『走れ、絶望に追いつかれない速さで』とても文学的な作品であり、小説で補完したくなるような一作―【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『走れ、絶望に追いつかれない速さで』

『走れ、絶望に追いつかれない速さで』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2018年10月1日の鑑賞タイトル『走れ、絶望に追いつかれない速さで』

鑑賞前の期待値「邦画界の若き才能が手がける自伝的映画」

明日10月2日(火)よりTSUTAYA先行レンタルとなる『四月の永い夢』を監督した若干28歳の中川龍太郎監督作品から。3年前の2015年に制作された本作は監督の実体験が元になっているだけでなく、主演を務めるのも若手俳優の太賀と、テクニックよりもパッションが期待できる一本である。

鑑賞後の感想「とても文学的な作品。小説があればそれで補完したいと思うくらい」

親友の薫(小林竜樹)が死んでから1年ほど経ったある日、薫の兄から一枚の絵を受け取る漣(太賀)。彼が最後に残したこの絵に描かれた女性に会うため、薫の元カノだった理沙子(黒川芽以)と日本海方面へと向かい…。

映画は全般ロードムービー調で淡々と進みながら、間に薫との回想を挟むスタイル。薫と漣は2人暮らしで仲もよく、理沙子や将来のことについて話し合ったりするなど「生涯の友」感はしっかり伝わってくる。一方、薫の死因が謎な上、彼の気持ちが描かれないため、主人公の漣に感情移入しにくさも感じた。

作中では登場人物たちのセリフは多くないため、場面場面で自分なりに思いを馳せる必要がある。太賀と小林竜樹の演技も良く、全般に渡る文学的雰囲気が特徴的。心情を描写するという意味で、小説があればなお嬉しかったなと思えるような作品でもあると感じた。

『走れ、絶望に追いつかれない速さで』で一番グッときたポイントは「セリフ無しの一人食事シーン」

映画終盤、漣が理沙子と行くことになる旅館で一人食事をしながら涙するシーン。劇中最長の長回しショットを使用した一番印象的なところであり、余計な演出がないぶん、色々な感情が溢れ出している漣の姿をじっと見てると、次第に心を掴まれるような場面。ここまで来るのに彼がたどってきた道のりや想いを、自然と一緒に考えてしまうところでもある。

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『走れ、絶望に追いつかれない速さで』について

【製作年】2015年
【監督】中川龍太郎
【出演者】太賀、小林竜樹、黒川芽以、藤原令子、寉岡萌希、松浦祐也 ほか
【あらすじ】漣は1年前に自死した親友・薫の死を、いまだに受け入れることができずにいた。そんな中、薫が描き遺した絵を見た漣。そこには、中学時代の同級生の女子が描かれていた。薫にとって大切な存在であり続けた彼女に、その死を知らせなければと思い立ち、薫の恋人だった理沙子とともに彼の故郷へ向けて旅に出る漣だったが…。
【Filmarks★評価】3.5(5点満点中)

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