【インタビュー】公開直前『アウトレイジ 最終章』池内博之、撮影で「体がなじんだ頃に…」

今年6月には『レイルロード・タイガー』ジャッキー・チェンとの共演を果たした俳優・池内博之

10月7日に公開される北野武監督の映画『アウトレイジ 最終章』では木村組組長を演じるなど、活躍が目覚ましい。今年で40代を迎え、国際的な俳優の道を進み始めた彼が今興味を抱いているものは何か? 話を聞いた。

「見た目」から攻めるよりも…

─今回、『アウトレイジ』では、いい感じに悪役を演じていらっしゃいますね。

池内博之

池内博之

池内博之:もう、全然、僕なんかは(笑)。今回、組長という役柄でしたが、台本を読んでいくと「この野郎、バカ野郎」とか、罵声を浴びせるような感じはなくて、陰で指示して楽しんでるみたいな。いきがってるんだけどお偉いさんの前では真面目ぶったり、ちゃんとしてるみたいな。

─今回を含めて、悪役を演じるにあたって準備などはされるんでしょうか?

池内:準備というか…『キッズ・リターン 再会の時』のときは、組員の役だったと思うんですが、眉毛を剃ってそれっぽい風貌にしたりしましたね。見た目から攻めたっていうのもあったりして(笑)。

でも、今回はそういうじゃなくて、一般的にいそうなサラリーマンというか、見た目は真面目なんだけど、やってることはソッチ系な人って、監督もおっしゃってたので、あまり悪さを前面に出すというよりかは、「ムカつくな」という感じを出しました。

─ご自身の役について、北野監督からアドバイスはありましたか?

池内:いや、衣装合わせのときに、そこまで深い話は全然してないんですけど。大阪の人で普通に生活している人っていう感じですね。そんなにお金をちらつかせているっていう感じではないですね。

─北野監督といえば世界的に注目されている監督ですし、池内さん自身もジャッキー・チェンと共演されて、かなり注目を浴びたと思いますが。“世界の舞台”という意識もありますか?

池内:僕は20代の前半の頃から、そういう意識はあったんです。それは、アジアだけではなくてヨーロッパとか、もちろんハリウッドもそうですけど、出られたら嬉しいですし、オーディションなんかも積極的に受けてはきましたよ。まあ、全部落ちましたけど(笑)。

─池内さんも監督をやられたことがありますね。

池内:そうですね、1度だけ。

─北野監督の映画に出られて、今後も演じつつ、自身でメガホンを取りたいという思いはありますか?

池内:いまはもう、全くないですね。演じるほうだけで。

あの時は、監督に興味があったんですね。自分自身も見てきたし。当時は恋愛の脚本みたいなものを書いていたんですよ。それをショートフィルムのような感じで実現させたいなって思っていたんですけど、何故か流れで長編になってしまって。そんなに事がでかくなっちゃっていいのかなっていう(笑)こりゃ大変なことになってしまったなって(笑)。

でも、サポートしてくれる方がいたので、その方たちと一緒に作品をつくったんですよね。大変ですね、監督っていう職業は。

─何が1番大変でしたか?

池内:やっぱりもう、演じることでも頭がいっぱいなのに、もう一つ掛け持たないといけないわけじゃないですか。キャパがもう、自分の中で超えちゃって。それだったら演技に集中したいって思ったんですよね。

─監督の大変さを体感したうえで、北野監督とそういう話もされたんですか?

池内:いや、もう全然。「おはようございます」と「おつかれさまでした」くらいです。

撮影も通して、ものすごく緊張感のある現場だったので。行くともう、撮影いつでもオッケーですよっていう体勢が出来上がっていて、シーンとした中で監督がいらっしゃって、すぐにカメラテストやって本番みたいな。撮影自体は非常に早かったですね。だから、僕もクランクアップするのがあっという間でした。

なんか寂しかったですけどね。まだ現場に浸っていたかったというか…。

─ちょうど体が馴染んできた頃にクランクアップされた感じでしょうか。

池内:そうですね。ものすごく緊張感のある中でやっていたんですけど、それを楽しまないと終わってしまうというのもあったので、自分なりに楽しんでやりました。

─今回の作品に限らず、ワールドワイドな作品に今後も出演されたいということですが、演じたいキャラクターや、タッグを組んでみたい方はいらっしゃいますか?

池内:いや、もう、そんなのはおこがましいですけど。それはご縁だったりするので、いい監督さんだったり、素晴らしい俳優さんが、世の中に沢山いらっしゃるので。ご縁があれば、むしろ、やらせていただきたいという感じで…。

─海外の作品では基本的にオーディションなんでしょうか?

池内:オーディションとオーディションじゃない場合とがありますね。

─『レイルロード・タイガー』ときは、撮影の仕方が日本と全然違った(台本が当日にならないとわからない、など)ということですが、日本と比べてどうですか?

池内:日本の映画とかドラマとかは台本があって全体像がみえるので、その中で自分の立ち位置やさじ加減で、どんな風にしたらよく見せられるのかっていうのを考えたりします。

ただ、台本がないと他のシーンが何をやっているのか分からないので、どうしても難しい部分ではあるんですけど…。面白いのが、例えばエンディングで僕が死ぬ役だとすると、「どう死んでいくか」というのをディスカッションしながら監督とつくっていくんですね。だから、俳優の意見もすごく聞いてくれるし、その場で作り上げていくっていう感じですよね。

─そういう環境は日本では少ないですよね?

池内:そうですね。キャストも含めて色々言いながらやってますよ。だから、台本なんてあってないようなものなんです。

─その場でつくる、という現場には慣れましたか?

池内:慣れましたね。

─最近、気分転換に聴いて良かったなという曲なんかはありますか?

池内:アーティストっていうよりかは、家に帰ってあまり激しい曲は聴けないので、寝る前にピアノのゆったりしたジャズとかを聴きながら、お酒を飲んで寝るって言う感じですかね。よく流れてる曲とか聴いちゃうと、今度はそれが頭の中に残って、今度は眠れなくなっちゃうんで(笑)。

─最近、ハマった映画などの作品は?

池内:海外で時間があるときとか観たりしてるんですけど、ドキュメンタリーがメインです。この間観たのは海外のUFO関連の作品で(笑)。それが本当に一番最近観た作品ですね。そんな事実があるんだなと思って。

─ドキュメンタリーは好きですか?

池内:昔から好きですね。だから、事実に基づいた映画も好きですね。大統領暗殺の話だったり、製薬会社の話だったり。こんな事実があったんだっていうのを知るのが好きですね。

─最後に、『アウトレイジ』の見どころをお願いします。

池内:日本VS韓国な感じにもなっているし、そこがどういう構想が描かれていくかっていうのと、やっぱり一番のメインは、大友さんがどういう風な形で着地するのかっていうのが見どころだと思います。

1作目、2作目とは、若干、印象や作風が違う感じがありましたよね。そういうのも見どころの1つ。すごく静かなシーン(海のシーンとか)は、北野武さんの“アウトレイジスタイル”ではない感じがして…。そこからだんだんアウトレイジの世界に入っていくというか。また違った感じで観れておもしろいと思います。

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