『嘘を愛する女』嘘に隠された真実を探すラブサスペンスは穏やかで叙情的な良作【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】

『嘘を愛する女』

『嘘を愛する女』

本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

2020年5月19日の鑑賞タイトル『嘘を愛する女』

鑑賞前の期待値「長澤まさみと高橋一生の共演」

本日は、映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM(TCP)」で2016年にグランプリを受賞した企画『哀愁しんでれら』を、土屋太鳳主演で映画化するというニュースからこちらをチョイス。

映画化を手がけるのはグランプリ受賞者で、映画『3月のライオン』(大友啓史監督)や『ビブリア古書堂の事件手帖』(三島有紀子監督)などで脚本を担当した渡部亮平。脚本と監督を務め、商業映画の監督デビューとなる。

そんなTCPで第1回グランプリを受賞し劇場公開された本作は、愛する人の正体を探るミステリー要素も兼ね備えた新感覚ラブストーリー。ドラマが人気となり映画化も決定している『きのう何食べた?』を手がけた中江和仁監督がメガホンをとった。『世界の中心で、愛をさけぶ』以来となった長澤まさみと高橋一生の共演に注目してみたい。

鑑賞後の感想「ミステリー要素は控えめだが、主人公の心情の変化に味わい」

食品メーカーに勤めるキャリアウーマンの川原由加利(長澤まさみ)は、研究医で面倒見のいい恋人・小出桔平(高橋一生)と同居5年目を迎えていた。ある日、桔平がくも膜下出血で意識を失って倒れたところを発見されるが、運転免許証や医師免許証は偽造されたもので、名前も嘘であることが判明。だまされ続けていたショックと、「彼が何者なのか」という疑問を拭えない由加利は、私立探偵の海原匠(吉田鋼太郎)と共に調査を始める…。

物語の基本設定と「あなたは誰?」というキャッチコピーが効いていて、観始める前から期待感が高まる。由加利と桔平の出会いの描写から始まり、その後の日常が描かれた後、一転して桔平が正体不明の人間に…。落ち着いた画作りながら、急テンポな進み方には由加利と同じく揺さぶられてしまう。

酔いつぶれた由加利をベッドまで運んだり風邪気味の由加利を気づかったりする桔平の姿を見ると、すべてが“嘘”だったかもしれないと知った由加利の心情が痛いほど突き刺さる。必死に真実を探す姿からは桔平への怒りや無念だけでなく、自身への嫌悪感のようなものもにじみ出るなど、長澤まさみの演技が光る。さまざまな表情で情感たっぷりに演じる高橋一生の演技との調和も素晴らしい。

嘘をきっかけに真実を探し始め、やがて主人公の心情や愛に対する考え方に変化が生まれていく。その過程としてミステリー要素がスパイスのように使われていて、めくるめく…のような衝撃展開はないものの、忍び寄るような静けさの中に強く訴えかけてくるものがあった。

物語は由加利と海原が調べる中、随所に回想シーンを織り交ぜて進行。時間軸がいったりきたりで好みが分かれるかもしれないが、それらがすべて伏線だったことに気づかせ回収するという演出には感銘を受けた。

『嘘を愛する女』で一番グッときたポイントは「登場人物」

メインの2人もさることながら、無愛想だが頼れる探偵・海原役の吉田鋼太郎の渋さや、ゴスロリファッションで妙な日本語を話す女子大生が実に興味深い川栄李奈、一見すると気づかないほどの外見が効いている海原の助手役・DAIGOなど、強烈な個性を持ったキャラクターにエンタメ性を感じた。

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『嘘を愛する女』について

【製作年】2018年
【監督】中江和仁
【出演者】長澤まさみ、高橋一生、DAIGO、川栄李奈、野波麻帆、嶋田久作 ほか
【あらすじ】「ゆうちょ銀行」など数々の人気CMを手がけた中江和仁監督による初の長編映画作品。長澤まさみと高橋一生が共演し、恋人の大きな嘘に翻弄されるキャリアウーマンの運命を描く。DAIGO、川栄李奈らがキャストに名を連ねている。
【Filmarks★評価】3.2(5点満点中)

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アーティスト情報

横溝正史

生年月日1902年5月25日(79歳)
星座ふたご座
出生地兵庫県神戸市

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