『椿三十郎』三船敏郎は天然の侍か! という凄さとキャラクターの魅力にやられる【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『椿三十郎』

『椿三十郎』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2018年7月18日の鑑賞タイトル『椿三十郎』

鑑賞前の期待値「黒澤明監督×世界の三船敏郎。黒澤明監督はもちろん、世界が惚れ込んだ三船氏の魅力に身を任せてみる」

TSUTAYAプレミアムの長所を活かし、普段絶対に手にしない黒澤明監督作品から本作をセレクト。4月に公開されたスピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』でまた脚光を浴びた三船敏郎の主演作。黒澤監督が惚れ込んだのはもちろん、世界にも認められた男の魅力に加え、「昭和の時代劇=良作」という個人的な期待値とも相まって、まずは三船敏郎にしびれてみたい。「仲代達矢扮する敵方の用心棒との壮絶な一騎打ちのシーンは圧巻(TSUTAYAデータベースの解説より)」とのことなので、アクションもやっぱりすごいのだろう。

鑑賞後の感想「椿三十郎がいい人過ぎて神」

藩の汚職を正そうとする9人の若い侍たちが、たまたま出くわした浪人の力を借りながら問題解決に向けて奔走する、という話はわかりやすいもの。若さゆえの足りなさを、謎の浪人が最後まで完全にフォローしてくれるあたり、この椿三十郎、すごい男だった。しかも、出だしそうそう罠に嵌められた9人を救ったのが縁(ちょっと謝礼はもらったが)というだけでここまでしてくれるのである。おまけに“椿三十郎”という名前は仮名で、本名は不明。怪しいけど人はよく、腕も立つ、若侍たちにとっては神様的な存在と言っても過言ではない。

時代劇ものはやっぱりかつらを含めてどこか“着てる感”があるのだが、三船敏郎にはそれが全くない。浪人にしか見えない存在感というのは、身なりの整った若侍との比較でより浮かび上がってくる。そして、正義側で殺陣があるのも三船敏郎のみだが、それは見せ場ほどではない尺なため、椿三十郎という人物像の全体バランスをうまく保っている気がした。ただの剣客ではないよ、と。

加山雄三を中心とした若侍9人は僕レベルだと田中邦衛と2人しかわからなかったが、とにかく若くてニヤリ。悪側の椿三十郎的な侍・室戸(仲代達矢)も他の侍たちとは違うカリスマ性があり、説得力十分。正直「仲代達矢はいつ出てくるんだ」と最後の一騎打ちまで室戸がその人だと気づかなかった…。そんな仲代達矢と三船敏郎の一騎打ちだが、さんざん打ち合って「お主やるな」「お前もな」的な展開を想像していたがこれは見事に裏切られた。そして、最後の最後にして初めて血が出る演出があるのだが、これがまた強烈なインパクト。ある意味驚かされたけど、一瞬の緊張感が本当に手に汗握る名シーンになっていた。

『椿三十郎』で一番グッときたポイントは「喜びを表すときの音楽」

全般、時代劇特有とも言える音楽に慣れない気分もある中、思わず笑ってしまった点が一箇所。最終局面で、椿三十郎の陽動がうまくハマり、喜ぶ若侍たち。そのシーンに流れる効果音である。ここに効果音をつけた黒澤監督の真意はわからないが、劇中の音の中でもここだけは完全に異質。どんな音なのか、機会があれば確認していただきたいほどだ。

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『椿三十郎』について

【製作年】1962年
【監督】黒澤明
【出演者】三船敏郎、仲代達矢、小林桂樹、加山雄三、団令子ほか
【あらすじ】凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。
【Filmarks★評価】4.1(5点満点中)

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