【最後まで予測不能】岩田剛典、不意をついた瀧本智行監督の手紙に涙「役者として成長した姿をお見せしたい」と決意表明―映画『去年の冬、きみと別れ』初日舞台挨拶

瀧本智行監督、土村芳、斎藤工、岩田剛典、山本美月、浅見れいな、北村一輝

瀧本智行監督、土村芳、斎藤工、岩田剛典、山本美月、浅見れいな、北村一輝

原作・中村文則×主演・岩田剛典×監督・瀧本智行による映画『去年の冬、きみと別れ』が初日を迎え、都内で開催された舞台挨拶に岩田、瀧本監督ほか山本美月斎藤工浅見れいな土村芳北村一輝が登壇した。

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岩田は開口一番「いやぁー、本当にありがとうございます!」と初日を迎えて感無量の様子に会場からも拍手が。「こうして初日を迎えることが出来て万感の思いです。キャスト・スタッフ一丸となって作り上げた渾身の作品です」と挨拶。

岩田剛典

岩田剛典

瀧本監督ですら「予測不能」だった作品の現場と完成形

共演の斎藤は「映画好きな人間として、この映画の後味というのは、本当に味わったことのない、映画的にとっても爽快で痛快な喪失感を持った作品に僕自身が出会えたと思っている。感じたことを秘めながらも周りと共有する喜びもある映画。心して楽しんでいってください」と続く。

そして瀧本智行監督は「難しいニュアンスを要求される役どころでしたが、素晴らしい仕事をしてくれました」と労いつつ、「私事ですが、昨日素晴らしい映画を観まして」と斎藤工がメガホンを取った『blank13』の話に。斎藤が照れ笑いで顔を伏せる中「ちょっと同じ映画監督として嫉妬するほどの傑作でした。僕が言うのもなんですが、ちょっと泣いちゃいました」と思わぬ挨拶に会場からも拍手が。しかし「この映画もよろしくおねがいします!」と本題も忘れずMCから「そりゃそうですよ!」と突っ込まれて笑いを誘っていた。

山本美月

山本美月

映画については出演者全員が「完成形を全く予想できなかった」と次々と口にする中、瀧本監督も「僕もわからないですよ」とコメント。「映画は生きものなので、現場で役者がどんな芝居するのかって、逆に自分のイメージや予想どおりだとつまらないんですね。その上に行ってもらって。僕が演技を観る最初のお客さんなので、僕の心が揺さぶれれば、絶対にお客さんの心はつかめると信じていますから、予測不可能でした」と続けた。

岩田へ予測不能なサプライズ!? 瀧本監督からのメッセージに涙

イベント中にはクイズが実施され、最下位の人間が秘密を暴露されるというコーナーが。「事務所の方々、関係者の方々、スタッフの方々ありがとうございました」とMCが説明はしていたが、これは実は岩田に仕掛けられた罠だった。まんまとはめられた岩田は「そういうことか…」と観念し会場から笑いが起きる。

斎藤工

斎藤工

どんな岩田の秘密が…と思いきや、岩田へ向けた瀧本監督からの直筆のメッセージだった。

「貴方はそのスマートな見かけによらず、案外不器用な人です。クランクイン前から本読み、リハーサル、カメラテスト、何度も芝居の稽古を繰り返しました。器用な役者ならすぐにこなすことにも貴方は時間がかかりました。僕はたくさん要求し、たくさん注文しました。ずっと貴方は人知れずプレッシャーと闘いながらもがき、あがき、苦しんだのだろうと思います。ひとつひとつ台詞、ひとつひとつの仕草、何より恭介という役をどうにか自分のものにしようと愚直に誠実に向き合っていたんだろうと思います。撮影が進むうち、次第に貴方の顔つきが変わっていきました。いつからから、オーラを纏うようになりました。内心僕は驚いていました。心を揺さぶられていました。人より時間がかかったかもしれない。でも、だからこそ誰よりも深く恭介という役を理解し、岩田剛典にしか演じられない魅力的な主人公を貴方は作り上げたのだと思います。僕がまだ駆け出しの助監督だった頃、ある大先輩からこう言われました。「器用な奴はすぐに答えにたどり着く。でも、不器用な奴しかその先にはたどり着けない」貴方を見ていて、そんな言葉を思い出しました。今後も愚直に、ひたむきにもがき続けてください。その先に向かって。おつかれさま。ありがとう」――瀧本智行

岩田剛典の目には涙が…

岩田の目には涙が…

メッセージを聞いていた岩田の目にはうっすらと涙が浮かび、感極まった岩田は声を絞り出しながら「嬉しいです」と一言。「監督と一緒にやれてよかったです。あの……ホント……」と言葉をつまらせながらも「また監督といつか作品でご一緒できるように、役者として成長した姿をお見せしたいと改めて感じました」と胸を張った。

また、この後がフォトセッションだったため、斎藤工からは「順番間違えてませんか?」と声が上がるなど会場の雰囲気が和やかに。最後に岩田は「これからスクリーンの中で起きることを一目も離さず、まばたきせずご覧頂きたいなと思っています。この作品が伝えたいメッセージは、人間の不思議さといいますか、愛だったり憎しみだったりといった色んな感情がたくさん出てくると思います。そして、愛する人のために人がどこまで変われるのか、というのが一つキーワードになっている、究極の純愛を描いている作品でもありますので、観ていただいた感想はいろいろな方に広げていただければ」とコメントしてイベントを締めくくった。


映画『去年の冬、きみと別れ』
公開中

監督:瀧本智行
脚本:大石哲也
音楽:上野耕路

出演:
岩田剛典
山本美月 斎藤工・浅見れいな 土村芳/北村一輝

原作:中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎文庫)
主題歌:m-flo「never」
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
製作:映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画

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