『劇場霊』島崎遥香の演技の片鱗を観るも、ホラー映画としてはやや消化不良【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『劇場霊』

『劇場霊』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2019年10月7日の鑑賞タイトル『劇場霊』

鑑賞前の期待値「ホラー映画の巨匠・中田秀夫が代表作『女優霊』を自らリメイク」

本日は、焼き肉屋でアルバイトという報道が話題になっている、“ぱるる”こと島崎遥香の主演作をチョイス。今作の基になった『女優霊』ほか、『リング』『クロユリ団地』など、いわゆる“Jホラー”の一線を走ってきた中田監督作だけに、その期待は嫌でも高まるというもの。まだまだ残暑厳しい日が続いているので、ホラーを見て涼みたいところだ。

鑑賞後の感想「怖がらせ方の手法・演出に肌がなじめば楽しめる」

売れない若手女優の水樹沙羅(島崎遥香)は、気鋭の演出家・錦野豪太(小市慢太郎)の新作舞台に端役だが出演が決定。主演の篠原葵(高田里穂)、野村香織(足立梨花)らと稽古に励んでいた。ある日、劇場内でスタッフの変死体が見つかり、その後、葵が転落事故に遭うなど不可解な事件が続く。沙羅は代役として主演に抜てきされるが、小道具の人形が動き出すのを目撃し、スタッフの和泉(町田啓太)と人形作家の児島(中村育二)を訪ねるが…。

最近のホラーものにありがちな、ただ驚かせたり怖がらせたりするため、不気味さを強調しすぎたばかりに不可解な設定になってしまうケースも少なくない。その点、本作は恐怖の対象が人形でありながら、そちらに焦点を当てすぎず、基本的にぱるる演じる沙羅がオーディションや主演女優や演出家との諍いなどが盛り込まれ、物語の世界観に違和感はなかった。

ただそのリアリティーの追求が、ホラーものとしての“テンポ感”を奪ってしまっているのが少し残念。冒頭から沙羅の現状を描く描写があり、人物設定や背景の理解は深まるものの、肝心の人形の登場が中盤近くになってしまい、そちらの描き方に少し物足りなさを感じた。

ホラーというジャンルにはいくつか怖がらせ方があるが、今作は日常的に存在するものが恐怖の対象となるパターン。たしかに人形が動く様は不気味ではあるが、人形が動くことへの違和感を描く場面が少なく、観ている側としては、いきなり人形が人を襲うという唐突感が否めない。

その点から、今作がホラーというよりはモンスターもの、サスペンスもののように感じられ、ホラー映画としてはやや消化不良。中田監督の持ち味といえば、じわじわにじり寄るような怖さだが、今作では怪異なものが迫り来る恐怖へスタイル変更し、前者を期待して観た分、少々肩すかしを食らった。

良かった点としてはホラー映画ながら、舞台という世界の裏側にある人間模様が興味深かいし、今では多くの作品で存在感を示す島崎遥香の演技の片鱗が観られること。多彩な表情のギャップは大いに楽しめた。

『劇場霊』で一番グッときたポイントは「ぱるるの困り顔」

すでに少し触れたが、今作ではぱるるの演技、特に表情に注目。特に足立梨花演じる野村香織にオーディション会場で話しかけられるシーンほか、随所で見せる“本気”で困っている表情をうかべるぱるるに拍手を送りたい。

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『劇場霊』について

【製作年】2015年
【監督】中田秀夫
【出演者】島崎遥香、足立梨花、高田里穂、町田啓太、小久保寿人、芹沢礼多 ほか
【あらすじ】未だ芽の出ない若手女優、水樹沙羅は、気鋭の演出家・錦野豪太が実在の女貴族エリザベートの生涯を描く新作舞台に端役で出演することに。小道具として不気味な球体関節人形が置かれた舞台では、主演の篠原葵、野村香織ら女優陣が火花を散らしながら、連日稽古に打ち込んでいく。そんな中、劇場内でスタッフの変死体が発見される。さらに、今度は葵が不慮の事故で降板、沙羅が代役として主演に抜擢されるのだったが…。
【Filmarks★評価】1.9(5点満点中)

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足立梨花

生年月日1992年10月16日(27歳)
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生年月日1994年8月16日(25歳)
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