新作映画『レディ・ガイ』を観るべき3つの理由――凄腕殺し屋が目覚めたら女性に? あのアニキ系女優が体当たりの熱演

(C)2016 SBS FILMS All Rights Reserved

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『レディ・ガイ』ってどんな映画?

銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチン。見知らぬベッドの上で目覚めた“彼”は、自分の肉体が女性に変ぼうしている事実に驚愕する。なんと、正体不明の女性医師によって、無断で性転換手術を施されていたのだ。女性医師の正体は? そして彼女が語る「フランクへの復讐」の意味とは? 性別というアイデンティティーを奪われたフランクは、体の変化と向き合いながら、驚くべき陰謀の真相に近づく決意をする。

観るべき理由:1――誰もがホレるミシェル・ロドリゲスの熱演!

凄腕の殺し屋が目覚めたら女性に…。そんな難役を体当たりで演じるのが、『ワイルド・スピード』シリーズのレティ役で知られるミシェル・ロドリゲス(TOP画像)だ。数々のアクション映画で活躍する、男気あふれるアニキ系女優にとって、「復讐を誓う元男性の殺し屋」という型破りなキャラクターは、まさにハマリ役である。体は女性だが、中身はあくまで男。そんな主人公の怒りや戸惑い、葛藤といった心理面も見事に表現している。

さらに「男性だった時代のフランク」まで、特殊メイクでヒゲをたくわえたミシェルが演じているから、驚き! この点だけは若干無理あるかなと思うけど、そんな無謀な演出にも果敢にチャレンジすること自体がとても勇敢で、ミシェルの男気を感じずにはいられないのだ。

観るべき理由:2――80年代アクションサスペンスの香りが新鮮

性転換手術で男から女にさせられた殺し屋の復讐劇、と思わず「えっ?」と聞き返したくなるクセがすごい設定だが、映画の仕上がりは骨太で重厚。80年代のアクションサスペンスを思い出させる空気感は、今の時代に新鮮だ。もう1人の主人公ともいえる女性医師ジェーンを演じるシガニー・ウィーバーの怪演も大きな見どころで、彼女の危うい狂気が「人間は変わることができるのか?」という問題提起になっている点も興味深い。

往年の映画ファンにとっては、『エイリアン』シリーズの元祖アクション女優が、“現役チャンピオン”のミシェルと対決する構図が感慨深いし、それ以上に監督と脚本を手がけるのが『ストリート・オブ・ファイヤー』 『48時間』ウォルター・ヒルと聞けば、思いはひとしお! 本作が醸し出す80年代の香りは、紛れもなくヒル監督ならではなのだ。

観るべき理由:3――ベテラン監督が、現代のアクション映画に物申す?

そんなウォルター・ヒル監督との電話インタビューが実現! しばらく映画業界から離れていたが、2013年公開の『バレット』で監督復帰し、現在も精力的に映画づくりに励むベテラン監督が現代のアクション映画に物申す? 早速、もしもーし!

撮影の様子

撮影の様子

「今の時代、アクション映画といえば、スーパーヒーローものが主流だ。観客の好みが変わったのは理解するけど、私が見て育った、あるいは監督として手がけてきた“アクション映画”とは大きくかけ離れているのは確かだ。今でも目指しているのは、地に足がついたリアリズムの追求。さまざまな仕掛けで観客に楽しんでもらうのはもちろんだけど、あくまで普遍的なストーリーテリングにこだわりたんだ」

「確かに長らく休業していたが、それにも飽きてしまってね(笑)。結局、物語を語ること、映画を撮ること以外、何も知らないから『よし、もう1本作ろう』ってことになる。『レディ・ガイ』もそんな作品だ。次回作については…、まだ、具体的な動きはないが、二人の女性を主人公にした心理スリラーを企画しているよ。もしチャンスがあれば、本格的な西部劇を撮ってみたい。スティーブ・マックイーンで育った世代だからね」

(取材・文:内田涼)


映画『レディ・ガイ』
2018年1月6日(土)、新宿シネマカリテほか全国ロードショー

出演:ミシェル・ロドリゲス(『ワイルド・スピード』シリーズ)、シガニー・ウィーバー(『エイリアン』シリーズ)、トニー・シャルーブ(『ギャラクシー・クエスト』)、アンソニー・ラパリア、ケイトリン・ジェラード
監督:ウォルター・ヒル(『ストリート・オブ・ファイヤー』『48時間』)
原題:The Assignment/2016年/アメリカ/英語/96分/カラー
配給:ギャガ・プラス

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