『スレイブメン』井口昇監督による異色ヒーローものは従来の概念を覆す“超”先駆的な一作【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『スレイブメン』

『スレイブメン』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2020年2月7日の鑑賞タイトル『スレイブメン』

鑑賞前の期待値「鬼才・井口昇監督が描くヒーローもの」

本日は、昨年2月に上演され好評を博した舞台『機動戦士ガンダム00 破壊による再生 Re:Build』の続編決定の発表の際、新キャストとして、同アニメ版では声優の中村悠一が声を担当していたミスター・ブシドーを、『仮面ライダー響鬼』 『仮面ライダー電王』などで知られる中村優一が演じることが話題になっていたので、彼の出演作をチョイス。

ちなみにこの2人、名前が漢字1字違いというだけでなく、2017年頃、GoogleとYahooにおける検索結果の顔画像が互い違いに表示されるということで話題に。テレビアニメを手がけた水島精二監督も、今回の配役発表にTwitterで反応していた。何とも舞台制作陣の“心意気”を感じてしまう。

『スレイブメン』は、『キネマ純情』 『ヌイグルマーZ』 『惡の華』などで知られる井口昇監督による“ヒーローもの”。自主映画を制作している気が弱くパッとしない青年が、ヒーローに変身することで1人の少女の運命を変えようと奮闘する姿を描いている。当時の舞台あいさつで井口監督が「ヒーロー版『君の名は。』」とリップサービスしていた記憶があるが、果たして“井口ワールド”が魅せるヒーローはいかに?

鑑賞後の感想「ヒーローものとしての楽しみもありつつ、最後はセカイ系に」

冴えない映画青年・しまだやすゆき(中村優一)は、ある日、街で見かけた小暮彩乃(奥田佳弥子)に一目惚れ。それ以来、自分の映画に出てもらいたいという思いを抱いたしまだは、出演交渉しようと彩乃に近づく。そのとき、レンズが装着された鉄製のマスクで顔を覆った男が出現。人間と思えないスピードと腕力で通行人を刺していく中、しまだも刺されてしまう…。

ダメダメな青年が突如遭遇した事件に巻き込まれ、襲ってきた敵のマスクを偶然被ったことでパワーを獲得する…という流れは、王道と言えば王道だが、興味深いのはその能力。腕にあるカメラを使ってスキャニングすると、その相手を消し去ることができるというものだ。

作品紹介の中に“悲劇のダークヒーロー”とあったので、どんなものかと思っていたら、「そうきたか!」という面白設定。SNSが当たり前となっている現代、カメラ撮影をヒーローの技として取り込む辺り、井口監督のアイデアが冴えている。

またスキャニングという能力だけに、敵が顔を隠すと能力が封じられるというのは、あまりの当たり前さながら、通獣のヒーローものではやらないであろう“禁じ手”を放り込んでくるのもエッジが効いている。

そして相手を消し去ることで自分の運命が変わるというのも面白く、戦闘後の世界への変化がどうなっているのかという、SF的な要素も楽しめる。特撮アクションとマンガ的なノリがバカバカしくも面白いのだが、中盤から一気に世界観&テイストが激変。ここを受け入れられるかどうかが、今作を味わい尽くせるかの分かれ道だろう。

『スレイブメン』で一番グッときたポイントは「スレイブヘッド」

スレイブメンに変身するためのアイテムで、ヘルメットを被るとナビゲーターがスキャニングカメラの作動方法などを指示してくれる。“中二病”感あふれるアイテムにはときめいた。津田寛治も装着するのだが、真面目にバカをやるのは乗り切れれば楽しめる。

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『スレイブメン』について

【製作年】2016年
【監督】井口昇
【出演者】中村優一、奥田佳弥子、味岡ちえり、松井望、杉原勇武、渡部龍平 ほか
【あらすじ】敵を排除できる特殊マスクを手に入れた気弱な映画オタク青年が、一目惚れした娘を助けるべく、スレイブメンに変身して戦うさまを描く。
【Filmarks★評価】3.0(5点満点中)

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アーティスト情報

中村優一

生年月日1987年10月8日(32歳)
星座てんびん座
出生地神奈川県横浜市

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