『誰がために』主人公の境遇には共感できるも、解説がないと難解な部分もある一本【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『誰がために』

『誰がために』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2019年7月23日の鑑賞タイトル『誰がために』

鑑賞前の期待値「辛いとわかっていて」

本日は、ここ最近本当によく報道で見かける「巻き込まれ事件」の一つを描いた作品を。内容は決して明るくない、むしろ辛いだろうなというのがあるけれども、出演陣の豪華さからドラマへの没入感は非常に高そうなので期待。

鑑賞後の感想「主人公の境遇には共感できるも、もう一声欲しかった」

父が亡くなったことで、元報道カメラマンの民郎(浅野忠信)は現在実家の小さな写真館を継いでいる。大学を卒業する年下で幼馴染のマリ(池脇千鶴)の友人である亜弥子(エリカ)が写真館を訪れ、民郎に古い写真のネガについて訪ねる。それは亜弥子が子供の頃の家族写真で…。

民郎が、後に妻となる亜弥子を理不尽な殺人で失ったことで揺れ動く様子を、マリや彼らの家族を交えながら描いた作品。本当にこれと言った動機がなく(真相がわからない)亜弥子を殺す山岸(小池徹平)というのは、リアリティという意味では非常に怖い存在。その被害者となってしまった民郎の立場には共感しやすい。

未成年者による犯罪のため、その真相を直接知れないことに苛立つ民郎。そのため真相に突っ込んでいくこともできず、動こうとするとマリに止められ、理性の範囲を超える何かもない。おまけに民郎が非常に言葉少ないのも相まって、映画ならではのドラマチックさには欠ける作り。つまりリアリティに寄り添った感は非常に感じるものの、映画としては逆に面白みがなくなってしまっている。

そんな中でラストに民郎が動くのであるが、個人的には「それで終わり?」というモヤモヤで終わってしまった。冒頭に登場し、劇中にもキーアイテムとして登場するニケの像も作者の意図する部分が汲めなかったので、そういった部分においても鑑賞後の解説必須と言える難解作に思えた。

『誰がために』で一番グッときたポイントは「亜弥子の写真」

民郎が、亜弥子との結婚記念に、と写真館で撮る1枚の写真。「こういうのがいいんだよ」という民郎の言葉通り、非常にいい表情を捉えた写真であり印象深さもピカイチ。

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『誰がために』について

【製作年】2005年
【監督】日向寺太郎
【出演者】浅野忠信、エリカ、池脇千鶴、小池徹平、宮下順子、烏丸せつこ、小倉一郎、眞島秀和、菊地凛子、香川照之 ほか
【あらすじ】報道カメラマンの仕事を辞め、急死した父の後を継いで写真館を営む民郎。カメラマンに未練を残し、満たされない日々を過ごしていた。そんなある日、民郎は幼なじみマリの友人、亜弥子と出会い、2人は恋に落ちる。しかし、幸せは唐突に終わりを告げる。亜弥子が見ず知らずの少年に殺されてしまったのだ。傷心の日々を過ごす民郎は、やがて少年が予想外に軽い刑で出所したことを知ってしまう…。
【Filmarks★評価】2.8(5点満点中)

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