『JUDGE/ジャッジ』尺の短さとテンポ感で勝負!有村架純、瀬戸康史、佐藤二朗らの“ダメっぷり”を堪能【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『JUDGE/ジャッジ』

『JUDGE/ジャッジ』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2019年12月2日の鑑賞タイトル『JUDGE/ジャッジ』

鑑賞前の期待値「シチュエーションスリラーは嫌いじゃない」

早12月だなと思いつつ何にしようか考えていたら、佐藤二朗が1993年に「週刊少年チャンピオン」で連載が始まったギャグマンガ『浦安鉄筋家族』で、『めしばな刑事タチバナ』以来にドラマ主演するという話題が目にとまり、彼の出演作をチョイス。佐藤二朗といえば名バイプレイヤーのイメージが強いが、映画やドラマでの主演作も多い。有名なところでは『幼獣マメシバ』シリーズだろう。

そんな佐藤二朗が出演している今作は、スクウェア・エニックス発行の「月刊少年ガンガン」で連載されていた外海良基のスリラーマンガが原作。ストーリーの大枠としては、“七つの大罪”をモチーフに、見知らぬ男女が動物のマスクをかぶらされて“死のゲーム”に挑まされる…というもの。年代を問わず見られるが、この頃は特に多かった印象がある命がけゲームものだが、出演者を見て驚いた。当時NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で人気を呼んだ有村架純や、深田恭子主演のドラマ『ルパンの娘』に出演していた瀬戸康史らが出演。特に有村はまったく雰囲気の異なる役どころといえ、見る前から期待が高まる。こういった作品特有のジェットコースター感も楽しみたい。

鑑賞後の感想「設定がいいだけに惜しい…挑戦的な撮影方法への意欲は○」

男女7人は何者かに連れ去られ、密室に監禁。動物のマスクを被され、毒薬が仕込まれた手錠を掛けられ、嫉妬・色欲・怠惰・憤怒・暴食・傲慢・強欲という七つの大罪を背負った者として、制限時間以内に誰が最も罪深いかを多数決で決める“死の裁判ゲーム”を課せられた。自分が生き残るため、誰かに投票しなければいけない中、それぞれの本性が次第に暴かれていく…。

実は本作の原作を読んだことがあり、いい感じの長さとサクサク展開する物語が小気味よく、まあまあ予想ができる部分もありつつも、楽しませてもらっていた。そんな作品の実写映画と聞いて、当時観たような気もするのだが、もし観ていてもさっぱり忘れてしまっているので、新鮮な気持ちで今回鑑賞した。

この映画のいい点と悪い点は背中合わせ。つまり、その特徴のひとつであろう、監視カメラ視点で映し出される映像が、生中継のような緊迫感を演出しているのと同時に、視点がほぼ固定されているため抑揚を感じにくく、さらに部屋の移動を困難にしてしまったのが、いまいち盛り上がりに欠けてしまったようにも思える。しかも映像が若干粗いため、演出を割り切れない人は、ちょっとつらいかもしれない。

ただ全体の尺がコンパクトなので、その分、ストーリー展開はものすごくテンポがいい。予測不能…とまではいかずとも、意外性とハラハラドキドキ感は適度に味わうことができる。こういった死のゲーム系作品はテンポ感が重要だなと改めて感じた。

当時の資料などをあさっていたら、どうやらリモートカメラを使って俳優のみという状況下で撮影したようで、そのあたりの手法的な挑戦には拍手をおくりたい。ただ、せっかくのスリリングな見せ方も、心理戦的な要素が薄めなのが悔やまれる。たしかに会話などで互いに探り合うのだが、結果だけを見ると、誰に投票するかの結論が出ないうちにタイムリミットを迎え投票という“運”の要素に左右されすぎているように見えてしまうのだ。

とはいえ、キャスト陣による人間の本性の一面を表すかのような“ダメぶり”は素晴らしい。生き残るため協力したと思えば、冷静に他者を陥れようとするなど、まさに人のダーティーな部分が前面に押し出されている。今回選ぶきっかけになった佐藤二朗の怪演も良かった。

全体的には物語と登場人物の組み合わせとバランスはいいし、尺も短く小気味よく鑑賞できるのもいい。安定感ある作品だが、それが傑作かというと、また別問題。ただハラハラドキドキしたい人、死のゲーム系で今作が未見の人は、怖いもの見たさで鑑賞するのもいいかもしれない。

『JUDGE/ジャッジ』で一番グッときたポイントは「余韻」

こういったシチュエーションでは、主催者、黒幕、呼び方はさまざまだが、そのあたりの納得も必要となってくる。本作も選択や判断の矛盾や難しさなどをアンチテーゼ的に投げかけてきつつ、深みをやや漂わせるドラマへ着地させるが、ラストからエンドロールへの流れは想像がふくらみまくりで面白い。余韻を、これでもかというほど味わえた。

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『JUDGE/ジャッジ』について

【製作年】2013年
【監督】古波津陽
【出演者】瀬戸康史、有村架純、田中壮太郎、平良和義、川手ふきの、西丸優子、佐藤二朗 ほか
【あらすじ】正体不明の何者かによって密室に監禁された7つの大罪を背負う7人の男女。彼らが従わなければならないルールは4つ。「1.時間内に多数決により、最も罪の重い罪人を選ぶ」「2.選ばれた罪人は処刑される」「3.最終審判に残った罪人のみが解放される」「4.棄権・脱走は許されない」。あまりにも理不尽な状況にパニックに陥る7人だったが…。
【Filmarks★評価】2.1(5点満点中)

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アーティスト情報

有村架純

生年月日1993年2月13日(26歳)
星座みずがめ座
出生地兵庫県伊丹市

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