『ピンクとグレー』イリュージョン的な展開の妙と演出には素直に拍手【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『ピンクとグレー』

『ピンクとグレー』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2019年10月25日の鑑賞タイトル『ピンクとグレー』

鑑賞前の期待値「物語世界がひっくり返るドキドキ感を味わいたい」

本日は、岸井ゆきの主演、成田凌、元・乃木坂46の深川麻衣、江口のりこらが出演した映画『愛がなんだ』のBlu-ray&DVDの発売日ということで、岸井ゆきの出演作をチョイス。もともと注目していた女優の一人だが、2018年にNHK連続テレビ小説『まんぷく』での“タカちゃん”役で脚光を浴びたのは記憶に新しい。今作はそれよりも前に出演していた作品で、NEWSの加藤シゲアキによる同名小説が原作、メガホンをとったのが『世界の中心で、愛をさけぶ』 『リバーズ・エッジ』などで知られる行定勲監督。そしてHey!Say!JUMPの中島裕翔、菅田将暉らが出演と、なんだかいろいろと“渋滞”している感が満載。ただ物語の幕開けから“62分後の衝撃”が謳い文句となっていただけに、過度な期待はしまいと思いつつ、いい意味で裏切ってほしいと願う。

鑑賞後の感想「物語のテーマと世界反転の方向性がマッチしていて好印象」

大人気スター俳優の白木蓮吾(中島裕翔)がある日、突然亡くなった。第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴(菅田将暉)。6通の遺書を見つけた大貴は、遺書に導かれ、蓮吾の短い人生をつづった伝記を発表し、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。大貴は輝かしい青春の思い出と、蓮吾を失った喪失感にもがき、その死によって与えられた偽りの名声に苦しみ自分を見失っていく…。

この手の”観る者を誤誘導しつつ、物語のあるタイミングを境に一気に世界を反転させる”という物語は、個人的に嫌いではない。むしろ好きな方なのでワクワクしながら見始めたのだが、事前に自信を持って煽りすぎたからだろうか。「なるほど、そうきたか!」という印象は受けたが、想像できる範疇に収まっていたといえば否定はできない。

原作は未読なのだが、この展開は小説にはなく、当時の行定監督のコメントをさかのぼると、この62分後以降を描きたかったとのこと。たしかにこの手法であれば、芸能界の嘘とリアルをテーマにしている今作に限れば、ある種合理的と言えるかもしれない。

蓮吾の自殺の理由や6通の遺書を残した理由など、いろいろとくみ取ることはできるのだが、普通に鑑賞していると重要なシーンを見落としてしまったのでは…と感じるぐらい、モヤモヤ感が残ってしまう。

物語終盤に発せられるとある台詞に「他人のことなんて自分のことすら分からないの分かるはずがない」的なニュアンスが感じられたので、描かないからこそいいという潔さを感じつつも、やっぱりもう少し爽快感はほしいと思わずにはいられなかった。

そういえば行定監督は、三浦春馬が主演の『真夜中の五分前』でも、ひねりのあるラブストーリーを手がけていた。そちらもそうだが、今作でも中島裕翔と菅田将暉の好演があるからこそ、物語は成立している印象。改めて俳優という職業の凄みを再認識した。

『ピンクとグレー』で一番グッときたポイントは「透明感」

“62分後の衝撃”に合わせた映像の色味の変化も妙手で響いたが、岸井ゆきのの透明感には勝てなかった。『二重生活』『森山中教習所』など、個性的ながら共感できる役がぴったりだが、今作でもその魅力を十分に発揮。目を引くような透明感と存在感だ。

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『ピンクとグレー』について

【製作年】2015年
【監督】行定勲
【出演者】中島裕翔、菅田将暉、夏帆、岸井ゆきの、柳楽優弥 ほか
【あらすじ】スター俳優・白木蓮吾の突然の死を遂げた。遺書に導かれるようにスターの地位を手に入れた親友・河田大貴は、彼の死の真実を追う。
【Filmarks★評価】3.4(5点満点中)

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