新作映画『嘘を愛する女』を観るべき3つの理由――現代的なヒロインが、真実の愛を探求するラブサスペンス

(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

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『嘘を愛する女』ってどんな映画?

食品メーカーに勤務する由加利は、同棲5年目になる研究医の恋人・桔平がくも膜下出血で倒れ、意識を失ったと知らされる。自宅に駆けつけた警察官は「一体、彼は誰ですか?」と驚きの質問。なんと、桔平が所持していた運転免許証や、医師免許証はすべて偽造されており、職業はおろか名前さえも嘘だと判明したのだ。ショックを受けつつ、由加利は“彼”の正体を突き止めるため、私立探偵に調査を依頼。やがて、意外な男の素顔が明らかになる。

観るべき理由:1――真実の愛を問いかけるラブサスペンス

長年、連れ添った恋人の経歴がすべて“嘘”だとわかったら? そんな現実と直面した女性が「彼は何者なのか」解き明かそうと一歩を踏み出す。今も病院で眠り続ける男の正体、由加利との運命的な出会いに隠された秘密、嘘をつき通した理由…。次々と浮かび上がる謎が、観客を予測不可能なサスペンスの迷路へと誘っていく。

さらに「本当に彼は自分を愛していたのか?」という究極の疑問は、やがて「本当に自分は彼を愛していたのか?」という逆説的かつ本質的な問いかけとなって、ヒロイン、そして観客に投げかけられる。その意味で本作は、真実の愛を考えさせる極上のラブストーリーでもある。すべては自分の思い次第。由加利がたどり着く答えは、大いに心を揺さぶるはずだ。

観るべき理由:2――美しき愛の探求者を演じた長澤まさみ

主演を務めるのは、長澤まさみ。大手食品メーカーの企画開発担当として、実績を積むキャリアウーマンにして、プライベートでは恋人との交際も順調。そろそろ、結婚も…と考えていた矢先、男の嘘に翻ろうされる。そんな女性を決して“悲劇のヒロイン”ではなく、真実を求める美しくもパワフルな“探究者”として、見事に演じている。その現代的な女性像は、リアリティある存在として共感を呼ぶこと間違いなし。

桔平を演じる高橋一生とは、『世界の中心で、愛をさけぶ』(行定勲監督)以来、14年ぶりの映画共演。その間、舞台「ライクドロシー」や、女性宇宙飛行士と地球で帰りを待つ恋人を演じた映像配信サービスのCMでも共演しており、息ぴったりの“出来すぎカップル”。だからこそ、嘘が暴かれた後に訪れる虚無感や切なさが、胸を締め付ける。

観るべき理由:3――「夫は誰だった?」着想は嘘のような“本当”の事件

なんと「夫は誰だった?」というセンセーショナルな見出しで新聞報道された、嘘のような“本当”の事件から着想を得ている本作。これが長編デビュー作となる中江和仁監督が、高校時代に辻仁成のエッセイを読み、この事件を知ったといい、自らもその全容を調査。約10年をかけて、脚本を仕上げたというから思い入れの強さは格段だ。

こうして完成したシナリオが脚光を浴びたのが、2015年に初開催された「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」。オリジナルの優れた映画企画を募集するコンペティションには、募集開始のわずか2ヵ月で474もの企画が集まった。当初『嘘と寝た女(仮)』と題された企画は、満場一致で初代グランプリに輝き、今回の映画化へと結実した。新人監督の作品が、東宝配給にて全国約150館で上映されるのは異例なこと。今後、新たな才能発掘の機会として、映画ファンの注目の的になりそうだ。

(文:内田涼)


映画『嘘を愛する女』
2018年1月20日(土) 全国ロードショー

監督:中江和仁
脚本:中江和仁・近藤希実
出演:長澤まさみ 高橋一生 DAIGO 川栄李奈 黒木瞳 吉田鋼太郎
配給:東宝
製作:「嘘を愛する女」製作委員会
制作プロダクション:ROBOT

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