新作映画『殺人者の記憶法』を観るべき3つの理由――予測不能すぎる! 最後までテンションが落ちない斬新な犯罪サスペンス

(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

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『殺人者の記憶法』ってどんな映画?

進行性のアルツハイマーを患い、男手ひとつで育てた一人娘の将来を案じる獣医のビョンス。そんな彼には、連続殺人を犯した過去が封印されていた。そんな折、町では若い女性を狙った連続殺人事件が発生。ビョンスは接触事故をきっかけに、偶然出会った男テジュこそが真犯人だと直感する。一方、実は警官だったテジュは、ビョンスの娘・ウンヒと接触し、いつしか交際を始めていた。娘を殺人鬼から守ろうと、ビョンスは奮闘するが…。

観るべき理由:1――真実か、妄想か? まさに予測不能なサスペンス

予測不能とは、まさにこのこと! アルツハイマーを患う元連続殺人犯のビョンスが、新たに出現した殺人鬼のテジュを追い詰めていくのだが、「それって、妄想じゃない?」「そもそも主人公の記憶をどこまで信じていいの?」というトラップによって、観客はもちろん、主人公のビョンス本人も疑心暗鬼に陥ってしまう点が斬新だ。

当然、「ひょっとして、今起こっている連続殺人の犯人って、昔の血が騒いだビョンスのしわざ?」という可能性も浮上して、胸がザワザワ…。ビョンスの病状を考えると「もうすぐ、すべての記憶が失われてしまうかも…」というタイムリミットも迫り、最後の最後までテンションは衰え知らず。設定を活かし、見る者を翻弄するストーリーテリングが秀逸だ。

観るべき理由:2――主演は、韓国映画界を代表する国民的スター

主人公のビョンスを演じるのは、『オアシス』 『シルミド SILMIDO』 『力道山』といった作品で主演を務める実力派にして、韓国映画界を代表する国民的スターのソル・ギョング。劇中では50歳代後半になった現在に加えて、かつて連続殺人に手を染めていた10数年前の姿も演じており、そのギャップを過酷な肉体改造で表現した。

何より、アルツハイマーを患い、現実と妄想の狭間を行き来しながら、ときに元殺人犯の鋭い視線、ときに娘を愛する父親の目線を演じ分ける“ふり幅”はさすが名優! 年齢がひと回り違うテジュ役のキム・ナムギルとの格闘シーンさえも、宿敵である相手以上に、記憶が薄れる自分との戦いを色濃く印象付けている。

観るべき理由:3――2018年も韓国映画の快進撃続く?

昨年、日本でもスマッシュヒットを記録した『新感染 ファイナル・エクスプレス』をはじめ、韓国映画はかつての“韓流ブーム”とはかけ離れた形で、今や確固たる地位を築き上げた感が強い。その勢いとともに、『殺人者の記憶法』のような秀作が上陸するのは、映画ファンにとっては、やはりうれしいこと。

2018年も本作を皮切りに、史上初の“南北共助捜査”を描くアクション大作『コンフィデンシャル/共助』、カンヌ国際映画祭で話題を集めた映画『悪女 AKUJO』、ソル・ギョングと並ぶ国民的スターのソン・ガンホが主演する感動作『タクシー運転手 約束は海を越えて』などバラエティ豊かなタイトルが日本で公開される。

(文:内田涼)


映画『殺人者の記憶法』
1月27日(土) 東京・シネマート新宿ほか全国で公開

監督:ウォン・シニョン
製作:ユ・ジョンフン、ウォン・シニョン
原作:キム・ヨンハ
出演:ソル・ギョング、キム・ナムギル、キム・ソリョン
配給:ファインフィルムズ

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