『アンディフィーテッド 栄光の勝利』試合に勝つことより大切なことは何なのかということを教えてくれる最高のドラマ―【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『アンディフィーテッド 栄光の勝利』

『アンディフィーテッド 栄光の勝利』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2018年7月11日の鑑賞タイトル『アンディフィーテッド 栄光の勝利』

※作品データはページ下部に

鑑賞前の期待値「スポーツ×ドキュメンタリーの鉄板感」

結成されてから一度も勝ったことのないアメフトチームが常勝チームに生まれ変わる様を追いかけたドキュメンタリー作品。ドキュメンタリーもスポーツも好きな自分としては期待以外の何物もない。日本では例のアメフト事件もあったし、頑張る若者を見て心を浄化したい。

鑑賞後の感想「ドキュメンタリーってやっぱりすごい。お国事情とか人間関係とか」

まず、オープニングで「提供:ワインスタイン・カンパニー」と出るタイムリーさに意外な驚き。映画界を揺るがすセクハラ告発からの『#MeToo』ムーブメントですっかりおなじみとなったハーヴェイ・ワインスタイン氏の会社だ。

この映画の舞台はテネシー州メンフィス。日本人の自分にはどこか全くピンとこないが、映し出される街はまさにスラム街ともいえる様相で、明らかに衰退しているように見える。そんな街から人がどんどん流出した結果、マナサス高校もすっかり弱小チームになってしまったらしい。そんなチームの指揮を取るのは、なんとボランティアでコーチを務めるのビル・コートニー。チームの資金のため、自身で会社を経営しながら、高校でアメフトの監督をしている。

フィーチャーされる選手たちはというと、街の状況と同じくとても裕福とは言えない環境で生きている黒人選手たち。両親が両方とも大学を出ていなかったり、身内に服役者が居るのがほとんどというお国事情も目の当たりに。途中、見込まれたある選手が白人のコーチの家に通いながら勉強を見てもらうのだが、そのあまりの住環境の違いに選手も目を丸くする。アメリカの歴史も感じる場面だ。

本作は将来有望なO.C.と、優等生のマネー、超問題児のチェイヴィス。この3人を中心とした物語なのだが、ドキュメンタリーでもここまでドラマチックか、という展開にどんどん引き込まれる。ビルコーチは仲間割れや問題が起きれば「チームのため」と根気よく選手たちに寄り添い、試合に負ければ「技術の問題じゃない。心と人間性の問題だ!」鼓舞し続け、一番の理解者として尽力していく。相手が思春期の男子ということも重なって、ビルコーチの心労は察するに余りあるが「人間性を形成してこそ初めていい選手になれるし、勝ちもついてくる」「アメフトは人間性を露呈させる」「負けたときの向き合い方が大切だ」など、観客にも響く教訓に、いつしかチームメイトの気分に。

この映画では試合をガッツリ追って「すごいプレーの連発!」「躍動する選手たち」「アメフトって面白い!」という単純なことが言いたいのではなく、そこに至るまでの「一人ひとりの人間の成長」が伝えたいメッセージ。オスカーを受賞したというのも納得の一本だった。

『アンディフィーテッド 栄光の勝利』で一番グッときたポイントは「男同士の熱い抱擁…からの」

プレイオフでの試合後、ビルコーチとO.C.のラストハグ。劇中、全米オールスター候補にも選出されるほどの彼に、ビルコーチは感謝の言葉を伝える。「君を教えられた俺は世界一の幸せものだ。大学へ行って自分の人生をつかめ」と。コーチの言葉を黙って聞きながら、O.C.の目からはスッと涙が溢れ出る。この場面、思い出して書いている今もウルっとくる。

そして無事に大学進学を決めたO.C.が記者に「大学では何を専攻したい?」と聞かれ「教育学を取得して、メンフィスに戻ってコーチになりたい。素晴らしいコーチと出会ったから、僕もその道をいきたい」との言葉が、彼が高校で得た関係の素晴らしさを表しているなと感動。

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『アンディフィーテッド 栄光の勝利』について

【製作年】2011年
【監督】ダニエル・リンジー、T.J.マーティン
【出演者】モントレイル・マネー・ブラウン
【あらすじ】第84回アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞受賞した、アメリカの高校アメフト部を舞台にした青春ドキュメンタリー作品。
【Filmarks★評価】3.9(5点満点中)

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