新作映画『ゲット・アウト』を観るべき3つの理由――第二のシャマラン?怖すぎて、面白すぎる傑作スリラー

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『ゲット・アウト』ってどんな映画?

ニューヨーク育ちのアフリカ系アメリカ人のクリスは、週末を白人の恋人ローズの実家で過ごすことに。ローズは両親に恋人が黒人だと伝えておらず「両親は差別主義者じゃない」という言葉にも、クリスは不安を拭いきれない。豪邸で待っていたローズの両親から熱烈歓迎を受けたクリスだが、彼らが黒人の管理人と家政婦を雇っていることに違和感を覚える。翌日、親族が集まる白人ばかりのパーティで唯一出会った黒人の青年は、様子がおかしく…。

観るべき理由:1――ジワジワがくせになる怖すぎ、面白すぎスリラー

人間誰しも「居心地の悪い場所」があるもの。本作の主人公クリスにとっては、白人だらけの彼女の実家というわけだが、「両親が黒人である自分に対して、やけに親しげ」「でも、家では黒人を働かせている」「パーティに集まった白人たちが、なぜか自分に興味津々」などなど、違和感もありまくり。そして、パーティで出会った黒人青年が発した「Get out!(出ていけ)」の言葉をきっかけに、クリスを取り巻く不安や恐怖はさらに増幅していく。

下手すれば、ただの“トンデモ”になりそうな題材だが、クリスの言動が非常に理性的なので、周囲の違和感が一層強調され、見る側もクリスに自然と感情移入。おかげで「なんか気味悪いな~、この人たち」というジワジワ迫る緊張感のなか、さりげない伏線を読み解くスリラーの醍醐味を堪能できる。怖すぎ、そして面白すぎる傑作スリラーの誕生だ。

観るべき理由:2――人種差別や格差社会、“社会の鏡”としての優れた風刺

ストーリーの背景になっているのが、アメリカ国内で今もくすぶり続ける人種差別問題。クリスが彼女の実家を訪ねる際に覚える不安や居心地の悪さ、映画の序盤で描かれる白人警官のクリスに対する態度、ローズの弟ジェレミーが隠そうとしない敵意など、その後の展開の重要なヒントになっており、問題の根深さも印象付けている。狂気の象徴、という意味でも人種差別そのものが映画の主人公といえるかもしれない。

加えて、クリスが抱える幼少期のトラウマが、恐怖の扉になっており、その背景には広がり続ける社会的な格差がある(ローズの実家のセレブぶりもエグい)。古今東西、優れたホラー映画、スリラー映画は“社会の鏡”として優れた批評性と風刺が込められているが、本作もその好例。人種や文化を超えた問題提起とメッセージをぜひ、分かち合いたい。

観るべき理由:3――人気コメディアンによる衝撃の監督デビュー作

第二のM・ナイト・シャマラン、という表現がホメ言葉なのか微妙だが、それでも昔々、当時ほぼ無名だった彼が『シックス・センス』を生み出した頃の“あふれる才気”を彷彿とさせるのが、本作の監督と脚本を手がけたジョーダン・ピールだ。しかも、本作が監督デビュー作! 製作費は約450万ドルながら、世界興収が2億ドル突破の大ヒットを記録したという、映画同様の驚くべき“オチ”も注目ポイントだ。

1979年にニューヨークで生まれ、コメディアンとして頭角を現したピールは、相方キーガン=マイケル・キーとお笑いコンビ“キー&ピール”を結成し、テレビや映画で大活躍。キアヌ・リーブスが猫の声で出演した日本未公開作『キアヌ』に出演し、製作と脚本も手がけた。『ゲット・アウト』の大成功をきっかけに、あのJ.J.エイブラムスとタッグを組んで、ホラードラマを製作することも決定している。

(文:内田涼)


映画『ゲット・アウト』
2017年10月27日(金)全国公開決定!

製作:ジェイソン・ブラム
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ
ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー
配給:東宝東和

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