山寺宏一&山崎育三郎『美女と野獣』アニメーション版と実写版で共に野獣の声を担当した2人による夢の対談!

山寺宏一と山崎育三郎。二人の対談の完全版はMovieNEX CLUBにて公開中だ

山寺宏一と山崎育三郎。二人の対談の完全版はMovieNEX CLUBにて公開中だ

ディズニー不朽の名作のひとつ『美女と野獣』。『ハリー・ポッター』シリーズで知られるエマ・ワトソンが主演を務めた実写版が公開され、世界中で大ヒットを飛ばしたことは記憶に新しい。

その日本語吹替版では、俳優の山崎育三郎が野獣の声を担当したが、『美女と野獣』といえば1992年にアニメーション版が公開されている。そのときに野獣の日本語吹替を担当したのが声優の山寺宏一だ。『美女と野獣 MovieNEX』発売を記念し、野獣の声優を務めた2人による夢の対談が実現した。

今回が初対面の2人は、「笑顔がすてき!」(山寺)、「本物だ!」(山崎)というひと言から対談がスタート。「子供の頃からずっとあこがれていた」と山崎が口火を切ると、山寺が「31歳のときにアニメの野獣をやった」と明かすと、実写版の吹き替えを同じ年で担当したことに山崎は驚く。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

子供の頃からあこがれていたと話す山崎は、実はミュージカルを目指すきっかけになったのが、山寺がジーニー役で吹替をしていたディズニー作品の『アラジン』だという。「子供の頃、『アラジン』を観たときに衝撃が走って、ミュージカルが好きになったのはディズニー作品であり『アラジン』、そして山寺さん(がきっかけ)なんです」と語る。山寺は、「そう言ってもらえてうれしい。お役に立ったということでしょうか」とちゃめっ気たっぷりに笑う。

数々のディズニー作品でアフレコを担当している山寺だが、ディズニー作品に初めて携わったのが『美女と野獣』。山寺は「受かったことにびっくりして。声優のあこがれですからディズニー作品は」と振り返り、「小さい頃に読書感想文を書くとき、ウォルト・ディズニーの伝記を読んで『こういう人になりたい。みんなに夢を届けられる人になりたい』と書いたことがあるんです」と話すほど思い入れが強い作品だという。

そんな山寺は山崎の吹き替えを聞き、「呪いにかけられているってこういうことだとすごく伝わってきて、“正解”がやっとわかった気がする」と絶賛。英語音声を聞きながらアフレコした山崎は、「“魔法”にかかっている低い声を聞きながらなので、自分の声でセリフを言うとちょっと違和感はありました。そっちに合わせていくとニュアンスが出にくくなってしまうので、王子だと思いながら、王子が思っていることや気持ちを最後まで意識してやりました」と振り返る。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

すると山寺が、「すばらしい。声は“魔法”で野獣っぽくなっているけど、人柄に王子がちゃんといるなというのは観ていて感じました。(自分も)もう一回やり直したい(笑)」とうなずく。

改めて自分が吹き替えをした声の印象を、「自分としてはほぼ初めての挑戦だったので、もっとこういうことをできたんじゃないかとか自分の中で思うことはたくさんありますが……」と山崎は前置きし、「これが今の自分にできることという部分では、出し切ったというかやりきれたという思いはありますし、こういう形になっているということが幸せです!」と笑顔を浮かべる。

ともに演じた野獣と自身の共通点を聞いてみると、山崎は「自分ではそう思っていないのですけど、実は繊細かもしれない」と切り出し、「もともとは人前に出るのが苦手で、親の後ろにいつも隠れているような子でした。とにかくしゃべりたくないし、人前に出たくない。どこかそういうものを持っているという部分では、繊細さは野獣に近いものはあるのではと思います」と自己分析する。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

一方の山寺は、「野獣もいろんな面があり、作品の中で変わっていったりしますが、本当の愛を探しているという意味では僕と一緒(笑)。今の奥さんに聞かれたらまずいやつだね」と冗談めかした後、「考えてみると、あんなに粗野に見える野獣が、もっとも繊細でもある。そういう意味では、ああ言われたとか自分がこう言っちゃったとかくよくよして、いつまで気にしているのと言われるダメな繊細さが自分にあるので、そういう繊細さは一緒かな」。

続けて、「何でもOKという感じですごい人もいるけど、そういう人間の方がいろいろ表現するにはいいのかもしれない。でも(山崎は)一本芯が通っている男っていう感じはするけど、僕はいつもブレブレ(笑)。いつになったら芯が持てるんだろう」と山寺が自虐的に言うと、「いやいや、そんなことはないですよ!」と山崎がすかさずフォローを入れる。

『美女と野獣』の魅力について、山寺は「実写版ではかなりエピソードがふくらんでいて、ベルと野獣の両方の生い立ちから描かれているということで、さらに物語に深く入っていける感じがしました」と実写版を称えると、山崎は「“これぞディスニーアニメーション!”という感じですし、なんといっても山寺さんの野獣の表現力。僕は子供の頃にそれを観て『美女と野獣』の虜になったし、いつ観ても自分に幸せを与えてくれる。ここからすべてが始まっているからずっと大事にしていきたいですし、今の子どもたちやこれからの子どもたちにも観てほしい作品です」とアニメーション版も含めてアピールする。

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

最後に対談をしてみての感想を聞くと、「うれしかったです! ずっとお会いしたかったですし、僕がミュージカルやディズニー作品を好きになったきっかけの方。山寺さんのジーニーに心をわしづかみにされて、いつか自分もこういう世界で仕事をしてみたいと思いました。お会いするのもお話しさせていただくのも今日が初めてだったので、特別な日になりました」と山崎は喜ぶ。

山寺も「エンターテインメントの世界で光り輝いている山崎さんに、そういうふうに言っていただいたことがうれしくてしょうがない。僕も会えてうれしかったです。実写の吹き替え版もそうですけど、ミュージカルをやっている方には実力を持った方がたくさんいるなと感じますが、(山崎さんは)その筆頭。映画を観ても魂で演じている、思いで演じているというのは観ていてすごく伝わりました。僕が英語が苦手なのもありますが、吹き替えで観るのはかなりオススメです!」と力強く語った。

(取材・文・撮影:遠藤政樹)


映画『美女と野獣』
好評レンタル&発売中

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

ダン・スティーヴンス

生年月日1982年10月10日(36歳)
星座てんびん座
出生地英・イングランド・サリー

ダン・スティーヴンスの関連作品一覧

ルーク・エヴァンス

生年月日1979年4月15日(39歳)
星座おひつじ座
出生地英・グレートブリテン島・ウェールズ

ルーク・エヴァンスの関連作品一覧

関連サイト

TSUTAYAランキング

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST