金曜ロードショー『ジュラシック・パークIII』はお約束満載だけど「行方不明になる息子が有能過ぎる」
恐竜が、この夏を熱くする!? シリーズ5作目となる最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の公開を前に、7月6日(金)、日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』にて『ジュラシック・パークIII』が放送となった。
ティラノサウルスを超える恐竜が登場
『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド』に続くシリーズ第3弾。パラセーリング中に遭難した少年を助けるため捜索チームがある島に向かった。しかし、そこはあの恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたグラント博士(S・ニール)。不本意ながらもチームに同行するハメになった彼の不安は案の定的中し、今までに見たこともない巨大で凶暴な恐竜と対峙することに……。
恐竜もすごいが、たくましすぎる息子もすごい
オープニングで行方不明となる息子のエリックを探すべく、初代『ジュラシック・パーク』に登場したグラント博士を騙してイスラ・ソルナへ向かうカービー元夫妻ら一行(博士の助手と雇われた3人)。物語は「息子を助け出して島を脱出する」という、初見でもわかりやすいストーリー。島には過去作に登場した研究施設も登場するが、かと言って観ていないとついていけないわけではない。
序盤は一番のやらかしキャラ、母・アマンダがお約束連発で物語を引っ張る。やらかしキャラだけにSNSでは「こういう女の人が居るから洋画は面白くなるんだよ!」「正直食われて死んでほしい」「でたよクソ母親」と散々な言われよう。中盤ではエリックが行方不明となったのが2ヶ月前だと判明。そしてヴェロキラプトルに囲まれた博士を助けてくれたのはエリックその人。なんと彼は一人でたくましく生き延びていたのだ。
博士が「(生きていたのは)奇跡としか言いようがない」と話しかけるもエリックは「たった2ヵ月?」とケロリ。さらに途中プテラノドンに連れ去られてもやはり逃げ切り、これにはSNSでも称賛の声が。「逞しくなりすぎな息子さん」「エリックほんとすげぇなお前」「この映画で一番有能なのは、誰に何を言われるわけでもなく2ヶ月のサバイバルを一人でこなし、肉食恐竜避けにT-レックスの尿を採取し、手榴弾でラプトルを撃退しアランを救出するエリック・カービーだからな」とこのメンバーの中で最もたくましいキャラクターという安心感を与えてくれる。
そして、本作での見どころといえば、知能のある恐竜との駆け引きだろう。いわゆる野生の恐竜なら「発見される=死」ともなりかねないが、群れで会話ができる恐竜として描かれているヴェロキラプトルとの対峙している緊張感は半端ない。ティラノサウルスより凶暴なスピノサウルスやプテラノドンたちは普通に襲いかかってくるので、対峙する緩急においても面白みをもたせているといえる。
映画の伏線の貼り方・回収方法も秀逸。博士のかつての恋人・エリーに始まり、共鳴腔のレプリカや衛星電話、恐竜の卵などアイテムの駆使の仕方は思わず「良く出来てるな」と唸る事間違いなし(しかし、衛星電話回収のためにホカホカの糞に手を突っ込むのは…)。人物では「研究資金のため」とこっそり卵を盗んでいた助手のビリーや、アマンダに振り回されていたが最後に男を見せる元夫のポールあたりがアツい。さらにSNSではラストのラストに登場する軍隊に関するツイートまで。「『ジュラシック・パークIII』を簡単に説明すると、アメリカ海兵隊のAAVP7A1とSH-60が かっこよく登場する映画です。はい」
上映時間94分の中にテンポよく緩急をつけたアトラクション要素を入れながら、人間たちの成長・親子の絆を描いた『ジュラシック・パークIII』は何度でも観られる一本だ。
「金曜ロードショー」の関連記事
このタグがついた記事をもっと見る
この記事を読んだ人におすすめの作品
アーティスト情報
関連サイト
TSUTAYAランキング
集計期間:2019年12月2日〜2019年12月8日
-
UNSER(B)(DVD付)[初回限定版]
NO.1 -
UNSER(A)(BD付)[初回限定版]
NO.2 -
UNSER
NO.3 -
ニュートンの林檎 ~初めてのベスト盤~[初回限定版]
NO.4 -
HYPERTOUGHNESS
NO.5
集計期間:2019年12月2日〜2019年12月8日
集計期間:2019年12月2日〜2019年12月8日
-
ポケットモンスター ソード
NO.1 -
ポケットモンスター シールド
NO.2 -
ルイージマンション3
NO.3 -
リングフィット アドベンチャー
NO.4 -
『ポケットモンスター ソード・シールド』ダブルパック
NO.5
集計期間:2019年12月2日〜2019年12月8日