行定勲監督、二階堂ふみから『ベルリン行きたい』とプレシャーを受けていたことを明かす

行定勲監督、SUMIRE、上杉柊平、二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、土居しおり

行定勲監督、SUMIRE、上杉柊平、二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、土居志央梨

漫画家・岡崎京子の原作「リバーズ・エッジ」を、『ピンクとグレー』 『ナラタージュ』などを手掛けた行定勲監督が二階堂ふみ吉沢亮らを迎えて実写化。2月16日の映画公開を前に、都内にて完成披露試写会が開催、二階堂、吉沢、行定監督ほか、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨が登壇した。

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スタッフがこの作品を貸してくれなければ映画化はなかった!?

ことの始まりは、二階堂ふみが高校2年の時。当時、園子温監督の『ヒミズ』を撮影しているときだったという。「『ヒミズ』撮っている時に、美術部のスタッフさんが貸してくださって、それが出会いでしたね。作品には当時自分が抱えていたものが反映されていました。その時はこれを作品にしたいというより、衝撃が強かったですね。傷跡が残ったような感覚。その半年後くらいに企画が立ち上がって…実はお披露目するまでには6年半から7年位かかっているんです。この作品が持っている普遍的なテーマを皆さんにも感じていただきたいです」と挨拶。

後にオファーを受ける行定監督は「この伝説的な漫画を実写化するのは…できれば携えたくなかった(笑)。稀代の漫画家だし、素晴らしい作品。僕はこれをやることでボコボコにされるんだなと。そういうことを想像していましたが、まんまと監督をしてしまったと。自分がこれを完成させた時に一番最初に思った感想は、『やっぱり岡崎京子って凄い』ということ。これを今の若い人たちに感じてもらいたい」と想いを語った。

興味はもちろんあった、と行定監督

興味はもちろんあった、と行定監督

さらに「90年代のこの作品をなぜいまこの2018年に?」とMCから質問を受けると「僕自身もそれは正直思いました。二階堂ふみからの発案でしたし、『岡崎京子に興味ありますか?』と聞かれて興味が無いわけがないんですよね。僕が監督を受けるとも言っていないところから、『興味あるよ』って答えたら『じゃあ話しましょう』からスタートしましたから。二階堂はそのころ20歳で。彼女が何故こんなに狂信しているのか、刺さっているのかと。映画を作ってみてわかったのは、リバーズ・エッジ…川の流れは一つの歴史。色んな岸があって、若者たちがそこに佇んでいて、それを観ながら生きている。生きるテーマが見えてきた。どんな時代にも、この普遍的なテーマは刺さり続けるだろう、ならやるなら今かなと僕は思いました」とコメントした。

登壇したメンバーはそれぞれ役作りについて言及。ゲイでもある山田を演じた吉沢は「外見的な部分でも細い男。筋トレでなく走ったり、食事制限とかをして。一番は原作と台本を行き来して、人間性を考えることを一番やりました。漫画原作だけど、余白のある作品で、掘り下げるほどそこが見えなくなっていくし、現場でも悩んでいましたね」とその奥深さを語る。その山田と秘密を共有するこずえを演じたSUMIREは「摂食障害で食べては吐いての繰り返しもありましたけど、こずえからしたらその構造が『リバーズ・エッジ』の中での若者たちが悩みにぶつかっている部分をそれで表しているのかなとか、演じていて気づいった。役柄的に1人で居ることが多かったですけど、ハルナに対する思いも、結構暖かみがあるなと思って。大事なものを大事にする人。そういう部分は普段の自分でも共感できました」と続く。

吉沢亮と上杉柊平

吉沢亮と上杉柊平

正直な驚きを見せたのは上杉だ。「原作を読んでいて、何だこれって。でもすごいエネルギーは感じるし、自分の中のわからなかったものがひとつ輪郭が出来た感覚にしてくれた。それを初めて一年前に感じました。役から自分がわかってきた感じでした。キャラクターもすごく好きになりましたね」

ルミを演じた土居は「ぜんぜんわからなくて。ルミみたいな女は嫌いですけど、嫌いな分、もしかしたら本当はこんな感じなのかも…同族嫌悪かなって思ったり。これは自分自身なのかもしれないって思いましたが、相手に引っ張ってもらっていたので私は役作りという感じでもなく、現場に行って感じたっていう期間だったので不思議でした」と振り返る。

山田へ異常な愛情を見せるカンナを演じた森川は「比較的カンナと性格も近いんですよ。人に対して一途とか…。カンナが山田くんのことを好きなのは、みんな分かってもらえる気持ちだと思うし、自分ってカンナだなって思いながら演じていました」と振り返った。

世界3大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭に呼ばれた裏には…

また、本作がベルリン国際映画祭パノラマ部門でのオープニング上映されることについて触れられると、会場からは大きな拍手が。日本の映画が選ばれるのは山田洋次監督の『武士の一分』(07)以来11年ぶり。これに行定監督は「二階堂からのプレッシャーが凄くて。ベルリン行きたいなって(笑)。そんなね…相手が決めることなんで。相手が選んでくれないと行けないんですよ。お金を出したから行けるもんじゃない。特に3大映画祭は自分たちのプライドを持って作品を選んでくれますから。身内からのプレッシャーは初めてで」と明かし笑いを誘う。

二階堂ふみ

二階堂ふみ

当の二階堂は「行定監督のおかげで行けることになり、本当に有難うございます。海外の方にも観ていただきたいし、岡崎京子先生の原作ももっともっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちもあります」とコメントし、また、映画祭自体が初という吉沢は舞台裏で監督に『映画祭って何するんですか』とガチ相談していたことをバラされ再び会場から笑いが。「ありがたいんですが、ドキドキしています。すごく挑戦的な作品で、魂のこもった作品。本当に嬉しいですね」と想いを語った。


映画『リバーズ・エッジ』
2018年2月16日(金)TOHOシネマズ新宿他全国ロードショー

出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵
監督:行定勲
脚本:瀬戸山 美咲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)

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アーティスト情報

二階堂ふみ

生年月日1994年9月21日(24歳)
星座おとめ座
出生地沖縄県那覇市

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森川葵

生年月日1995年6月17日(23歳)
星座ふたご座
出生地愛知県

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生年月日1994年2月1日(25歳)
星座みずがめ座
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