『デイ・アフター・トゥモロー』の“対処できない感”がすごい。金曜ロードSHOW!

金曜ロードSHOW!『デイ・アフタートゥモロー』が放送!

金曜ロードSHOW!『デイ・アフタートゥモロー』が放送!(※画像は公式サイトより引用)

10月13日、日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」では、ローランド・エメリッヒ監督デイ・アフター・トゥモローが放送。人類の危機を描いたパニック映画なのだが…。

【あらすじ】
南極の氷河を研究する古代気象学者の教授ジャック(デニス・クエイド)はある日、自らの調査結果から氷河期の再来を予見。だが、政府はその警告を取り合わなかった。しかし、やがてそれは現実となり、巨大な竜巻などの猛威が世界中を襲う。一方、高波に呑み込まれようとしているニューヨークには、ジャックの息子サム(ジェイク・ギレンホール)がいた。ジャックは人々やサムを救い出すため奔走するのだが…。

対処方は…「家にこもって、祈るだけです」

インデペンデンス・デイの地球外生命体や、アルマゲドンの巨大隕石ならば“破壊”という選択肢もあるが…本作の主人公ジャックとその息子サムたちが立ち向かう脅威は猛烈な“寒波”。その対処法について、古代気象学者ジャックは政府高官に「北部の住民は外に出ないで、祈るのみです」とコメント。人類の脅威に対して、こんな消極的な対応!? しかし、主人公ですら“対処できない”えげつない脅威に“持久戦”で立ち向かうのが「デイ・アフタートゥモロー」の醍醐味なのだ。

しかし「え、待つだけの映画なんて退屈じゃない?」と思われる方がいるかもしれないが、どうかご安心を…。

その持久戦に、より緊張感を与えるのがエメリッヒ監督による“凍てつき感”の演出だ。数秒のうちに凍死してしまう寒波は、エンパイアステートビルの先端から、目の前の星条旗、そして足元を凍りつかせていく…。その様はもはやゾンビ! 這いつくばって床から天井から、じっくりと襲ってくる切迫感は見逃せない。

そして、安全地帯にいた父親ジャックが、危険地帯のニューヨークに取り残された息子・サムを救いにいく八甲田山雪中行軍ばりの決死ミッションをはじめ、サムが想いを寄せるヒロインが敗血症で死にかけたところ、目の前にロシアの貨物船が漂流していた(さらに、動物園からは寒波に適応したオオカミも逃げ出しているゾ!)などなど…。映画的には「わかっちゃいるけどやめられない」外に出たくなる要素が満載なのである!

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パニック映画であり環境映画…

また、本作では大災害の原因をド直球に“地球温暖化”に絞っている点にも注目だ。宇宙人のせいでも、たまたま降ってきた隕石のせいでもない…。地獄絵図の大寒波を現代人の環境破壊に起因させることで、映画の設定そのものに生々しさを与えている。さらに、寒波による被害の大半が先進国ひしめく北半球である点も、環境破壊の面で“因果応報”を意識した設定と言えるだろう。

そんなパニック映画であり、環境映画でもある本作。なかでも聞き逃さないでいただきたいのが、クライマックスに宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから地球を眺めて呟く一言。綺麗な言葉だが、人間の傲慢さを痛烈に皮肉ったセリフにも聞こえるだろう。

(文・nony)

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アーティスト情報

ローランド・エメリッヒ

生年月日1955年11月10日(63歳)
星座さそり座
出生地独・シュツットガルト

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デニス・クエイド

生年月日1954年4月9日(65歳)
星座おひつじ座
出生地米テキサス州

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