を手に、自らの過去、亡き父に代わり王の座を奪還するという運命を知ることになる――。

キング・アーサー

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本作におけるファンタジー要素は、それが物語全体を包み込むのではなく、歴史的な部分に強いアクセントを生みだす作用をもたらしている。この絶妙とも言えるバランス感にリッチー監督は“恐怖”を感じているという。

「映画が崩壊するんじゃないか、というどうしようもない恐怖は常にあるね。それはポジティブな恐怖と、ネガティブな恐怖。でも僕をどんどん奮い立たせてくれるような恐怖なら、それを抱えたままやると思うし、映画監督という職業は、僕にとって最上級の喜びをもたらしてくれる職業さ」

そのリッチー監督と初めて一緒に仕事をしたハナム。彼にとってのリッチー監督とはどんな存在だったのだろうか。

「僕が予想した通りだった。とても親切で楽しい人で、共同作業をみんなと力を合わせてやる監督さ。彼はリアルな労働時間の中で働いているんだ。現場では打ち合わせに余分な時間を使わず、本当に仕事となる作業をこなしていく。例えば月曜の晩に、木曜日の撮影部分について聞くと『それは木曜日に話そう』と返ってくる。その“今”の瞬間に自分たちがやっていることにフォーカして、その瞬間を生きる。これは僕にとってとても新鮮な経験だったし、同時にチャレンジを要するものでもあったね。つまり、自分ができる予備の仕事をカットされるということだから。それよりも、リアルタイムで実力を発揮するしかないんだ。僕はいつも事前にしっかり役作りをして、準備万端の状態で撮影現場に出向くようにしてきたし、それをハードにやりたいタイプだからね」

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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本作における一番の見どころは、やはり何と言っても豪快なアクションパート。スラムでたくましく育っていくアーサーは、大人になり素晴らしい肉体を見せる。撮影で9kgも筋肉を増やしたことも、ハナムにとっては難しいことではなかった。

「ソードアクションに向けて体力的な需要はあったけど、僕にとってそれはいつも容易なことなんだ。ただ、チャレンジという面で考えると、自分が心地よくないことに挑戦するチャレンジというものは存在するね」

体力的な課題に問題はない、というハナムが言う「自分が心地よくないことに挑戦するチャレンジ」とは?

「自分がもし、何かに対して居心地が良くなくて拒絶する要因があって、それでも毎日毎日、長時間、傷つけられたり…。その結果、何も自分がハッピーに思えるものが生まれないというとき。クリエイティビティや感情の面で、精神的に追い詰められていく時、本当に大変なチャレンジなんだ。それはつまり、いつも自分のキャラクターを正しく見出していくということ。真実を見つけ、それを自分のオリジナルで、楽しいものにしていくんだ。さらにそれを他の人たちが理解しやすいものにする。一つの演技によりも、もっと大きなチャレンジなんだ」

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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ストイックに役と向き合うハナムの原点は実は“剣”にある。剣というものは男の子なら誰しもが憧れを持ったことがあるアイテムだろう。

「僕が俳優になるという夢に導いてくれたのも聖剣でした。6~7歳のころ、何度も繰り返してアーサー王伝説を描いた映画を観ていたよ。アーサーを演じられるように、と木を削って彫ったエクスカリバーをもっていたからね。そんな僕が、映画のセットで、本当にロンディニウムの時代のアーサー王を演じることになるなんて、最高の気分だよ!」

夢がかなったハナムが聖剣を手に暴れまわるさまは是非映画を観て欲しいところだが、ソードアクションだけでなくその美しいロケーションも見どころ。ログ・キャビンのトレーラーを所有するリッチー監督は、なんとハナムらと現地でキャンプをして過ごしたそう。そのこだわりを熱弁した。

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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「僕がお金持ちで、もし売りに出されていたとしたら、ウェールズ全体を買うよ(笑)。ロケ撮影の危険性は、全員を一箇所に泊まらせることができる規模の場所がないから、バラバラの宿泊施設に滞在することになってしまうこと。いるべき場所はキャラバンだ。そこに篭って、毎晩料理をしたり、ふざけあったりしてお互いを知るようになる。キャンプをして一緒に時を過ごすべきだし、次作を作ることになったら、またそんな風にできるように努めるよ」

ガイ・リッチー監督/(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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キャストたちの関わり方へも並々ならぬこだわりを見せるリッチー監督。彼が描いたアーサー王とはどんな人物になったのか、そしてハナムが見せる聖剣の実力とは…。いよいよ公開となるガイ・リッチー版『キング・アーサー』に大いに期待して欲しい。


映画『キング・アーサー 』
6月17日(土)日本公開

監督:ガイ・リッチー(『シャーロック・ホームズ』『コードネーム U.N.C.L.E.』
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ジャイモン・フンスー、エイダン・ギレン、エリック・バナ
配給:ワーナー・ブラザース映画

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アーティスト情報

ガイ・リッチー

生年月日1968年9月10日(50歳)
星座おとめ座
出生地

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アストリッド・ベルジュ=フリスベ

生年月日1986年5月26日(32歳)
星座ふたご座
出生地スペイン・バルセロナ

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