新作映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』を観るべき3つの理由―――日本人の活躍も誇らしい“総合力”の高い歴史エンターテインメント

(C) 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

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『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ってどんな映画?

1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就任したウィンストン・チャーチルは「ヒトラーに屈するか、あるいは徹底抗戦か」という究極の選択を迫られる。やがて、ダンケルクの海岸で窮地に追い込まれる連合軍…。最大の国難に直面したとき、“政界一の嫌われ者”はいかにして、国民に勇気と希望を与える“伝説のリーダー”になったのか? 

観るべき理由:1――映画=総合芸術だと教えてくれる“映画らしい映画”

第90回アカデミー賞で主人公のチャーチルを演じたゲイリー・オールドマンが主演男優賞、彼をチャーチルそっくりに変身させた日本人メイクアップアーティストの辻一弘氏がメイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いたことも記憶に新しい本作。実話を基に、チャーチルの首相就任から、ダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメントだ。

“匠の技”でオスカーを手にした両名に加えて、『プライドと偏見』 『つぐない』などで知られるジョー・ライト監督の重厚感あふれる語り口、失敗さえも糧に前進を続けた豪快で型破りなチャーチルの人間性を掘り下げた脚本、当時の様子を空気レベルで再現する美術&衣装、ドラマチックな音楽と、まさに映画が総合芸術であることを教えてくれる、逆に言えば今どき貴重な“映画らしい映画”である。

観るべき理由:2――映画『ダンケルク』と表裏一体な時代背景

映画ファンにとっては昨年、大ヒットを記録したクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』との比較も興味深い点だろう。どちらの作品も、いわゆる“ダンケルクの戦い”を異なる視点から描いており、まさに1枚のコインのように表裏一体の関係性なのだ。

約30万人の兵士を救出する史上最大の作戦を決行した人物こそ、本作の主人公であるチャーチル。その裏には大きな犠牲も伴ったが、イギリスでは今でも、親が子どもに「もしチャーチルがいなかったら、お前は生まれていなかったかも」と言いつけるほど、偉大な決断だった。ちなみに『ダンケルク』は第90回アカデミー賞において、3部門(録音賞、編集賞、音響編集賞)を受賞。1940年を舞台にした歴史的事件が、今年のオスカーの“裏の主役”となった。

観るべき理由:3――オスカー受賞の辻一弘さんが凱旋帰国! 夢追う若者へのエールがアツイ!

日本人として初めて、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘さんが3月20日、凱旋帰国を果たし、都内で会見を行った。10代の頃から独学でメイクを学び、18歳で単身渡米し、第一線で活躍しながらついに“頂点”に立った辻さん。会見で、夢を追う若者に送ったエールが「アツイ!」「カッコいい」と大きな話題を集めている。

凱旋帰国を果たした辻一弘氏

凱旋帰国を果たした辻一弘氏

「心に正直にいるべきだし、他人の意見に耳を傾けて流されると、後々後悔するだけ。まずは10年続けることですね。そこで大切なのは、自分を信じて、やりたいことを見極めること。特に『自分を信じる』というのは、日本人が苦手にしている部分だと思います。今回、一度は映画の世界を離れた僕に、ゲイリーが声をかけてくれ、オスカーを手にできたように、やりたいことをやり続ければ、数珠つなぎで、いいことがつながっていきます」

(取材・文:内田涼)


映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
3月30日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

監督:ジョー・ライト
出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、ベン・メンデルソーン
2017年/イギリス/125分
ユニバーサル作品配給:ビターズ・エンド/パルコ

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