『不能犯』間宮祥太朗&白石晃士監督インタビュー/間宮祥太朗の魅力は「匂い立つ、内側に秘めた熱さ」

間宮祥太朗&白石晃士監督

間宮祥太朗&白石晃士監督(クリックでフォトギャラリーへ)

「グランドジャンプ」で連載の人気コミックを『貞子vs伽椰子』白石晃士監督が映画化した『不能犯』。初のダークヒーローにトライした松坂桃李の怪演だけでなく、快進撃の続く若手俳優・間宮祥太朗のキラリと光る存在感も見逃せない。白石監督と間宮を直撃し、衝撃シーンの秘話を聞いた。

本作は、思い込みやマインドコントロールで愚かな人間を死へ追いやる男・宇相吹正(松坂)と、唯一、宇相吹のマインドコントロールが効かない刑事・多田(沢尻)の対決を描く【立証不可能犯罪】スリラー・エンターテインメント。間宮は、更生した元不良少年で、複雑な内面を抱えた川端タケル役を演じている。

間宮祥太朗、手錠シーンは「痛かったけれど、負けられない!」

白石監督は「タケル役はイケメンじゃないといけないと思っていたんです。かっこよくて、それでいてきちんとお芝居のできる人にお願いしたかった。プロデューサーから間宮くんの名前があがってきたときは、『よし!』と思いましたね」と抜てきの理由を告白。「衣装合わせのときに初めてお会いしたんですが、映画のなかにいてほしい、“見たくなる存在感”を持っている人だと思いました。初対面のときに思わず『かっこいいっすねぇ』と言ってしまいました(笑)」。

間宮は「ありがとうございます!」と茶目っ気たっぷりに頭を下げる。「僕ももちろん白石監督のことは存じ上げていました。原作の漫画を読んだときに、『白石監督はこれをどうやって映像化するんだろう』と楽しみだったんです」と白石組に好奇心いっぱいに飛び込んだそう。

(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

そんななか、間宮が印象的だったのが「手錠のシーン」なのだとか。「ネタバレになるのであまり言えませんが、タケルが手錠をかけられるシーンがあります。水道管につながれているんですが、タケルは手錠をかけられた手をガチガチと水道管に打ち付けてそれを外そうとするんです。白石監督は『無理しないでください』と言うんですが、激しく打ち付ければ打ち付けるほど、“いい絵が撮れてるぞ”という顔をするんです(笑)。もちろん痛かったですよ。でもこれは僕も負けられないと思って、ガンガンやりました」。

白石監督は「間宮くんのその思いがあったからこそ、いい画が撮れました。ありがとうございます!」とニヤリ。「間宮くんは、テイクごとにちょっと違う芝居をしてくれるんです。その時々のフレッシュな気持ちで演じているからこそ、違う芝居が出てくるんだと思うんです。僕が感じたのは、間宮くんの根っこには内側に秘めている“熱いもの”があること。それを抑えれば抑えるほど、匂い立ってくるものがある。その匂いって、出そうとしても出ないもので。間宮くんの特別なものだと思います」と間宮の役者としての魅力を“内に秘めた熱さ”だと話す。

白石晃士監督&間宮祥太朗、それぞれの目指す先とは?

間宮といえば、2017年は『帝一の國』でカリスマ性を放つ役どころを見事なハマりぶりで演じ、実在の事件をモチーフにした『全員死刑』ではぶっ飛んだ狂気の芝居を見せるなど、観客にたくさんの新鮮な驚きを与えた。『不能犯』のような人間のダークサイドを描く作品は「大好き」だそうで、「『全員死刑』もそうですが、過激なものだったり、驚きを与えてくれるような作品が僕自身、大好きなんです。そういった作品と関わっているときは、役者としてではないところでも幸せを感じています」と充実の表情。

現在、24歳。20代をどんなふうに過ごしたいだろうか?間宮は「主演の松坂さんも20代にいろいろな作品にチャレンジされていました。その20代があって、今回の宇相吹役や『孤狼の血』など大人として見せられるものがある。役者というのは、年齢とともに演じられる役が移り変わっていくものだと思うんです。学生服はいつまで着られるんだとか、おじさんになったら新入社員の役はできないだろうとか…。そういったものを大事にしていきたいと思っています。20代でしかできないことが必ずあるので、それはやっておきたいですね」とさらに意欲をみなぎらせる。

(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

白石監督は「ホラー映画ではない形で、全国公開の規模の作品を作ったのは初めて。手応えもありますし、リアクションが楽しみです」と『不能犯』での挑戦を語る。「怖さのなかに人間ドラマを描くというのは、いつもやりたいと思っていること。今回、やりたいことをやることができた」と続けると、間宮は「本作では、ある特定の人に殺意を持った人間が、電話ボックスに“殺してほしい”とメモを残しますよね。それで人を殺そうと思う“手軽さ”が怖いと思ったんです」とゾクッとしたポイントを吐露。白石監督は「そうなんだよね」とうなずき、「現代では、ネットで誹謗中傷をしたり、罵倒したりする言葉を書いて、相手に心の傷を負わせるということがよくありますよね。ある意味、そういった“手軽に人を傷つける”ことを抽象化して表現している作品とも言えます」と本作で描いた“闇”について語っていた。

(取材・文/成田おり枝)


映画『不能犯』
絶賛上映中!

出演:松坂桃李 沢尻エリカ
新田真剣佑 間宮祥太朗 テット・ワダ 菅谷哲也 岡崎紗絵 真野恵里菜 忍成修吾
水上剣星 水上京香 今野浩喜 堀田茜 芦名星 矢田亜希子 安田顕 小林稔侍
原作:『不能犯』(集英社「グランドジャンプ」連載
原作:宮月新/画:神崎裕也)
監督:白石晃士
脚本:山岡潤平、白石晃士
配給:ショウゲート

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アーティスト情報

白石晃士

生年月日1973年6月1日(46歳)
星座ふたご座
出生地福岡県

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松坂桃李

生年月日1988年10月17日(30歳)
星座てんびん座
出生地神奈川県茅ヶ崎市

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