【インタビュー】映画『東京喰種 トーキョーグール』金木研役の窪田正孝、現場への強いこだわり

窪田正孝

窪田正孝

世界累計発行部数3,200万部突破、石田スイ原作の「東京喰種 トーキョーグール」。窪田正孝を主演に実写化された本作が、12月20日(水)にBlu-ray&DVDでリリースされた。今回、映画公開直後に主演の窪田を直撃した。

主演として現場を引っ張ってきた窪田。映画が無事公開され、観客を通じてその手ごたえを実感することになった。

「上映前と上映後では感覚がみなさん違うなと、舞台挨拶を何度かやらせてもらっている中で感じました。作品を見る前と後で(観た人の)感覚が少しでも変化したということが、僕がこの作品をやった意味があったと思っています。(PG12で)描写としては攻めている部分もありましたが、そこを含めて最後まで観てもらえた形の結果がそういうもの(感覚の変化)なのかなっていうのは、実際に観た後の方々にお会いした時に感じましたね」

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

自身の手を離れて観客の元へ作品が届いた今、「東京喰種」とは良い距離感にあるという。

「現場で撮ってきたものが形になって、お客さんのもとへ羽ばたいていったので、今は作品とすごくいい距離感にある気がしています。現場では客観視できない部分というのはすごくあったんですけど、(手を離れて)距離感が少しずつ出てきたのかなと」

ファンがついている作品の実写化。役へのアプローチは役者によってもちろん異なるが、窪田が出した答えは「自分を消す」ことだった。

「自分がカネキに近い部分は探せばあるのかもしれないんですが、それを無理に引っ張ってきても結局は自分に寄せている気がして、カネキに寄っている気がしないんです。なので、『東京喰種』という世界で生きている、呼吸しているだけの存在で居たかったんです。僕も原作を何度も読み返していく中で、カネキの顔の角度とか…例えば表情とかが頭の中にあって、どうしてもそれをなぞってしまう部分もあるし、でもむしろなぞるくらいの方が自分を消せるかもって」

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

窪田が見せるカネキは「型にはまりたくない」という想いによって現場で生まれた演技が形になったものだ。

「カネキが喰種に侵食されていくっていう描き方は自分なりにやらせてもらったつもりです。原作の描写の中を形にして動いた時にどんな声が出るかも分からないですし、現場でやるしかないと思うんですよね。その時(シーンごと)の気持ちもそうだし、芝居も形にはまりたくないので…。僕は同じことを二度できないというか、やったことを覚えていないというか…こう言ってしまうと責任感がない響きにもなるんですけど」

型にはまらない分、カネキとして素直に動く。それは思わぬアドリブも誕生させる。例えば、カネキが親友のヒデ(小笠原海)と大学の先輩の錦(白石隼也)と対峙するシーン。話の流れで錦と拳を交えるカネキだが、先にやられて気絶しているヒデを捕食しようと近づき顔を舐めるカネキ。この“ヒデの顔を舐める”ところは窪田のアドリブなのである。

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

「舐めるというより、本当はかぶりつきたかったんですよね…事務所の先輩だから許せっ!てことでやりたかったんですけど(笑)、さすがにそれはできないので違う表現で出来たらと。(小笠原くんとも)何も決めていないですし、その方が面白くないですか? 台本に書かれていることやセリフの掛け合いじゃないところで、“素かな?”と思うようなところが僕はむしろ観たいんです。なので常に柔らかく、ニュートラルで居たいです」

今やすっかりアクション俳優としても定評のある窪田でも、喰種が使う赫子(かぐね。※喰種の身体より発生する捕食器官)の動きを取り入れた動きは大いに楽めたと語る。

「カネキが動くと伸くん(鈴木伸之)が勝手に飛んでいってくれるので…念力でも使えるようになったのかなって思いましたね(笑)。もちろん僕の動きに合わせてくれてのことですけど、赫子主導でCGにアクションが縛られるという事もなかったので楽しかったです。物理的な攻防戦になると距離が近くなって危険度が上がるのですが、これは安全だなと。この世界観だと簡単に10m飛べますし、その分アクションする空間が広くなるので、そういったところも楽しかったですね」

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

本作の現場では牽引役としての役目も果たしていた窪田だが、必ずしもそれは“他者に積極的に働きかけること”ではないという。

「(現場メンバーに気を遣った記憶は)ないですね…。この作品に関しては撮影中に一度も誰ともご飯に行ってないですし。ドラマのみんなとはしょっちゅう行くんですけど(当時『僕たちがやりました』が進行中)。『作品によって変えなきゃいけない』という意識はないんですけど、どこか役に影響されている部分があるのかもしれないですよね。普段明るくみんなと楽しくやって、撮影の時だけ暗くすればいい、だと薄っぺらくなってしまうような気がして」

現場ではそうでも、撮影が終われば話は別だ。

「撮影中、ご飯誘われたかな…海には言われたような気がしましたね。伸くんも行きたいって。(作品と)いい距離感を保てている今の方が、行ける気持ちにもなりますね。約束したから行かないといけないんじゃなくて、純粋に人としての繋がりというか、話してみたいですし。仕事じゃない時間で人と会う事ってすごく大切だなと最近思うし、色んな話が気兼ねなくできることもあったりしますから」

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

(C)石田スイ/集英社 (C)「東京喰種」製作委員会

このインタビューはパッケージが出るタイミングでの公開となるのだが、窪田は驚いたことに「観ない」とキッパリ宣言する。そこに確かにあるのは「現場こそが自分のすべて」ということを強く感じさせる意志の強さと俳優としてのこだわりなのである。

「自分たちは現場で生きているので。だから完成した作品の感想がどうだったかって聞かれると、正直難しいことがあります。僕はむしろ現場の記憶でしゃべっていますね。現場で起きたことは結構覚えてますから」


映画『東京喰種』
Blu-ray&DVD 好評レンタル・発売中

原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」集英社「週刊ヤングジャンプ」連載
出演:窪田正孝、清水富美加
監督:萩原健太郎
配給:松竹

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アーティスト情報

窪田正孝

生年月日1988年8月6日(31歳)
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