『トラフィック』群像劇と独特な映像センスに脱帽。オスカー4部門受賞は伊達じゃない【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『トラフィック』

『トラフィック』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2020年2月13日の鑑賞タイトル『トラフィック』

鑑賞前の期待値「オスカー受賞のポテンシャル」

本日は、3月20日公開の映画『ドクター・ドリトル』の日本語吹き替えキャストとして、藤原啓治、小野大輔、朴璐美、中村悠一、斉藤壮馬、花澤香菜、沢城みゆきら豪華声優メンバーが発表された話題が目につき、今作をチョイス。

今作は、映画『ドクター・ドリトル』で監督を務めるスティーヴン・ギャガンが、アカデミー賞脚色賞を受賞した作品。同年のアカデミー賞では、監督賞、助演男優賞、編集賞の計4部門にも輝いている。

とはいえ、物語的に目を引くようなキャラクターがいるわけでもなく、扱っているのも麻薬組織という反社会的な存在。なぜ4つのオスカーを獲得できたのか。そのポテンシャルを感じてみたい。

鑑賞後の感想「“主役不在”な群像劇は構成&映像手法で理解しやすい」

メキシコの警官ハビエル(ベニチオ・デル・トロ)は、ある麻薬組織を逮捕したことをきっかけに、将軍と組織の癒着を知る。一方、アメリカでは、麻薬取締責任者に就任したロバート(マイケル・ダグラス)、麻薬王の夫を逮捕されたヘレーナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)らが波瀾の運命をたどる…。

超大作や話題作といった海外作品は、年にいくつも海を渡ってくるが、「これ!」というウリを探すのに一苦労しそうな作品が、オスカーを獲得できたわけは、鑑賞したら一目瞭然だった。

構成としては、確たるヒーローが存在しないまま、倫理的にグレーな部分を異なる3つのストーリーにより描いているのだが、キャスト陣のパフォーマンスの高さとストーリーごとに変化する映像の色合いという手法で、見事に魅せてくれる。

群像劇と言ってしまえばそれまでだが、それでも主役はいるものだが、今作には主役は“不在”。扱っているテーマや作品自体が主役と呼べるものなのだ。麻薬というものを軸につながる登場人物&物語は実に巧妙かつスリリング。リアリティーもあいまって、人物に感情移入が難しいと言われる群像劇でも気にすることなくのめり込めた。

『トラフィック』で一番グッときたポイントは「物事に対する距離感」

具体的にどこ、というのは難しいが、全編を通してスティーブン・ソダーバーグ監督による、物事の見方というか視点の距離感が随所に色濃く出ている。それは現実の非情さという物差しのもと、あらゆる事象を均等かつ平等に、戦悪の基準に左右されずに見つめるという描き方に感銘を受けた。

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『トラフィック』について

【製作年】 2000年
【監督】スティーヴン・ソダーバーグ
【出演者】マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ ほか
【あらすじ】アメリカとメキシコを結ぶ巨大な麻薬コネクション“トラフィック”を巡る3つの物語が、複雑に絡み合いながら展開されていく。
【Filmarks★評価】3.6(5点満点中)

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