新作映画『カーズ/クロスロード』を観るべき3つの理由――再び“本道”を走り出した感動のファイナルラップ

(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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『カーズ/クロスロード』ってどんな映画?

華々しい活躍を続けてきた天才レーサー、ライトニング・マックィーン。これからも第一線で走り続けると信じていた彼の前に、最新テクノロジーを駆使した次世代マシンのジャクソン・ストームが現れる。そして、レース人生最悪の大クラッシュに巻き込まれると、ついに「引退」の2文字が頭をよぎり…。そんなマックィーンに救いの手を差し伸べたのが、トレーナーのクルーズ・ラミレスだった。“二人三脚”の奮闘の先にはある未来とは?

観るべき理由:1――シリーズ本来の感動がカムバック

ディズニー/ピクサーが世に送り出した人気シリーズ『カーズ』の第3弾。かつて勝利第一主義だった主人公が、勝つこと以上に大切な“仲間との絆”に目覚める姿を描いた2006年公開『カーズ』は、車を擬人化したキャラクターの斬新さや、「本物?」と見紛う写実的なCG描写が大きな話題を集めて、当時ピクサー作品の新境地として評価を得た。ただ、続く『カーズ2』(2011年公開)はスピンオフ的要素が強く、好き嫌いが分かれる作品だった。

そして、万全のメンテナンスを終えた『カーズ/クロスロード』は、前作で薄まったメッセージ性を取り戻し、再びシリーズの“本道”を走り出す感動作に仕上がった。現役続行か、引退か? 予想を超える驚きのクライマックスはぜひ映画館で確認してほしいが、ひとまずシリーズのファイナルラップとして、ファンの心に刻まれるはずだ。

観るべき理由:2――ピクサーにも世代交代の波?

もちろん、『カーズ』シリーズが完結なのか、今後も走り続けるのかは現時点では明言できない。“世代交代”が重要なテーマとして、丁寧に描かれている点を考えると、さらなるシリーズ化の可能性も十分あるだろう。ぜひ注目してほしいのは、マックィーンに憧れながら、レーサーになる夢を諦め、現在はトレーナーの道を歩んでいるラミレスの存在。彼女の成長に、物語の大きなサプライズが隠されている。

世代交代といえば、ピクサー・アニメーション・スタジオでも『メリダとおそろしの森』のマーク・アンドリュース、『モンスターズ・ユニバーシティ』のダン・スカンロン、『アーロと少年』のピーター・ソーンなど次世代監督が台頭し、切磋琢磨を繰り広げている。本作で監督デビューを飾るブライアン・フィー監督もまた、数々のピクサー作品で培ったノウハウを『カーズ/クロスロード』に投入している。

観るべき理由:3――全米大ヒットの裏に“中高年の共感”あり

全米ではディズニー/ピクサー映画として、16作品目の初登場第1位という大ヒットスタートを切った本作。普段はアニメに縁遠い中高年がヒットを後押ししたというが、その真相は? 先日、来日したブライアン・フィー監督は記者会見で次のように語っている。

左から日本版ラミレス役の松岡茉優、ブライアン・フィー監督、共同プロデューサーのアンドレア・ウォーレン、日本版ストーム役の藤森慎吾

左から日本版ラミレス役の松岡茉優、ブライアン・フィー監督、共同プロデューサーのアンドレア・ウォーレン、日本版ストーム役の藤森慎吾

「マックィーンというキャラクターが直面する苦難や葛藤、予想を超える衝撃の展開に皆さん、特に現実的な問題と向き合っている中高年の人たちが、共感してくれたのではないかと思います。人生とは、必ず変化が起こるもの。そんなときに、私たちは上の世代から教わることがあり、その次に若い世代へ伝えていくメッセージがある。それこそが、この映画の魅力なんです」(ブライアン・フィー監督)

(取材・文:内田涼)


映画『カーズ/クロスロード』
7月15日(土) 全国公開

監督:ブライアン・フィー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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アーティスト情報

ジョン・ラセター

生年月日1957年1月12日(62歳)
星座やぎ座
出生地アメリカ・カルフォルニア州ハリウッド

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