『ホットロード!』古き良き時代を懐かしむには○。ある意味、邦画的な要素が満載の一本【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『ホットロード』

『ホットロード』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2019年11月25日の鑑賞タイトル『ホットロード』

鑑賞前の期待値「1980年代テイスト満載の原作がどのような味付けをされるのか」

本日は、いろんな芸能人の結婚が続いたり、令和最初の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』のグランプリが史上最年少の12歳だったり、何かと話題がある中で、ふと映画『尾崎豊を探して』が目にとまり、尾崎豊の『OH MY LITTLE GIRL』が主題歌だった今作をチョイス。原作は紡木たくの少女マンガで、当時は『能年玲奈』で活動していたのんと、『三代目 J SOUL BROTHERS』の登坂広臣という、ノリにノッていた2人がメインキャストを務め、『陽だまりの彼女』 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などラブストーリーに定評のある三木孝浩監督がメガホンと、まさに“鉄壁”とも言える布陣だ。

ヒットの要素がそろった作品だが、鑑賞前に一つ気になったのが、原作が人気を博していたのは1980年代ということ。現在の価値観や文明度合いから見ると、どうなるのだろうか。それとも現代に合わせた設定に書き直されているのだろうか。このあたり、あえて事前情報を入れずれに楽しむことにする。木村佳乃や鈴木亮平、竹富聖花に落合モトキ、山田裕貴ら共演陣にも注目しつつ、一世を風靡した名作マンガの世界を堪能したい。

鑑賞後の感想「ツッコミどころは多いが“邦画”という意味ではありかも」

父親を亡くし、母親は恋人に夢中という家庭環境で孤独を感じている14歳の宮市和希(のん)。友人のえり(竹富聖花)に誘われ訪れて行った湘南で命知らずの不良少年、春山洋志(登坂広臣)に出会う。和希は春山を最初は嫌っていたが、春山の新鮮さに引かれ“春山の女”に。母親との衝突を繰り返す中、和希は春山と過ごす時間に幸せを感じていく。しかし、春山らを巻き込む不良チーム同士の抗争が激化し…。

映画は原作に現代的な要素を取り入れていうようだが、やはり全体を通して漂うのは“80年代賛歌”のような空気感。言ってしまえば“あの頃はよかった”的な懐古主義が強く感じられた。

とはいえ、何もそれがダメというわけでは決してない。たとえば台詞を抑えめにして海辺の風景などのカットを多く挿入することで、原作のカット割や余白を多用していた印象を、映像で見事に再現。数多くの音楽PVを手がけた実績を持つ三木監督ならではの見せ方と言えるだろう。

その結果、不良が暴れまくるヤンキー映画にとどまらず、どこか異質で美しい映像作品という印象も。それにしても当時の作品には、湘南やバイク、族といったものがよく登場する、しかも“美化”されて、というのを再確認した。

正直、原作ど真ん中世代はある程度、世界観を受け入れるのに抵抗は少ないだろう。一方で、のんや登坂と同世代の人にとっては、戸惑う面もあるかもしれない。とにかく唐突な展開も多く、「あれ…見落としたのかな?」と思ってしまうほどに“ツッコミどころ”が満載なのだ。

ただ、自分の存在価値を感じられない和希が、春山と出会い、どう変わっていくのかという姿は思ったよりも見応えがある。いろいろと騒動があって大変だが、のんの透明感ある演技は、繊細な10代の心の揺れにピタリとハマっていた。

和希の母親役の木村佳乃が娘とうまく向き合えずに葛藤する母を好演しているほか、不良チームのリーダー役の鈴木亮平もなかなか。そんなシリアスな演技はすばらしいのだが、妙な展開や見せ方がフックとなったためなのか。なぜかほほ笑んでしまった。

近年スタイリッシュだったり、エッジが効いていたりと、邦画もさまざまな面で進化を遂げているが、この作品はまさに“ザ・邦画”という味わいを残した作品だった。

『ホットロード』で一番グッときたポイントは「ヨンフォア」

バイク好き以外はどうでもいいかもしれないが、伝説のバイク「ヨンフォア」ことHONDAのCB400FOURで疾走するシーンは格別! これだけで白米が食べられるほどだ。それと主題歌『OH MY LITTLE GIRL』が、そこはかとない感動感を演出しているのもよかった。

▶『ホットロード』をレンタルしてみる
▶TSUTAYAプレミアムを利用してみる

▶【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】アーカイブを読む

『ホットロード』について

【製作年】2014年
【監督】三木孝浩
【出演者】のん、登坂広臣、鈴木亮平、太田莉菜、竹富聖花、山田裕貴、落合モトキ ほか
【あらすじ】幼い頃に父親を亡くし、母親と2人暮らしの14歳の少女、宮市和希。母親が恋人に夢中なことに心を痛め、学校でも周囲に馴染めず孤独な日々を送っていた。そんなある日、和希は夜の湘南で“Nights(ナイツ)”という暴走族に所属する少年、春山洋志と出会う。最初は互いに反発しながらも、いつしか惹かれ合っていく2人だったが…。
【Filmarks★評価】3.0(5点満点中)

▶『ホットロード』をレンタルしてみる
▶TSUTAYAプレミアムを利用してみる

▶【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】アーカイブを読む

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

のん

生年月日1993年7月13日(26歳)
星座かに座
出生地兵庫県神崎郡神河町

のんの関連作品一覧

鈴木亮平

生年月日1983年3月29日(36歳)
星座おひつじ座
出生地兵庫県西宮市

鈴木亮平の関連作品一覧

関連サイト

TSUTAYAランキング

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST